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大糸線427D 普通列車糸魚川行き(キハ120形)
南小谷(11:49)〜糸魚川(12:44)

LED使用①

既にホームには・・・②

川を渡る③

新潟県内最初の駅④

生える雑草⑤

トンネルが多い⑥

直線を行く⑦

北陸新幹線の高架橋⑧

右は北陸本線⑨

糸魚川に到着⑩

 あずさ3号に接続する、大糸線下り糸魚川行きの普通列車に乗って糸魚川へと向かいます。ちょうど跨線橋を渡り終えるというところで、折り返し糸魚川行きになる列車が2番線に入ってきました[②]が、既にホームには糸魚川行きを待つ人がたくさん。それはまぁ良いんですが、1両編成だということに衝撃を受けました。夏休みであっても増結しないんですか・・・。せめて2両にしてくれれば混雑の度合いも違ってくるのに。

 案の定、列車は満員で通勤列車並みの混雑と相成りましたが、進行方向後ろ側の、運転室の横に陣取ることができました。キハ120形は運転室が半室で、その反対側は旅客に開放されていて、その場所からは後面展望をばっちりと楽しめます。

 11:49に南小谷を出た列車は、大糸線の非電化区間(※南小谷から先はJR西日本の管轄)を進んでいきます。私が立っている場所からは、後ろへと流れていく景色が目の前に広がります[③]。非電化であるため架線柱・架線がなく、そういう点では、見える景色に「邪魔なもの」がなく、良いですね。

 中土、北小谷と停車して12:09に到着する平岩は、これまで長野県内を走ってきた大糸線が、新潟県に入ったあとに最初に停車する駅です[④]。なお、ここを始終着とする区間列車(糸魚川⇔平岩)が1往復設定されています。大糸線はこの後もう1度長野県に戻り、その後トンネルを抜けて新潟県へと再度入ります。

 駅に停車した際に、線路を何となく観察してみて、結構雑草が生えていることに気が付きましたが[⑤]、このあたりはローカル線ならではのおおらかさでご愛嬌ですかね。列車の往来に支障が出る長さではありませし。中には、枕木や金属のプレートを突き破って生えているものもありますが、コンクリートを突き破るのも当たり前ですから、何てことはないですね。驚くべきことではない。

 大糸北線(南小谷〜糸魚川)はトンネルがかなり多いです[⑥]。トンネルを抜けては入って抜けては入って、ということを繰り返す区間もあります。あずさ3号で下ってきた大糸南線(松本〜南小谷)には、実はトンネルは1つもなく、無数にあるトンネルは全て大糸北線に集中しています。

 線形の悪い大糸北線ですが、長い直線が続く区間もあります[⑦]。基本的にはのろのろと走ってきた列車も、さすがに直線となれば一応最高速度は出すようです。65km/h。大糸北線のうち、中土〜小滝間は最高速度が85km/hに設定されています。

 建設中の北陸新幹線の高架橋[⑧]が見えてくると、間もなく終点の南小谷です。高架橋自体は完成していて、架線こそないものの、架線柱は既に整然と設置されています。見た目には、いつ列車が来てもおかしくないような感じはします。

 線路は弧を描き、北陸本線が横に並行します[⑨]。そうして12:44に終点の糸魚川に到着です[⑩]。乗客のほとんどは糸魚川まで乗り通す人で、終始座席にはありつけませんでした。さて、南小谷から一緒に乗ってきた人たちは、この後どうするんでしょうか。








◆糸  魚  川  駅  -1-◆


ちょいと古いよ①

青森・東京は・・・②

413系の普通列車③

大糸線は歴史が浅い④

どっちも臨時⑤

駅名標⑥

駅前の様子⑦

駅舎⑧

糸魚川というところは⑨

使えるようで⑩

 キハ120形が到着した4番線は切欠きホームですが、柵には”さようなら「キハ52」”との文字が入った、キハ52形の写真がありました[①]。キハ52形の大糸線での定期運用は2010年3月12日で終了し、その後、8月22日に臨時快速ジオパーク号として大糸線を走り、それがどの路線・どのJRであるかを問わずキハ52形最後の活躍でした。

 大糸線での定期運用終了にしてもジオパーク号運転にしても、もう2年前のことなんですが、未だにこのキハ52形の写真が糸魚川駅のホーム(の柵)に掲げられているということは、それだけ、キハ52形が大糸線の利用者に愛されていたということなんでしょうかね。

 北陸本線のホームにあった方面案内[②]。新潟は北越号で行けますが、青森は臨時の日本海号でしか行きようがなく、東京(上野)は臨時能登号の廃止により、どう頑張っても直通列車では行けません。なんだか、時代の流れに取り残されているようですね。

