春、去る者たちへ哀悼の意をこめて・・・。
能登、雷鳥、500系のぞみ号惜別乗車の旅 4


上野駅の地上ホームに停車する国鉄特急色の車両は、
特急とき号、やまびこ号、ひばり号、はつかり号、やまばと号、つばさ号などなど、往年の東北特急を思い出させます。

そのうち、とき、やまびこ、はつかり、つばさは現在も新幹線列車の愛称として現役。嬉しいものですね。
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さ〜て・・・ 先頭車を撮影している最中に、なかなか開かなかった扉が開きました。

さて、そろそろ車内へと入りましょうか。
う〜ん・・・ 車内へ乗り込んでいざ実際に自分の目でグリーン車の座席を見てみると・・・、う〜ん・・・。
念のために書いておけば、グリーン車です。これは。

もちろん、国鉄時代はこれがグリーン車としてちゃんと通用しており、2+1配列やら電動リクライニングやらドリンクサービスやらがある現代のグリーン車があるからこそ、極端に見劣りしてそう思ってしまうだけだということは分かっているのですが・・・。

これで金沢までとなると、グリーン料金だけで5150円。ちなみに北陸号のB寝台料金は6300円。

この差に加えて、特急料金と急行料金の差が更に加わると、その差は2720円になります。しかし、それでもこのグリーン車よりかは北陸号の寝台の方が絶対に良いかと・・・。
東北本線・高崎線・上越線他611M・601M 急行能登号(489系)
上野〜金沢
上野駅発車 と、色々と文句を言いたいところですが、とりあえず乗ることができただけでも感謝すべき、と思いつつ、能登号は上野駅を23時03分の定時に発車しました。

ここから終点の金沢駅までの下り能登号の所要時間は6時間56分。

2010年1月現在、定期で走る夜行列車としては、始発から終点までの所要時間が一番短いです。
※上野駅発車後の車内放送をお聴きいただけます。お聴きになる場合は、こちらをクリックしてください。
MP3形式・2.61MB 音量注意!
大宮 上野駅から26分で最初の途中停車駅、大宮駅に到着。

下りの能登号は、ここ大宮駅に停車中の間に日付を越します。
・・・あれ? また大宮駅の画像です。
というのも、発車時刻の0時01分を過ぎても、一向に発車する気配がないのです。

どうしたものか、と思いながら発車するのを待っていると、「遅れております京浜東北線の電車を待つため、能登号は大宮駅を遅れて・・・」という放送が。

なるほど、そういう事情でね。
15分遅発 結局、能登号は大宮駅を15分遅発して0時16分に発車しました。
まぁ、急ぐ旅ではないので、そっくりそのまま15分遅れても大丈夫ですし、それに全体的に余裕のあるダイヤですから、金沢駅到着時に定刻に戻っているかと思います。
・・・さて、先ほど能登号の489系のグリーン車をこき下ろしましたが、ここで改めて説明しますと・・・。

まず、2+2配列のせいでいきなりグリーン車としての質が大幅に低くなってしまっています。
ならせめて大きく、高い背もたれでも、と思いきや、頭が普通に丸々はみ出てしまう背もたれの低さ。(注・私の身長は177cm)
更にはリクライニングもフリーストップではなく、1段目・2段目・3段目・・・という、段々でしか止められないというもの。

普通車との違いを挙げたら、フットレストがあるかないか程度です。

ちなみに、1号車(レディースカー)と9号車(自由席)の両先頭車は普通車ですが、フリーストップ式のリクライニングシートが配置されています。おいおい・・・。
大宮 熊谷駅に到着〜。

到着時刻は0時40分で、定刻からは8分遅れでした。この時点で7分も回復しているので、いかにも余裕のあるダイヤだということが分かります。
籠原 熊谷駅の隣の駅は、高崎線における拠点駅の一つである、籠原駅。

特急やこの能登号のような急行は停車しませんが、籠原駅には高崎車両センターの籠原派出所があるため、ここを行き先や始発とする列車も数多く設定されています。

能登号の車内からも、籠原派出所に留置されるE231系を確認できました。
高崎 高崎駅に到着、到着時刻は1時09分でした。
正規のダイヤでは1時03分着の1時09分発なので、もうここで遅れはほぼ回復できたことになります。

「金沢駅到着時に定刻に戻っているかと思います。」などと書きましたが、まさか高崎駅到着の時点で回復させてしまうとは。。。
ぼや〜ん 高崎駅を出ると、車内放送が富山駅到着前まで休止されると同時に、車内も減灯されます。高崎駅を出ると直江津駅まで3時間ほど、時刻表上は無停車で走り続けます。

車内も暗くなり、いよいよ夜行列車らしくなってきました。
? いったいどこだったのかは分かりませんでしたが、1時17分ごろに、進行方向左側に留置線が現れました。

そこには115系など上野口では既に見られなくなった車両の姿も・・・。(ちなみに画像は115系)
目が、目が(以下略 その留置線をしばらくぼ〜っと眺めて続けていると、いきなり車内の電灯を明々とつけた車両が!

車窓を眺めるのが旅の道中最も好きなことである私は、当然カーテンなど閉めていなかったので、暗い空間に慣れた目に突然極端に明るいものが入ってきたので、それはもう痛い痛い・・・(泣)
車内散策の開始 1時50分過ぎ。さすがに他の同業者たちも車内をうろうろしながら写真撮影に興じてはいなかったようだったので、ここで私が一つ車内散策でもしようかと思います。

通路側座席で寝ている方を起こさないように慎重に通路へ出て、そしてデッキへ・・・。幸い、私の座席(12番D席)は一番デッキ寄りの座席だったので、他の方々にあまり迷惑をかけないで済みました。
ど〜こだ? デッキで洗面所などの撮影をしている間に、列車はゆっくりと速度を落として駅に停車しました。
直江津駅まで乗降ができる停車駅はないので、運転停車のようです。

進行方向右側には貨物列車が・・・。いったい、ここはどこなのでしょうか?
スノー♪スノー♪ 下を見てみると、こんもりと雪が積もっていました。

なんだか雪合戦がしたくなってしまいます。わりと温暖な茨城では、雪はそうそう積もりはしませんからね。

2時前に運転停車した駅。
ここはいったいどこなのか・・・?
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