春、去る者たちへ哀悼の意をこめて・・・。
能登、雷鳥、500系のぞみ号惜別乗車の旅 2


北陸号の入線時刻を調べないまま13番線に来ましたが、いったい何時ころに入線してくるのでしょうか?
まぁ、当然ながらいつかは来るので、大して気にはなりませんでしたけれども。
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北 陸 上野駅の13番線というと、寝台列車が発車するホーム、というイメージが強い方もおられるかと思います。私もその一人です。

しかし13番線から発車する寝台列車も、北陸号の廃止で一つ減ってしまいます。
これで残る13番線から発車する寝台列車も、「カシオペア(不定期)」「北斗星」「あけぼの」のみに・・・。
ぎゃああああ! 廃止まではまだ猶予もあるし、それに寝台列車が全体的にはファンからが人気のあるものだとしても、北陸号という列車自体はそれほど凄い人気があるとは思っていなかったので、同業者は少ないだろう・・・、と高を括っていたら、意外や意外。

このほかにも、上野側の車止め側から撮影を試みる人もいるので、実際には写真に写っている以上に撮影者は多くいました。
テールマーク しばし13番線で待っていると、22時45分過ぎに北陸号が推進回送で入線しました・・・が・・・。
黄色い線から出て撮影をしたり、割り込んで撮影をしたりと、どうにもマナーのならない人が多いのが気になりました。

このテールマークを撮影しているときにも、ずっと居座っている人がいたのか、「早くどけ!」などという声もすぐ近くから聞こえ、富士・はやぶさ号の廃止前もそうでしたが、廃止されることが発表されると、撮影者が増えてトラブルが起こりやすくようですね。
★★★ 客車の開放2段式寝台を表すのは、この★★★の三つ星。

ちなみに電車3段式B寝台は★★、客車3段式B寝台は★、4人用B寝台個室のカルテットは★★★★。
電車3段式の二つ星は583系が現存するため今でも見られますが、客車3段式の一つ星とカルテットの4つ星は今では見ることができないものになってしまっています。
金 沢 金沢行きの方向幕。

北陸号が廃止されると、14系寝台車が全廃されることになります。
北陸号は1978年に14系化されて以降、ずっと使用車両を変更することなく14系を使用し続けていますが、北陸号で使用されたことのない24系にも、北陸号のコマはあるのでしょうかね?

ないとしたら、北陸号の方向幕は見ることができなくなるということになります。
13番線&青い客車 13番線は地上にあるホームで、高架の1〜12番線と違い、夜間はもちろん昼間でも暗く、独特の雰囲気があります。
また、上野駅から出る全ての寝台列車が発車するホームでもあります。

その13番線に停車する青い客車、ブルートレイン。
ステンレス製の一般型や通勤型車両では感じることのできない、ある種の「重み」を感じます。

ちなみに、これに写っているのは2号車のソロ。小窓が整然とならぶその姿は印象的。
SHOWER 2号車にはシャワー室があり、それを宣伝するかのように、車体側面にも「SHOWER」と書かれたロゴがあります。

他にも、あけぼの号・日本海号を除く寝台列車にシャワー室がありますが、こうしたロゴがあるのは北陸号のみ。
乗車位置案内板 乗車位置の案内板。

今では、この案内板も「北斗星1号」「北斗星3号「北斗星81号」が消えて一つの「北斗星」になり、そして「エルム」もなくなっており、更には「北陸」もなくなります。

頭上を見上げた時に目に入るこの案内板がまた減ることも寂しいものですね。
「うえの」と北陸 「うえの」の駅名標と北陸号。
やはり上野駅には寝台列車の青い客車がよく似合うものです。

北の玄関口、という言葉を知る人が少なくなっても、決して死語になっていないのは、数が少なくなっても、上野駅を彩る存在である寝台列車がなおも走り続けていることが要因かと思います。
お先に発車 どうせ先頭の機関車に行っても満足な写真は撮れやしない、と判断したため、入線から発車まで14系を撮り続けていましたが、23時03分の発車時間になり、北陸号は金沢駅へと発車していきました。

この30分後の23時33分、急行能登号が上野駅を発ちますが、終点の金沢駅到着の時点での時間差は30分から僅か3分に縮まります。

北陸号は特急、能登号は急行。停車駅も当然能登号の方が多いのですが、能登号が性能的には今時の車両に劣る489系とは言え、さすがにそこは機関車牽引と電車の差、というところでしょうか。
五ツ星広場 北陸号の発車後、辺りを何気なく見回すと、五ツ星広場なる寝台列車の待合スペースの案内を見つけました。

かつてはテーブルがあったり、北海道旅行に関するパンフレットがあったりと、それなりに充実したところだったそうですが、今では椅子だけが味気なく並べられているという状態に・・・。
!! 北陸号を見送ったので、さて能登号に乗車するために16番線に行こう・・・、と16番線に向かって歩いていたら、16番線の車止め近くにご覧の人だかりが。

なるほど北陸号と能登号は30分しか間隔は空いていないので、北陸号だけ撮影して能登号は撮らずに帰る・・・、という人はまずいないわけですね。
能 登 23:33 金 沢 特急券/急行券と乗車券を見せる16・17番線の改札を抜け、16番線に入ると発車標には既に能登号の表示が。

能登号をホームライナー代わりにするサラリーマン達も結構いたと聞きますが、臨時列車化されるとなると、そういった人たちには痛いですね・・・。
16番線 16番線の案内板の右下に、ひっそりと「急行能登号」の文字。

一応、2010年の春改正後も臨時列車としては走るので、これを消すことはないかと思いますが、果たしてどうなるか・・・?
4号車グリーン車 さて、能登号で私が乗車するのは4号車のグリーン車。

正直なところ、できれば普通車指定席にしたいと私は思っていました。というのも、事前の調べで能登号の489系のグリーン車は普通車と同じ2+2配列で、普通車との違いはフットレストがあるかないか程度の差しかない、と知っていたためです。

それで金沢まで行くと、グリーン料金は5150円。正直なところ、その程度のグリーン車に5150円は・・・、と。

しかし、この旅を思いついた時点(1月25日)で、既に普通車、グリーン車ともに窓際は満席。前日の28日まで粘ってみたものの、結局普通車の窓際に空きは出ませんでした。

ところが奇跡的にグリーン車の窓際に28日に空きが出たため、能登号に乗れぬよりは・・・、とは思いつつ購入。
とりあえず、私がこだわる「窓際」になることにはなったので、まぁ良いのかも・・・。

ちなみに、当初は能登号ではなく北陸号にする予定でしたが、全ての寝台が満席で、前日も結局空きは出なかったので、そちらは放棄しました。

今回の旅の中核の一つ、急行能登号。
グリーン料金が高すぎる、という思いもあることにはあるのですが、乗れないよりはましと思わなければ・・・。
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