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関西空港線・阪和線・大阪環状線・梅田貨物線1044M 特急はるか44号(281系)
関西空港(20:46)〜新大阪(21:36)

グリーン車室内①

大きな座席②

ここでようやく夕食③

まもなく天王寺④

天王寺に到着⑤

くろしお号とすれ違う⑥

残念なところ⑦

大阪環状線に入る⑧

下車駅の新大阪に到着⑨

さらば281系⑩

 これから特急はるか44号に乗って、新大阪へと移動します。乗車するのはグリーン車。大柄の座席がゆったりとした2+1配列で展開します[①]。50分しか乗車しないので、普通車でも全然構わないんですが、関西空港〜新大阪間の営業キロは100km未満で、普通車指定席との差額が530円しかないということを考えると、「530円足すだけいいのなら」と、ホイホイとグリーン車にしてしまうんです。つい。

 もう1つ言っておくと、実は2010年8月に、はるか号でではありませんが、281系のグリーン車の座席と全く同じ座席のグリーン車に乗車しています。一方281系の普通車(の座席)はまだ乗ったことがないので、そういう点でも、「普通車にしようかな」と迷いましたが、結局グリーン車。

 指定された3番C席に座り、発車を待ちます。このはるか44号への乗車中に、ようやく、紀州路快速を鳳駅で下車したときにファミリーマートで購入した弁当を夕食として食べます[③]。一応、購入したときに温めてはもらったんですが、購入から2時間以上が経過しているので、もう温もりはほとんど残っていませんでした。ほんの少し、ほんの少しだけ温かさがありましたが・・・。

 20:46に関西空港を定刻に発車した列車は、阪和線の終点駅の天王寺まで無停車で走ります。関西空港線と阪和線の分岐駅である日根野でさえもお構いなしに通過です。阪和線内を特急列車らしい、スピードのある走りで駆け抜け、迎える駅は全て通過し、駅を窓の後ろへとやります。

 関西空港から32分の21:18、阪和線の終点駅、天王寺に到着です[⑤]。阪和線はここ天王寺で終わり。これにて、天王寺〜和歌山・鳳〜東羽衣間の阪和線の全線乗車を達成することができました。列車は天王寺からは大阪環状線へと入ります。

 ところで、はるか44号のグリーン車は、関西空港を発車した時点で乗客は私1人だけで、1両丸々貸し切り状態という有様だったんですが、天王寺でも乗車は一切ありませんでした。天王寺の次の停車駅は下車駅の新大阪なので、結局、乗車した関西空港〜新大阪の全区間、はるか44号のグリーン車は私のものでした。インターネットでちょっと調べてみると、はるか号のグリーン車の乗車は0人であることもよくあるそうで・・・。

 天王寺を発車すると、紀伊田辺行きの特急くろしお号とすれ違いました[⑥]。今日下ってきた紀勢本線を、このくろしお号は新宮方へと向かって上っていきます。しかし、紀勢本線の全線乗車も無事に終えた私は、もう東京へ向かって帰るという段階・・・。

 281系のグリーン車は、座席自体は大きくて良いと思うんですが、乗務員によるおしぼりサービスなどは一切ありません。まぁそれも特に問題とは思いませんが、背もたれの上部にある枕が固定されていて動かないことと、フットレストがやたらと簡易的なものであるというのは残念です[⑦]。普通車につけるおまけ程度のフットレストならまだしも、グリーン車でこれはどうかと思いますねぇ。

 さて、列車は天王寺を出ると、大阪環状線へと入ります。JRの環状線は、山手線と大阪環状線の2路線しかありませんが、山手線は他線からの列車を一切受け付けず、走るのは全てE231系500番代による各駅停車であるのに対して、大阪環状線ははるか号のような特急列車も乗り入れれば、快速列車も乗り入れます。これが山手線と大阪環状線の最も大きな違いではないかと思います。

 そんなわけで、大阪環状線へと乗り入れたはるか号ですが、環状運転をする各駅停車の列車などの合間を縫って走るので、さすが阪和線内で披露した特急列車らしい走りは鳴りを潜め、ゆっくりとした走りに変わりました[⑧]

 西九条を通過すると梅田貨物線へと入り、大阪駅を経由しないで、21:36に下車駅の新大阪に到着です[⑨]。ちなみに、旅行の計画段階では終点の京都まで乗車する予定でしたが、京都まで乗車すると、旅程が重大な欠陥を抱えることが分かったので、新大阪までの乗車となりました。






新    大    阪    駅
Shin-Osaka Station

ギラギラと光る車体①

通過とはなんぞや②

681系だった③

ぽつんと佇む④

タクシーの海⑤

新大阪にしては・・・⑥

駅構内⑦

東改札口前⑧

ひかり485号に乗る⑨

500系と遭遇⑩

 特急はるか44号で新大阪にやってきました。2009年8月以来の新大阪駅です。ほどなくして、13番線に225系と223系が併結した上りの快速列車がやってきましたが、225系の車体は、まだ新製されてから間もないからか、ギラギラと光っていました[①]。もっとも、この光沢も、走り続けているうちに消えていってしまうとは思いますが・・・。

 はるか号で新大阪駅の12番線に降り立ちましたが、その12番線の発車標には、「通過」の表示がありました[②]。新大阪駅は、上下のサンライズ瀬戸・出雲号以外の旅客列車は全て停車します。この時刻、まだサンライズ瀬戸・出雲号は上下とも通過する時間ではないのに、通過の表示があるのは実に気になります。何が来るんでしょうか。

 で、しばらく12番線で通過する列車を待っていると、回送と思しき681系が通過していきました[③]。貨物列車?あるいは団体列車か臨時列車か?などと考えていたので、サンダーバード号で使われるただの681系が通過列車の正体と分かって、ちょっと拍子抜け。

