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和    歌    山    駅
Wakayama Station

ついに和歌山①

223系2500番代②

16:14発の和歌山市行きに乗る③

駅舎は立派な駅ビル④

駅前の様子⑤

人が多いね⑥

自動改札機がある感動⑦

2本の105系⑧

京浜東北線っぽい⑨

こっちに乗る⑩

 ついに和歌山までやってきました。紀勢本線も、これで残すは和歌山〜和歌山市間のたった3.3kmのみです。和歌山は天王寺〜和歌山を結ぶ阪和線の終点駅でもあり、阪和線を走る223系2500番代の姿が見られました[②]。223系を見ると、なんとなく「大阪に近づいている」とも思ってしまいます。

 次に乗る列車は、16:14発の和歌山市行きの普通列車[③]。昨日、亀山から乗車した925Cを皮切りに、紀勢本線をひたすら下ってきましたが、この和歌山市行きの普通列車が、その最後の列車となります。この列車で終点の和歌山市に降り立つということは、すなわち、紀勢本線の全線乗車が達成されることも意味します。

 和歌山駅はその名前の通り、和歌山県の県庁所在地である和歌山市の代表駅です。駅舎は駅ビル「和歌山MIO」となっていて、実に立派です[④]。こういった「都会の駅」「都市の駅」といった雰囲気がある駅に降り立つのは、だいぶ久しぶりな気がしますが、名古屋駅以来でしょうか?

 駅のホームも、駅の外の道も、そして駅舎の中も、実に多くの人がいて、活気があります[⑥]。ろくに人がいなかった椿や見老津を今日訪問しているだけに、その差に驚きます。さすがに、県庁所在地の和歌山市なだけはありますよね。人気と、活気があります。和歌山駅の1日平均の乗車人員は20013人(2008年)だそうですから、こういう具体的な数値からも、人の多さを実感します。

 もう1つ、都会的、都市的なものを。自動改札機の存在です[⑦]。参宮線の伊勢市で見たを最後に、自動改札機にはずっと縁がなく、駅員の有人改札ばかりを通ってきましたが、今、ここ和歌山で久々に自動改札機の姿を見ました。もちろんICOCAをはじめとする、ICカードの利用ができます。

 和歌山駅はICOCAが利用できる駅の南端で、またアーバンネットワークエリアの南端でもあります。 ここから阪和線以外の路線を1つでも隣へ行けば、自動改札機もないし、ICOCAも利用できません。雲泥の差です。

 行きの乗車券はここ和歌山で途中下車としています。これから和歌山市へと向かいますが、その経路上に和歌山〜和歌山市は組み込めないので、別に和歌山→和歌山市の乗車券を購入してあります。これを自動改札機にさっと通して、いざ8番線へ。

 8番線には既に和歌山市行きの普通列車が停車していましたが、その隣の7番線にも、16:19発の王寺行きが既に停車していました[⑧]。車両はどちらも105系。105系同士が、1つのホームで並びます。ただ、和歌山市行きの105系は普通の塗装ですが、王寺行きの105系は既にあの例の単色化の餌食になっていて、青緑色一色でした。

 この青緑色一色の105系、こう斜めに側面を見てみると、なんとなくスカイブルーの103系に見えなくもない気がします[⑨]。京浜東北線、あるいは京葉線を走っているスカイブルーの103系に。残念ながら、JR西日本の単色化政策の一環として、103系がエメラルドグリーン(か、それに近い色)で単色化されることはないようですが・・・。

 もしそれが実施されれば、常磐快速線を走っていた103系を思い出せることは間違いなしなんですけれどもねぇ・・。








紀勢本線247M 和歌山市行き(105系)
和歌山(16:14)〜和歌山市(16:20)

稼働する扇風機①

高架を駆け上がる②

6分で和歌山市に到着③

 和歌山市行きの105系に乗り込んでみると、天井で扇風機が稼働していました[①]。もちろん、非冷房というわけではありませんがね。以前、常磐線を415系が走っていたときは、こういった扇風機を、私が乗り込んだ415系でもよく見たのを覚えています。

 さて、和歌山〜和歌山市はたった6分しかかかりません。和歌山を16:14に定刻で発車した列車は、分岐器が入り乱れる個所を抜けると、高架を駆け上がっていきます[②]。で、高架を上ったら、和歌山〜和歌山市にある唯一の中間駅である紀和に到着します。