 富山・金沢方面への列車が発着する4番線で見られる乗車口案内の中には、既に臨時列車となった急行きたぐに号・寝台特急日本海号の案内板もありました[⑤]。しかし、上りの日本海号に糸魚川から乗る人なんているんですかね(笑) 上りの日本海号は糸魚川3:59発で、もう早朝と言っても差し支えないころだと思いますが。きたぐに号は1:25発なので、まだ乗る人もいるかもしれません。

 糸魚川駅にはやがて北陸新幹線がやってきますが、正直なところ、駅前の様子[⑦]を見る限りでは、およそ新幹線が来るとは思えませんでした。もっとも、街の規模が云々を言い出したら、これから開業する北陸新幹線の区間では、富山、高岡、金沢、小松、福井くらいしか駅が造れなくなりますが・・・。何はともあれ、新幹線開業による発展に私は期待しています。

 北陸新幹線の高架橋は大糸線の列車内からも見え、糸魚川駅のホームからも見えますが、当然、駅前からも見ることができます[⑧]。駅舎の背後に灰色の建造物が姿を現していて、その上に組まれた作業用の足場が、工事が進展していることを示してくれています。

 駅前の道を歩いていると、やたらと古びた電話ボックスを見つけました[⑩]。中に入っている電話機は一般的な電話ボックスで見るものと同等品だったので、飾りではなく、本当に電話ボックスとして利用できるようです。








◆糸  魚  川  駅  -2-◆


新幹線ならフルでね①

存在感ありすぎ②

行ってみよう③

素晴らしい眺め④

展望台部⑤

案内⑥

駅方向を見る⑦

使っているのかどうか⑧

待避する普通列車⑨

短けりゃね⑩

 とりあえず、駅前から真っ直ぐ伸びていく道路を歩いて行きました。その途中、このような看板[①]を見かけました。いつごろ設置したものなのかは分かりませんが、現在、金沢までは建設工事が進行していて、金沢までの開業はもうそう遠いことではありません。金沢以西はまだ未着工です。「金沢以西のフル規格〜」とありますが、どうせ新幹線を作るなら、やはりもったいぶらずに全線フル規格が良いですね。

 車通りの多い道にぶつかるところまでやってくると、何やら存在感のある建造物が目に入りました[②]。何の説明も書かれていませんでしたが、「展望台入口」と書かれた看板[③]があったので、恐らくあれは展望台だということなんでしょう。しかし、ただの道路の脇にどかんと展望台(それも駐車場すらない小規模な)が立っているというのは、なかなか面白い光景です。

 「展望台入口←」の矢印に従っていくと、地下道へと導かれました。横断歩道も信号もないのに、どうやって向こう側の展望台に行くんだろうかと思っていましたが、地下道を通っていくんですね。そして展望台に上がってみると、広がる日本海が視界一面に見えました[④]。今回の旅は、山あいを走る路線に乗ることが多くなっているので、このような海を見る機会は実に貴重です。

 展望台から駅がある方を見てみると、こんな具合[⑦]。やはり北陸新幹線の高架橋が見えます。これは私の個人的な考えですが、高層建築の数が多いとその土地が発展している・都会であるような印象を受けるように、街の景色の中に新幹線の高架橋があると、それだけでも1つ、そこが先進的な街であるような印象を受けます。もし、この景色に新幹線の高架橋がなければ、ただの街、という印象を受けていたかもしれません。

 糸魚川駅に戻って4番線へとやってくると、”駅のホーム”には実にそぐわない照明がありました[⑧]。地方の商店街にでもありそうな照明です。駅のホームの照明といえば、普通の細長い白色蛍光灯ですが、果たして、なぜこのような形の照明が駅のホームにあるんでしょうか・・・。夜、暗くなれば、この照明も実際に使うんでしょうか。昼間だったのでその確認はできませんでしたが、気になります。

 2番線に475系の上り普通列車が入線してきました[⑨]。急行という言葉がほぼ死語であるように、急行型車両という言葉も、ほぼ死語になりかけているように思います。実際、この475系も、車内の一部の座席がロングシートに替わっていて、急行型車両があるべき「オールボックスシート」の形態ではありません。なお、この普通列車は糸魚川でしばらく停車し、後続の特急を先行させます。

 で、私はその後続の特急に乗車します。特急はくたか10号、金沢行き。私は、旅行で特急や新幹線に乗る際は、基本的に指定席に乗車しますが、乗車時間が短い場合は、例外的に自由席に乗りことがあります。今回はその例外です。自由席車である6号車の乗車口で列車の到着を待ちます。富山までの乗車ですが、富山までは46分しかかからないので。



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