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※各画像はクリックすると拡大します。

乗車する10:36発の長岡行きが115系3両編成でやってきました。
石打では、私と親子の合計3人が乗車し、また、運転士の交代も行われました。

列車が到着しても扉は自動では開かず、手で開ける必要があるのですが、降りてきた人たちは何事もなかったかのように扉を手で開けて降りてきました。

もちろん、それはこの地域に人々にとっては扉を手で開けることが当たり前のことだからですが、都市圏の人(鉄道ファンは大丈夫でしょうけれど)が、この扉を手で開けなければならない普通列車に初めて乗るなんていうときは、きっと戸惑ってしまいますよね。

上越線1733M 普通列車長岡行き (115系)
石打(10:36)〜大沢(10:40)
石打駅を発車。隣の大沢駅までは所要4分です。

地方の短い3両編成の列車で、車内の雰囲気も、乗客の数も、東京で列車に乗るときとは全く違いますが、女子高生が車内で携帯電話を操作しているのは、東京でも地方でも同じようです。
10:40、大沢駅に到着。思っていたよりも降車する人の数がありました。
ここで予定通り、上越線を走る列車の撮影を行います。

ところで、普通こういう無人駅では車掌や運転士が(ワンマン列車なら)切符を回収すると思うのですが、大沢駅ではそういうことがありませんでした。
いや、切符を記念に持ち帰ることができたという点ではたしかに嬉しいけど・・・。

けど・・・、先ほどの石打駅での乗車券の未確認にしてもそうですが、本当にそれで良いのでしょうかね?まぁ、良い言い方をすれば、おおらかということなんだろうけど・・・。
駅名標とその周囲はこんなことになっていました。
雪山の中にあって、駅名標だけが見事にその姿をのぞかせています。

大沢駅はホーム上に屋根がなく、降る雪はそのほとんどがホーム上にまともに積もっていくため、ホームは石打駅よりも凄いことになっていました。
大沢駅駅舎。無人駅ですが、寒さから逃れられる駅舎(ホームには待合室も)があり、駅舎内には飲み物の自動販売機、ごみ箱、自動券売機、トイレなどもあり、無人駅ではありますが色々と設備が整っています。

先ほどの長岡行きから降りたとき、マイクロバスが駅前に停まっていたので「なんだろうな」と思いましたが、駅舎に「大沢山温泉 大沢館 当駅より2km送迎いたします」という看板が。

なるほど、それの送迎バスだったんですね。
温泉か・・・、いいなぁ。旅行中の温泉といったら、私は足湯くらいしか・・・。
さて、大沢駅から撮影地へと向かうことにしましょう。

大沢駅前の道は、やや下り坂で、また雪が突き固められていましたから、走ってスライディングしたら面白いことになったかもしれません。1人の野球選手としてしてみれば良かったなぁ(笑)
たしかに雪は凄いのですが、幸い、道路はきちんと除雪されていたので、道を歩いていく際にも雪に困らされることはありませんでした。

もっとも、車が走れる程度に必要最低限にしか除雪されていなかったため、歩道は雪の中で、車道の中を歩くこともありましたから、車とすれ違うときはちょっとヒヤヒヤしましたが。

時折、横の雪を一掴み取って、力士の塩まきの真似をしながら撮影地へ向かって歩きました(笑)
そろそろ撮影地近くです。縦長の信号機は「雪国仕様」の証。

今はこれだけの雪があるというのに、もう少しすれば雪は溶け、桜が綺麗に咲き、そして今度は緑が鮮やかな木々と蝉の鳴き声に包まれるというのは、なんだか不思議にして神秘的です。

四季って、本当に面白いですよね。そしてまた、ありがたい。
旅行をしていても、やはり四季折々、その季節でしか見られないような車窓を見たり、ものに触れたりするのは、やっぱり楽しいことだと思いますしね。
・・・大沢駅です。戻ってきてしまいました。どうしてかって?

いや、撮影地への行き方の指示通りに歩いて撮影地に向かったのですが、行き方にあった「水田から線路に上る」という指示に従おうにも、あまりの雪で水田が雪に埋もれていて、水田自体がそもそも見当たらないという状態だったために、従えなかったのです。

よくよく考えると、そんなことは、撮影地行こうとする前に分かって当然だと思うのですが、おバカな私は、駅前からそのまま指示通りに歩きだしてしまいましてね・・・。

で、そんなことがあったので、大沢駅のホームの端っこで写真撮影をすることにしました。
ホームの端っこに持参してきたパイプいすを置き、それに座って石打で買った弁当やおにぎりを食しながら、たまにくる列車を撮影しました。

★大沢駅で撮影した写真たち★
※ここの写真は拡大できません。



それぞれ、鉄道写真で公開していますので、是非ご覧ください。
時刻は13:15になりました。列車撮影を終わりにして、次に乗車する列車を待つことにします。

上り列車が発着するホームからは、大沢駅周辺の集落と雪を頂いた山々を一望することができました。なかなか良い景色でした。

こういう景色を見られただけでも、今日、この旅をして良かったな、と思います。
いつの間にか作業員が来ていて、機械でホームの除雪作業を行っていました。

「線路に雪を飛ばして良いんだろうか」と思いながら見ていましたが、飛ばされていた雪は、見事なまでに上下線の間の隙間に飛んでいました。

ただの除雪用の機械と侮るなかれ。線路上に雪が飛んでしまうことがないよう、適切な飛距離が出るようになっているようですね。
乗車する、13:22発の新潟行きがやってきました。
先ほど乗った新潟行きは3両編成でしたが、今度はそれよりも短い2両編成です。

この列車に乗って向かうのは、6つ先の八色駅。
時間があるので、ちょっとこの列車に乗って訪れてみようと思います。

上越線1739M 普通列車長岡行き (115系)
大沢(13:22)〜八色(13:46)
2両という短い編成でしたが、楽々と進行方向向き窓側のクロスシートに座ることができました。

大沢を発車して最初に停車するのは、上越国際スキー場前駅。名前の通り、駅のすぐ近くにゲレンデがあります。ここでは、数人のスキー客が下車していきました。
13:31、六日町駅に到着。北越急行ほくほく線が分岐する駅です。

ご存じのように、ほくほく線では、特急はくたか号が在来線最速の160キロ運転を行っています。
以前1度だけ、はくたか号に乗ってほくほく線を通ったことがありますが、もう1度はくたか号に乗って、あの160キロ運転を体験したくなってきました。

以前に乗ったは2007年8月のことなので、もうよく覚えていないんですよね・・・。

八色駅までの所要時間は24分。
のんびり過ごすというほどの時間ではありませんが、久々に心地よい列車の揺れに包まれます。
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