
篠ノ井線・大糸線4053M 特急あずさ3号(E257系)

塩尻(10:15)〜南小谷(11:42)
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グリーン車の座席① |

松本到着② |

主要駅・信濃大町③ |

素敵な景色④ |

間接照明は高級感がある⑤ |

夏はこういう景色が良い⑥ |

貸切状態⑦ |

まもなく南小谷⑧ |

普通車も⑨ |

終点・南小谷⑩ |
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あずさ3号に乗って向かうのは、終点の南小谷です。今日はまず、あずさ3号で南小谷へ行き、普通列車に乗り換えて糸魚川へ行くことで、大糸線の全線乗車を果たしたいと思います。
今回はグリーン車を選びました[①]。塩尻〜南小谷間の営業キロは100km未満で、JR東日本線内の100kmまでのグリーン料金は1000円。8月20日は繁忙期なので、指定席料金は通常期の510円+200円。そしてグリーン料金は普通車自由席の特急料金に加算するということから総合して言うと、なんと普通車指定席に対して+290円でグリーン車指定席に乗れてしまうんです。
10:23に松本に到着[②]。ここでは付属編成の2両を切り離すため、4分停車します。人口約24万3000人で、長野市に次いで、長野県では第2位の人口を擁する松本市の中心駅である松本駅は、あずさ号においては、甲府駅と同等か、あるいはそれ以上の下(乗)車がある駅ではないでしょうか。松本ではちょっとホームに出てみましたが、降りた人はやはり多かったですね。
松本から先は大糸線に入ります。豊科、穂高と停車して11:01に到着するのは信濃大町です[③]。全列車が停車し、ここを始終着とする普通列車も数多く設定されている、大糸線の主要駅です。ここで下車する人も多かったですが、少なくともグリーン車では、松本、豊科、穂高、信濃大町と停車してきても、乗客は1人も増えませんでした。なお、塩尻から乗ったのは私1人でした。
青々と茂った木々を擁する森に、やがて秋には黄金色に実る田圃、その手前の草地にはところどころ白い花が咲き、彩を添えます。上の方を見てみれば快晴の青空が広がり、太陽の光が地上の緑をより一層輝かせています[④]。原風景という言葉を辞書で引いてみると、「変化する以前の懐しい風景」という、やや曖昧な答えが返ってきますが、私にとっては、こういうのが日本の原風景です。
ところで、E257系のグリーン車では、照明に電球色の間接照明を採用していますが、やはり間接照明は高級感が醸し出されるので良いですね[⑤]。普通車も間接照明ですが、それの白色に対して、グリーン車は電球色なので、高級感と体感的な「温かみ」がよりあります。間接照明は暗いと言う人もいるようですが、別に車内で読書などをするわけではない人間としては、間接照明の方が好きです。
豪快に流れる川に、手前から奥へと広がる緑、その上の青空[⑥]。先ほどの田圃の風景も良いですが、こちらもそれに負けないくらい良い景色ですね。こういうところで川遊び・・・、なんていうのは、日本の古き夏休みの姿でしょうか。冬は一面の雪景色となっていることでしょう。
白馬でも多くの下車があり、グリーン車も、ついに私以外の乗客は1人という状況になりました。白馬発車後、「終点の南小谷で糸魚川行きに乗り継ぐ場合は跨線橋を通って隣のホームへ行く必要があるが、跨線橋に階段には、編成後方(※具体的に○号車が〜と言っていたけど忘れた)が近いので、糸魚川行きに乗る人は予め編成後方へ行っておくと良い」という案内が流れました。
そのためか、白馬を発車してからしばらくすると、私以外の唯一のグリーン車の乗客も編成後方へと向かっていってしまい、9号車のグリーン車(半室)はついに私1人だけとなりました。
その結果、グリーン車は完全な貸切状態に[⑦]。車内の様子もきれいばっちりに撮影できます。他に誰もいないので、降りてしまっているカーテンを上げに各座席の前に入り込んでいっても、何のお咎めもありません。しかし、この貸切状態になっても「まだまだ」と思うのは、編成丸ごと貸切を体験済みだからかもしれません。
「まもなく南小谷」という表示が情報表示機に出てきたので[⑧]、私も編成後方へ向かっていきましたが、普通車にも誰1人として乗客がいないという車両がありました[⑨]。それだけ多くの人が編成の後方へ既に行っているということなんでしょうが、これは同時に、糸魚川行きの列車に乗り継ぐ人が多いということでもありますね。私もそれに乗りますが、混み合うんですかね・・・。
11:42、終点の南小谷駅に到着です[⑩]。塩尻からは1時間37分ですが、あずさ3号の始発駅である千葉からは5時間4分もの所要時間です。千葉から南小谷まで乗り通した人はいないだろうと思いますが・・・、大変ですね。
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