2016年12月31日、11:52。札幌から約19時間10分という長旅を終えて、カシオペア号は、終点の上野に時刻通りに到着しました[①]。途中の郡山を14分遅れで発車してしまうという出来事もありましたが、それにもめげずに定刻での完走を果たしました。以前とは異なり、”函館での息抜き”などもしていないので、まさに19時間以上ぶりの「外」であり、ホームに降り立ったときの「これで終わりか」という一種の達成感もひとしおです。
そしてホームに降り立つと、ほどなくして、どこからともなく歓声と拍手が。その発生源は、例の今回で引退する車掌のそばでした。有志か、あるいは親族か、とある人から記念の花束を受け取ると、その盛り上がりは最高潮に達しました[②]。単にこれで引退するからなのか、カシオペア号の運転開始当初からの担当車掌なのか、あるいは何らかの理由で”有名人”だからなのか、とにかく大変な祝福のされようでした(窓の映り込みを参照)[③]。
最終乗務の完遂を出迎えるべく、ご家族の方々がお出迎えに来ていらっしゃったようで、花束を受け取った後は、ご家族との記念撮影タイム[④]。明らかに特定の人物を狙い打った写真で、そのうえ取り立てて著名な人物というわけでもないので、お顔は特製ヘッドマーク画像にて隠しておりますが、このときの車掌氏は、涙こそ流していなかったものの、その眼はだいぶ赤くなっていました[⑤]。
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