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宮崎空港駅を発った特急にちりんシーガイア24号は、5分ほどで南宮崎に到着します。宮崎空港〜博多という長距離を走り、それでいて停車駅の多いにちりん号(ソニック号と比して)というわけで、車内放送で停車駅を言い始めると、南宮崎の到着に間に合いません。一番最初の車内放送では、宮崎まで特急券なしで乗れることについて触れ、停車駅は言いません。

 南宮崎駅の電留線に集う車両群が見えてくると、列車は南宮崎に着きます。ここでは3分停まります。デッキ越しにホームを見てみると、向こうに特急海幸山幸号のキハ125形が見えましたが、少なくとも時刻表上は、この時刻に南宮崎にはいないはずです(宮崎行きの同列車は、にちりんシーガイア24号の到着の12分前に発車する)。遅延が生じていたのでしょうか?

 木目調に仕立てられているデッキ部ですが、そもそもこれは、特急リレーつばめ号の運転開始に合わせた手直しによって施工されたものです。787系の登場が1992年、リレーつばめ号の運転開始が2004年、そして今日が2020年。実はもう”手直し”してからの期間の方がよほど長くなっています(そういうわけでか、木目調のシートにもヘタリが・・・)。



































大淀川を渡ります。川は濁りに濁っていますが、それもそのはず、2020年7月は、後に令和2年7月豪雨と呼ばれることになる大雨が九州を襲ったときでした。宮崎県における被害は、他の九州各県と比べると軽微だったようですが、熊本県では球磨川が氾濫し、肥薩線も被災。当初の予定では、あす(日曜日)はSL人吉への乗車と球磨川下り体験を計画していたのですが、それも組み直しとなりました。

 高架区間に入ると、列車は宮崎に到着します。九州の県庁所在地の代表駅は、不思議と高架駅が多く、2020年3月の長崎駅高架化によって、地上駅のまま残存しているのは、ついに鹿児島中央駅だけとなりました。グリーン個室ゆえ、乗客の乗り降りがどれくらいあるのかがまるで分からないのですが、宮崎ですから、多少は乗ってきているのでしょうか?



































宮崎を出ると、列車は佐土原を目指して走ります。時刻は17:30を過ぎていますが、まだ外が暗くなる気配がないのは、最も陽が長い時期の九州の特権です。窓越しに見る空は曇天で、せっかくの陽の長さに水を差しているというものですが、2020年7月の九州が連日雨、雨、雨だったことを考えれば、”曇りで列車が走っている”だけでも良しとすべきか・・・。

 この土日も、事前の天気予報では、九州各地はやはり雨で、あまり旅に出る気が進まなかったというのが本音だったのですが、肝心要のにちりんシーガイア24号が運休しない=走る以上は、航空券を取り消して旅を取り止めるというわけにもいかず、エイヤで決行。私の思いが少しは通じたのか、今こそ曇りであるものの、先ほどまでのドライブ中は、ほとんどの時間帯で陽が差していました。




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