仙台では6分停車し、カシオペア号は6:57に仙台を発車しました。「まだ仙台」と考えるか、それとも「もう仙台」と考えるか、どちらも正しいように思われますが、論理的に導くならば、カシオペア紀行では、以前よりもゆったりとした所要時間の長いダイヤになっており、約14時間(札幌〜仙台の所要時間)もあれば、かつてならば、既に郡山まで達しています。そういう意味では「まだ仙台」が正しいと言えます。
ちょうど7:00になったころ、豊かな光量と柔らかな色合いを持つ太陽が高く昇ってきたことで、窓越しに大きな朝陽が現れました[①]。その輝きは力強く、冬場の太陽といえども、もちろん直視することはできません。朝陽から放たれる光は、一直線に我がカシオペアデラックスにも差し込んできて、室内の一角を黄金色に染め上げました[②]。そして、その光を全身に浴びて目を覚ます。これもまた、豪華寝台特急の中でこそ成せる贅沢です。
名取を通過した後、仙台空港アクセス線を行く列車を目撃しました[③]。空港に向かう列車ではなく、むしろ空港からやってきた列車でしたが、このような時間帯に仙台空港に到着する便はあるのでしょうか? もっとも、途中の杜せきのした、美田園は、住宅街やショッピングセンターの中に設置されているため、空港利用者ではなく、両駅の周辺に住む人たちのための列車ということかもしれません。
札幌を発車してからというもの、道内はずっと天気が良くなく、雪が降っている区間もありましたが、このあたりは晴れているようです[④]。東北地方ではありますが、既に青森県内は脱していますし、これから先の区間では、”冬らしい”降雪や雪景色は、まず期待できないでしょう。
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