
高山本線1038D 特急ひだ18号(キハ85系)

富山(15:10)〜下呂(17:26)
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座席① |

空いていたし② |

Y字分岐③ |

川渡り④ |

スノーシェルター⑤ |

特急優先⑥ |

普通車だけれども⑦ |

既にたくさんの人が⑧ |

サンドイッチ状態⑨ |

下呂に到着⑩ |
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電化計画もあった高山本線ですが、結局最初期の段階の工事が行われた時点で工事は中断、計画も中止となりました。そんなわけで気動車であるキハ85系が、現在特急ひだ号として高山本線を走っています。
下呂までの乗車にあたって購入した指定席特急券には、8号車3番A席が指定されていました。8号車はガラガラで、私を含めても6〜7人程度の乗客しかいませんでしたが、なぜか隣のB席に他のお客が。火を見るより明らかなガラガラなのに、なぜ詰めて指定券が発見されているのか?指定券を発券した駅員か、あるいはそのお客の嫌がらせか(←はさすがに邪推の極みですが)?
念のためにB席のお客に間違ったところに座っていないか聞いてみたものの、確かに指定券には8号車3番B席の文字が。しかしガラガラなのに詰めて座る理由などないので、空いていた1番D席に座ることにしました[②]。
で、1番席は運転室の直後にあるので、前面展望を楽しむことができます。いわゆるパノラマ型グリーン車の類でないのに(普通車なのに)前面展望ができるというのは、実に良いことですね。
列車は15:10に定刻で富山を発車しました。高山本線は岐阜〜富山間のうち、猪谷〜富山間はJR西日本の管轄となっているので、しばらくはJR西日本の区間を進んでいきます。岐阜〜高山間では、分岐器を110km/hで通過できるものに交換するなどの高速化のための施策が行われましたが、高山以北では特に何もされていません。ですから、JR西日本区間では、最高50km/hでの通過しかできないY字分岐が見られます[③]。
打保駅は、岐阜県飛騨市のうち、特別豪雪地帯であった旧宮川村のところにあります。そのためか、駅構内の分岐器はスノーシェルターで保護されています[⑤]。なお高山本線では、スノーシェルターは打保駅構内に設置されたものしか存在しません。ちなみに、冬季はこういう具合になるようです。
飛騨細江駅で、下りの普通列車と交換を行いました[⑥]。かつては、特急列車といえば”特別急行”であり、常に優先される存在でしたが、今はそうではなく、特急が普通列車の到着を待って交換することもあります。また、普通列車より遅い特急や、快速に抜かれる特急さえもあります。そういう時代となった中で、普通列車が特急を待つという、基本に忠実なことが行われたのは良いですね(別に特急の客なんだぞという驕りではない)。
キハ85系に限ったことではなく、これはJR東海の在来線の特急型車両全てに共通していることですが、普通車であっても足置きがあります[⑦]。もちろん、なんだかんだ言っても普通車なので、簡易的な作りのものではありますが。新幹線でも普通車に足置きを付けてくれたら嬉しいですが、東海道新幹線では、JR東海が製造した100系G編成の後期の編成で普通車に足置きがあったのが最初で最後です。
高山駅は、飛騨の小京都とも呼ばれる高山市の代表駅で、ここを始終着とする列車が多数設定されています。ひだ号も、約半分は名古屋〜高山間の運転です。1日平均の乗車人員は約1500人で、紛れもなく、高山本線における主要駅の1つです。私も、「高山からは多くの人が乗ってくるだろう」と予想はしていましたが、駅への入線時、前面展望から見えたのは、ホームでひだ18号を待つ多くの人たち・・・[⑧]。
高山に到着して乗降扉が開くと、8号車指定席にもまあ乗ってくるわ乗ってくるわ。高山で前側に3両増結するんですが、それでも、全座席数の1割ちょっとくらいしか乗っていなかった8号車は、あっという間に8割強くらいが埋まってしまいました。そして、ここ高山でついに1番D席の正規のお客が現れ、私は本当の自分の席である3番A席へ移動しました。
陰-光-陰という、えー、光が陰にサンドイッチされている[⑨]とでも言っておきましょうか・・・、そういう少し不思議な景色を見たりして、17:26に下車駅の高山に到着しました[⑩]。降りた人は思っていたよりも少なかったです。まあ、名古屋からの下り列車ではなく、上りですからね。
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