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改めて、今回の1号車8番・グリーン個室の様子を見てみましょう。今日にちりんシーガイア24号に充てられているのはBM-4編成で、以前に乗車したことがあるBM-12編成とはまた違った内装の仕立てになっています(私も詳しくは分からないのですが、BM-12編成は、現存する6両編成=グリーン個室つきの787系では、唯一内装が”非木目調”の編成?)。

 BM-12編成はなんだか宇宙空間的な内装となっていたのに対して、こちらは木目調で仕上げられ、いくぶん落ち着きのある雰囲気です。単に個室であるというだけでなく、室内で歩き回ることができるだけの広さが確保されているというのは、鉄道車両としては異例ともいえる広さであり、かつてのA寝台個室・ロイヤルなどを思い出させます。

 18:26に門川に着き、下り列車との行き違いのために4分停車します。余裕をもって外に出られそうなだけの停車時間があるのは、門川が最後で、これより先の停車駅では、長くても2分しか停まりません。787系の6両編成というのは、ここいらでは”長い”ようで、乗降扉がないとはいえ、1号車の運転室寄り部分は、ホームが嵩上げされていないところにかかっています。







































ここで1号車の乗車率を確認してみましょう。その数字は、座席部分について言えば「0%」でした。1号車には普通グリーン席とDXグリーン席がありますが、門川停車中の時点では、どちらも乗客が全くいませんでした。割高な料金が必要となるグリーン車なので、ここがいっぱいいっぱいになることはそうあるものではないでしょうが、だからといってゼロというのは・・・。

 市松模様の座席が並ぶDXグリーン席は、普通グリーン席の1.46倍〜1.7倍(キロ数により異なる)の料金が設定されていますが、今となってはこれというサービスもなく(JR九州におけるグリーン車サービスは2010年3月のダイヤ改正によって終了)、何が「DX」なのか分かりづらくなっています。たしかに普通グリーン席よりも座席は大きく、電動リクライニングとかもついてはいるのですが・・・。

 下り特急列車の通過を待って、にちりんシーガイア24号は再び日豊本線の旅路に戻ります。門川を出てから8分で着くのは南延岡で、時刻は18:40になろうとしている頃合いですが、まだ外は明るいです。これです、これこそが「一番陽が長い時期」を乗車時期に選んだ理由です。





































延岡市は旭化成の企業城下町であり、車窓からも旭化成(の関連企業)の施設が見えます。と言っても、工場の大部分は線路よりも西側にあり、東側に置かれたグリーン個室からでは、その居並ぶプラント群を見ることはできません。工場の眺めに興味がある方はC・D席をとり、グリーン個室に乗られる場合は、南延岡〜延岡間だけ部屋の外に出ましょう。

 大瀬川と五ヶ瀬川は、ここ最近の大雨によって大きく増水し、段々と薄暗くなってきたこととも相まって、不気味な雰囲気を醸し出していました。今が雨でない以上、これでもある程度「治まってきた」姿なのでしょうから、一番ひどいときはどれほどの濁流を見せていたことか。

 延岡では、817系と出会いました。延岡から大分方面に向かう普通列車は1日に2本しかなく、その2本とも特急型車両で運転(本数が減る以前は気動車)されているため、817系は、ここから大分方面へは行かず、全て宮崎方面に折り返していくこととなります。




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