 そして紀和を発車すると、今度は高架を駆け下りて、16:20、終点の和歌山市に到着です[③]。紀勢本線の終点・和歌山市に降り立つべく和歌山から乗った列車が、たった6分でこうもあっけなく和歌山市に辿り着いてしまうと、どうも「紀勢本線の全線乗車達成!」という実感も薄れるんですが・・・。






和    歌    山    市    駅
Wakayama Station

南海様式①

駅構内②

南海電鉄和歌山市駅③

「市駅前」④

駅前の様子⑤

駅前の大木⑥

タクシー専用電話?⑦

反転フラップ式の発車標⑧

特急サザン⑨

和歌山行きの105系⑩

 紀勢本線の終点、和歌山市駅です。はい、紀勢本線の終点の・・・。しかし、駅名標は南海様式だし[①]、駅舎の外に出てみて、駅舎を眺めてみても、JRのロゴはなく、「大阪なんば・関西国際空港 NANKAI」の文字があるだけ[③]。JR紀勢本線の終点にしてはどうもJRの駅らしくない、というより、もう南海電鉄の駅なんですが・・・。

 どうしてこんなことになっているのかと言えば、まず和歌山市駅が南海電鉄の駅として開業し、その後紀和鉄道(現在の和歌山線・五条〜現在の和歌山〜現在の紀勢本線・紀和を建設・運行、最終的に鉄道国有法で国鉄→JRに)が南海の和歌山市に乗り入れるようになったから、とのこと。
 たしかに、紀和鉄道が南海の和歌山市駅に乗り入れていて、紀和鉄道が国鉄→JRとなれば、JRが南海の和歌山市に乗り入れる形になりますね。

 その結果、JR紀勢本線の終点駅である和歌山市は、JR紀勢本線の終点でありながら、南海電鉄が管理する駅という特殊な駅になりました。

 そんなわけで、和歌山市は南海電鉄が管理する駅であり、駅名標は南海様式ですし、駅舎にJRのロゴもなく、みどりの窓口もありません。ただ、えきねっとで和歌山→和歌山市の乗車券を購入することは難なくできました(当たり前か?)。

 JRの和歌山駅があって、一方こうして和歌山市という駅もあるということで、両者の区別のために、和歌山市駅は地元では「市駅」と呼ばれているそうです。道路上に立っている信号機にあったプレートにも、「市駅前」と書かれていました[④]

 和歌山市駅前[⑤]の賑わい方や人の数、背の高い建物の数を和歌山駅前と比べてみると、いずれも和歌山駅前の方が勝っているように思いました。和歌山駅の方が市の中心部に近い、あるいは市の中心駅となっているのかもしれません。

 和歌山市駅の中に戻って、喉を潤すためにカップベンダーの自動販売機でカルピスソーダを購入、そしてくびっと一杯。その後、自動改札機へ向かおうとすると、やけに空間に余裕のある公衆電話BOXを見つけたので、”あやしがりて寄りて見る”と、その中には黒い卓上電話機が一台[⑦]。そしてこの電話機、なんでも和歌山第一交通のタクシーを呼ぶための専用電話であるようで。珍しいものを見ましたね。

 自動改札機に和歌山市→和歌山の乗車券を投入、改札内へ。和歌山市駅の発車標は、昔ながらの反転フラップ式でした[⑧]。そういえば、昨日津駅で見た近鉄線の発車標も反転フラップ式でした。南海電鉄や近畿日本鉄道は、言うまでもなく日本有数の大手私鉄ですが、案外、発車標はLEDでないものなんですね。ま、お金をかける必要がないところだと言えばたしかにそうなんですがね。

 JR以外の私鉄や地下鉄のことはほとんど知らない私ですが、南海の特急サザンは、”特急”とは言うものの、ごく普通の通勤型車両も使用しているということは知っています。和歌山行きの普通列車が出る2番線に降り立つと、特急サザンの姿が見られました[⑨]。自由席車は写真のような4扉ロングシートの車両で、いわゆる、JRの”特急”とは車両の様式が全然違いますね。また、自由席車は乗車券だけで乗れるのもJR特急との違いですかね。

 2番線には、105系が佇んでいました[⑩]。この後、16:54発の和歌山行きとなる列車です。これに乗って和歌山へと戻ります。



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