 とりあえず改札外に出るために連絡通路へと上がると、そこには幅のある空間が広がっていました。そして、そんな幅のある通路の中ほどにぽつんと佇む車が1台[④]。ダイハツのムーヴコンテです。そもそもこんなものは存在しない、とでも言うかのように、歩く人たちはちらと眼をやることすらありませんでした。その一方で、私は眼をやるどころか写真まで撮っているわけですから、今の私は、他の人から見れば鉄道好きではなく「車好き」。

 改札で乗車券を途中下車にして、とりあえずどこか適当な出口から外に出てみます。東改札口から最も近かった出口(東口?)から駅の外へと出てみると、そこには度肝を抜くような数のタクシー、タクシー、タクシー[⑤]。タクシーの海、とでも形容しておきましょうか、とにかく凄い数のタクシーでした。身動きがとれるものの方が少ないんじゃないだろうか、というくらいのひしめき合いでした。

 この新大阪駅のタクシーについては、これだけの数のタクシーがあれば、当然乗り場は慢性的な混雑や渋滞を引き起こすわけで、運輸局やJR西日本大阪支社、大阪タクシー協会などが対策会議を開いたこともあったとのこと・・・。

 東口からはさっさと撤退して、あてどもなく構内を歩いていくと、1つの出口に出ました。何口というのかは分かりませんが、在来線4面8線、新幹線4面7線を抱え、数多くの列車が発着するターミナル駅「新大阪」とは思えませんでした。だって、これですよ[⑦]。天井から「新大阪駅」と書かれた看板を吊り下げただけで、何だか暗いし、何もないし・・・。およそ新大阪駅とは思えない、不思議な空間でした。

 東改札口へと戻って[⑧]、旅を再開します。22時を過ぎていますが、さすがに新大阪です。人は多く、自動改札機を通る人が途絶えることはありませんし、活気と賑わいがあります。これから、新大阪から東京へ向けて東進するのではなく、姫路へと向けて西進をします。

 次に乗車する列車は、22:15発のひかり485号岡山行き[⑨]。これに乗り、姫路へと向かいます。今から姫路に何をしに行くんだと問われそうですが、何をしに行くのかと言えば、「サンライズ瀬戸・出雲号を迎えに行く」。時間的に余裕があるので、大阪(0:34発)や三ノ宮(0:13発)で乗るのではなく、新幹線を使うことで、姫路(23:35発)まで行って、サンライズ瀬戸・出雲号に乗ることができるんです。

 新幹線乗り換え改札へ向かい、自動改札機に切符を通して改札を通過・・・、の前に、立ち止まってちょっと一考。今、姫路までの乗車券を持っていて、昨日、東京→名古屋で新幹線に乗りました。しかし、名古屋で新幹線改札口を出るとき、新幹線特急券を記念に持ち帰るために有人改札を通ったので、乗車券の出場処理がされていないんです。

 したがって、乗車券は東京で入場したままの状態になっているんです。日付が変わり、しかも出場処理がされていないという状態で、新大阪で入場しようとすると、果たしてどのようになるのか・・・?ということを疑問に思いながら、いざ自動改札機へ切符を投入。

 すると、予想通りエラーとなりましたが、その時に自動改札機が喋ったのは「ここまでの乗車券をお入れください(だったと思う)。」二重に入場しようとすると、そういうエラーを吐くようになっているということなんでしょうかね。しかし、ここまでの乗車券と言われてもねぇ(笑)
 この後、駅員氏が駆けつけて乗車券と新幹線特急券を見て、「どうぞ」の一言であっさりと改札通過。よく一瞬で問題なしと分かりましたね。








山陽新幹線485A ひかり485号(700系)
新大阪(22:15)〜姫路(22:54)

700系C編成で運転①

座席②

新神戸に到着③

姫路到着直前の2号車客室内④

22:54、姫路到着⑤

 22:13、東京からのひかり485号が新大阪駅21番線に到着します[①]。このひかり485号は、岡山行きのひかり号としては最終列車です。名古屋までの途中停車駅は品川・新横浜・三島・静岡・浜松ですが、名古屋から先は各駅停車となる、いわゆる「ひだま」的な列車です。

 40分も乗らないので、今回は、指定席でもグリーン車でもなく、普通車自由席に乗車します。16両編成のひかり号の自由席は1号車〜5号車の5両で、最終的に2号車に乗ることにしたんですが、途中通り抜けた、元喫煙車で2011年の3月改正より禁煙車となった3号車は、壁は薄汚く、煙草の匂いも抜けきってはいないようでした。

 夜で真っ暗なうえ、山陽新幹線はトンネルが非常に多い路線です。車窓は一切期待できません。闇の中に建物の光がちらほらと見えるという車窓が続きますが、そんな中、新神戸[③]、西明石などの停車駅では、ホームの白く輝く蛍光灯が、やけに眩しく見えます。

 新大阪で乗車した時点で、2号車はごく僅かな人しか乗っていませんでしたが、下車駅の姫路到着の放送が流れ、席を立って前の方へ移動し、振り返って客室内を見てみると、なんと2号車は私を除いて誰1人として乗っていないという、完全なる空っぽの状態でした[④]。実質の貸し切り状態、どうもごちそうさまでした。

 そして22:54、下車駅の姫路に到着です[⑤]。人口53万人の姫路市の中心駅ですから、当然、ここで降りる人は多く(と言っても、そもそも乗っていた人=母数がだいぶ少なかったようですが・・・)、元々ガラガラだったひかり485号は、より一層ガラガラになったようです。



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