和 歌 山 市 駅
Wakayama Station
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南海様式① |

駅構内② |

南海電鉄和歌山市駅③ |

「市駅前」④ |

駅前の様子⑤ |

駅前の大木⑥ |

タクシー専用電話?⑦ |

反転フラップ式の発車標⑧ |

特急サザン⑨ |

和歌山行きの105系⑩ |
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紀勢本線の終点、和歌山市駅です。はい、紀勢本線の終点の・・・。しかし、駅名標は南海様式だし[①]、駅舎の外に出てみて、駅舎を眺めてみても、JRのロゴはなく、「大阪なんば・関西国際空港 NANKAI」の文字があるだけ[③]。JR紀勢本線の終点にしてはどうもJRの駅らしくない、というより、もう南海電鉄の駅なんですが・・・。
どうしてこんなことになっているのかと言えば、まず和歌山市駅が南海電鉄の駅として開業し、その後紀和鉄道(現在の和歌山線・五条〜現在の和歌山〜現在の紀勢本線・紀和を建設・運行、最終的に鉄道国有法で国鉄→JRに)が南海の和歌山市に乗り入れるようになったから、とのこと。
たしかに、紀和鉄道が南海の和歌山市駅に乗り入れていて、紀和鉄道が国鉄→JRとなれば、JRが南海の和歌山市に乗り入れる形になりますね。
その結果、JR紀勢本線の終点駅である和歌山市は、JR紀勢本線の終点でありながら、南海電鉄が管理する駅という特殊な駅になりました。
そんなわけで、和歌山市は南海電鉄が管理する駅であり、駅名標は南海様式ですし、駅舎にJRのロゴもなく、みどりの窓口もありません。ただ、えきねっとで和歌山→和歌山市の乗車券を購入することは難なくできました(当たり前か?)。
JRの和歌山駅があって、一方こうして和歌山市という駅もあるということで、両者の区別のために、和歌山市駅は地元では「市駅」と呼ばれているそうです。道路上に立っている信号機にあったプレートにも、「市駅前」と書かれていました[④]。
和歌山市駅前[⑤]の賑わい方や人の数、背の高い建物の数を和歌山駅前と比べてみると、いずれも和歌山駅前の方が勝っているように思いました。和歌山駅の方が市の中心部に近い、あるいは市の中心駅となっているのかもしれません。
和歌山市駅の中に戻って、喉を潤すためにカップベンダーの自動販売機でカルピスソーダを購入、そしてくびっと一杯。その後、自動改札機へ向かおうとすると、やけに空間に余裕のある公衆電話BOXを見つけたので、”あやしがりて寄りて見る”と、その中には黒い卓上電話機が一台[⑦]。そしてこの電話機、なんでも和歌山第一交通のタクシーを呼ぶための専用電話であるようで。珍しいものを見ましたね。
自動改札機に和歌山市→和歌山の乗車券を投入、改札内へ。和歌山市駅の発車標は、昔ながらの反転フラップ式でした[⑧]。そういえば、昨日津駅で見た近鉄線の発車標も反転フラップ式でした。南海電鉄や近畿日本鉄道は、言うまでもなく日本有数の大手私鉄ですが、案外、発車標はLEDでないものなんですね。ま、お金をかける必要がないところだと言えばたしかにそうなんですがね。
JR以外の私鉄や地下鉄のことはほとんど知らない私ですが、南海の特急サザンは、”特急”とは言うものの、ごく普通の通勤型車両も使用しているということは知っています。和歌山行きの普通列車が出る2番線に降り立つと、特急サザンの姿が見られました[⑨]。自由席車は写真のような4扉ロングシートの車両で、いわゆる、JRの”特急”とは車両の様式が全然違いますね。また、自由席車は乗車券だけで乗れるのもJR特急との違いですかね。
2番線には、105系が佇んでいました[⑩]。この後、16:54発の和歌山行きとなる列車です。これに乗って和歌山へと戻ります。
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