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車内販売がなければ、何かを買いに行けるほどの停車時間もないので、にちりんシーガイア24号に一度乗れば、もはや食料供給の手段はありません。よって、宮崎空港駅のコンビニで買っておいたものが、いま私が飲み食いできるものの全てです。さすがに夕飯相当分のビールとおにぎりだけでは苦しいことは自明の理だったので、ブラックコーヒーも用意しておきました。

 鹿児島本線の線路から筑豊本線のホームが見えるその駅は折尾です。折尾駅の構造は複雑怪奇であり、当サイトのこの狭いスペースで上手に説明をすることは困難です。折尾から飯塚方面へ向かっていく筑豊本線の列車のうち、鹿児島本線から(へ)乗り入れるものは、駅舎や鹿児島本線からだいぶ離れたホームで発着し、発車標にも「200m移動」、「約150m離れています」などの文字が。

 折尾の発車は22:48で、宮崎空港を経ってから5時間30分ほどが経過しています。宮崎〜博多間を鉄路のみで移動するというのは非常に酔狂であり、普通は飛行機か、または新八代まで高速バス・新八代から新幹線というのが一般的です。後者は、その高速バスを、JR九州バスがB&Sみやざき号として走らせているくらいなので、小倉経由在来線のみは、JR九州としても推奨していません。




































水巻〜遠賀川間に遠賀川が通っています。遠賀川というのは、そのまま駅名でもあり、また河川の名前でもあります。ただし、自治体名は遠賀町であり、ここには「川」は入りません。似たような境遇の”加古川”は、これが駅名・河川名・自治体名のいずれにも使われています。加古川は、もはや3文字で1セットというような感じで、「加古」と「川」に分けると違和感さえあります。

 私自身、小倉〜博多間を通るときは、たいていは新幹線であり、仮に鹿児島本線に乗ったとしても、このように夜に乗ることが多く、日中に通ったことは、記憶の限りでは1回しかありません。そのため、鹿児島本線の車窓はどのような感じなのか、このあたりにはどのような駅があるのか、実は未だによく分かっていません。駅を通過しても、この暗さでは、駅名標など読めるはずもなく・・・。

 にちりんシーガイア24号は赤間にも停まります。なんとなくですが、特急停車駅としてある程度知名度があるために、「赤間市」という自治体名があると勘違いされているのではないか、と思っています(本当の所在地は宗像市)。まあ、これの最も顕著な例は津田沼でしょうね。本当は習志野市にありますが、時折「津田沼市」と言われることがあるとかないとか。





























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このあたりまでやってくると、福岡の都市圏に含まれる地帯になってくるので、普通列車しか停車しない駅であっても、それなりに街になっているところが多くなってきます。二日市行きの813系も横目に、列車は博多に向かって突き進んでゆきます。今や佐伯〜延岡間の普通列車にさえ使われる787系においては、もしかしたら、宮崎空港〜博多間6時間超のロングラン列車は、花形運用かもしれません。

 香椎で見えた何やら見慣れない車両の正体は、蓄電池車両のBEC819系です。それにしても、記号付きの車両形式って、以前は”E”くらいしかなかったのが、HBだのGVだの、EVだの、YCだの、このBECだの、そして保守的と思われるJR東海でさえHCをつけるなど、割と真剣に最近の車両形式が覚えられなくなってきました。




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