春、去る者たちへ哀悼の意をこめて・・・。
能登、雷鳥、500系のぞみ号惜別乗車の旅 10


トンネル内の壁を眺め続けること8分。
ようやく脱出の時が・・・。
Page:10
脱出! トンネル突入から約8分で北陸トンネルを脱出しました。北陸トンネル内の表定速度は約104キロで、なかなかの速度です。

トンネルに入る前は一面雪景色でしたが、一転トンネルから出ると、先ほどまで見られた雪たちはすっかり姿を消してしまい、雪融けの春が訪れたような雰囲気がありました。
デッドセクション 北陸トンネルを抜けるとすぐに敦賀駅に到着しますが、その前に列車は交流〜直流のデッドセクションを通ります。
そのため、車内の電気も一時的に消灯。電池で動く非常灯だけが点灯します。
敦賀到着 8時37分、敦賀駅に到着。雷鳥8号をここで下車します。

・・・おっと、駅名標を呑気に撮影している場合ではないですね!
凛々しい顔 すぐに9号車の前に行って、電気釜の先頭車を金沢駅に続いて、もう1度撮影します。

というのも、金沢駅はホームの上部が屋根で覆われていて暗く、それに伴ってシャッター速度も遅くなってしまいました。そのため、「手ぶれした写真があるのでは・・・」と思い、明るい敦賀駅というシャッター速度がそこそこ稼げる状況下でもう一度撮影したいと思ったためです。
駅の外へ 敦賀駅では次の列車に乗るまで35分あるので、いったん改札の外に出ようと思います。

広告がずらずら並べられた通路を通って・・・。
構内 途中下車をして、改札口の外に出てきました。

発車標こそLEDですが、改札口は有人改札。また、ICOCAをはじめとするICカードも、2つ米原寄りの近江塩津駅までが北陸本線での利用可能エリアの北限で、敦賀駅では使用することができません。
しらさぎ4号 さて、予め次に乗る列車について紹介しますが、次の列車は9時12分発の名古屋行きの特急しらさぎ4号。

富山駅から来ている列車なので、当然、金沢駅からでも乗車はできたわけですが、485系の雷鳥号に乗らなければならなかったので、こうした雷鳥→しらさぎ、という無意味な乗り継ぎが発生してしまったわけです。

なお、念のために書いておけば、雷鳥→しらさぎの乗り継ぎ割引はありません。
駅前 35分という時間があるので、ふらふらっと駅前に出てきましたが・・・、よく見ると、信号機が雪国に見られる縦型のものになっていました。

この時は雪は一切ありませんでしたが、一応冬は、着雪面積の少ない縦型の信号機にする必要があるほどの雪が降るということのようですね。是非とも雪景色の駅前を見てみたかった!
北陸新幹線 「北陸新幹線」敦賀までの早期整備実現を!

ですか・・・。長野〜金沢駅〜白山総合車両基地と福井駅は建設中ですが、福井駅より先はまだ未着工。当然、北陸新幹線としての敦賀駅もまだ建設は始まっていません。

しかし、北陸新幹線ですか・・・。
私は新幹線の建設にはどちらかというと否定的なので、東海道・山陽、東北新幹線(いずれも全線)があれば十分だと思っているのですが、実際には上越や九州、北海道やこの北陸など、ありとあらゆる新幹線が建設されています。

そもそも東海道新幹線が建設されたのは、東海道本線の輸送力が逼迫していたためで、狭軌の東海道新線を建設する計画もありました。つまり、別に標準軌にして200キロ走行ができる高速路線に絶対しようとは思っていなかったのです。

それが今では、とても輸送力が逼迫しているとは思えないようなところにも、高速化をしたいのか、新幹線を建設していっています。それで新幹線が開業すれば大抵並行在来線は切り離しされるのですから、たまったものではありません。
駅舎 敦賀駅舎。
写真は字がつぶれていて分かりませんが、左側には駅レンタカーの建物があります。

ちなみに、この時の気温は5度でしたが、これくらいは茨城でも朝方ならよくある気温ですので、特に寒いとは思いませんでした。
京都、大阪へ通勤・通学 特にすることも無いので、駅舎内に入ろうと思い、駅の屋根の下まで来たところ・・・、「京都、大阪へ通勤・通学する時代です」と書かれた、特急用定期券「パスカル」の広告が。

ちなみに、1960年度の総武本線の乗車率の最大値はなんと312%。定員の3倍以上が乗っていたことになります。

このころの通勤事情を知っている方々からしたら、特急用定期券があって、特急で通勤ができる今の時代というのは、あまりにも贅沢に思えてしまいますね。
? 「29600」と書かれたプレートが取り付けられた何かの展示場を見つけたので近寄ってみましたが・・・、何もありません。

はて、どういうことやら?
解説 「どういうこっちゃ?」と思っていると、「お知らせ」と書かれた案内がありました。書いてある内容によれば・・・

敦賀駅のシンボル「動輪」は、永年の風雨等により修理が必要となり、一時撤去しています。
来春には、修理も完了し再度設置する予定です。ご了承ください。   敦賀駅長


・・・とのこと。
まぁ、確かに覆いも何もなく雨曝しですからねぇ・・・。
何〜だ さて、駅舎内に戻ってきました。

雷鳥8号で敦賀駅に来て、そして途中下車をするときには気がつかなかったのですが、有人改札の駅員が立つ囲いの上に、何やら車両の写真があります。

何でしょうか・・・?
おお! 「どこかで見たような・・・」と思ったら、そう、JR西日本が運営する「JRおでかけネット」の車両案内のページの一部でした。
車内の画像はなかったので、「車両の案内」というよりかは、「こういった車両が走っていますよ」といった案内に見えます。

ちなみに、能登号はあったかどうか覚えていませんが、北陸号はありました。

次に乗車するのはしらさぎ4号。
もっとも、雷鳥号で京都まで行って500系に乗ることもできたのですが、事情によりそれはできませんでした・・・。
                  10  11  12  13  14
DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