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 今日の最終目的地、名寄に着きました[①]。宗谷本線の途中駅としては最も主要な駅であり、ここを境として、旭川寄りを”宗谷南線”、稚内寄りを”宗谷北線”と呼ぶこともあります。

 主要な駅ではありますが、ひっきりなしに列車が発着するようなところではないので、ホーム上も閑散としています[③]。快速なよろ5号から降りてきた人たちは、足早に跨線橋を渡り、そして駅舎内へと消えていきました[④]

 発車時刻表を見ると分かるように、宗谷本線は、名寄を境に、南北で列車本数が大幅に変わります[⑤]。南の旭川方面は、一定程度の需要があり、それなりには列車本数がありますが、北の稚内方面は、1日に特急列車3本+普通列車4本の合計7本の列車しかなく、ごく限られた需要しかないことが分かります。いかにも北の果てに向かうという感がありますね。

 快速なよろ5号が到着した2番線は、普通列車しか発着しないため、使用するホームの長さも限られています。そのようなわけで、ホームの端の方は、雪が積もりたい放題になっています[⑥]。まあ、1両か2両かの列車しか発着せず、そのいずれもが、乗客の利便を考慮して、跨線橋の出入り口に近いところに停まるとなれば、ホームの使われる部分も限られてくるというものです。

 跨線橋内に準備されている除雪用具[⑦]。冬の北海道の鉄路は、まさに雪との闘いです。とはいえ、正社員だけでは、とても駅の除雪にまでは手が回らず、かといって除雪要員を通年雇用するわけにもいかないので(まさに季節性の仕事ですから)、冬が近づいてくると、JR北海道では、除雪の季節アルバイトを募集します。

 跨線橋の窓から外を見れば・・・、おお、凄い雪です[⑨]。窓越しに見える景色は、雪によって覆い尽くされています。窓の下部は雪によって固められつつあり、もしかしたら、もはや窓は開かないかもしれません(試してはいませんが)。

 駅構内の様子[⑩]。左から1番線、2番線、そして3番線です。今なよろ5号が到着した2番線は、この旅をした当時のダイヤでは、1日に3本の列車でしか使われないものでした(14:35発の快速なよろ8号旭川行き、16:15発の旭川行き、19:30発の音威子府行き)。つまり、下り方面は、この後の音威子府行きが”初使用”。そのためか、2番線の下り方面は、線路が雪に消えています[⑪]

 1番線は駅舎に接しています[⑫]。屋根があり(2・3番線にはない)、飲み物の自動販売機もあります。そして何より、駅舎に接しているので、跨線橋での移動をする必要がありません。いわば、最も快適で便利なホームと言えます。そのため、特急列車については、上下に関わりなく、全ての列車が1番線で発着します。

















 駅舎内[①]。主要な駅、主要な駅と繰り返し言ってはきたものの、2017年4月から、みどりの窓口の営業時間が短縮されたため(7:40〜21:05→7:40〜17:05)、この時間帯でも既に無人駅になっています。よって、出札窓口での入鋏や切符回収はありません。

 駅前の様子[②] [③]。うーん、とてつもない雪の量ですね。2018年2月24日は、名寄市で積雪140cmを記録し、この値が、2018年度の冬期における名寄市での積雪量の最大値となりました。平年値は86cmなので、それよりも相当多い数値です。バス乗り場の屋根には、雪がまさしく”こんもりと”積もり、その様子は、まるでキノコです[④]

 個人的には、名寄市というと、積雪量よりも寒さに期待していたのですが、今日はそれほど寒くありません。駅前で表示されている気温は、-8.5度となっていました[⑤]。今日の気温は、最高が-3.3度、最低が-9.6度ということで、あまり冷え込まない日だったようです。しかし、名寄市が本当は寒い地であることは言うまでもなく、最低気温が-20度未満になることは、冬ならばしばしばあります。

 商店街を歩いてホテルを目指します[⑦]。うむ、よく積もっていますねえ、ほんと。商店街の歩道上の屋根は、それほど堅牢そうな造りには見えないのですが、それでも壊れないのは(いや、壊れたら大変なことですが)、やはり雪の水分量が少ないからなのでしょうか?[⑧]

 今日のホテルは、「ホテルマイステイズ名寄」です[⑨]。聞き慣れないホテルでしたが、以前のホテルカイコーアネックス名寄の運営を引き継ぎ、2017年9月からリブランドで営業を開始したホテルのようです。どうりで記憶にないわけです。

 リブランドに際して内装を改めたのかは分かりませんが、客室内は綺麗でした[⑩] [⑪]。浴室も必要十分です[⑫]


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