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大分から先は、特急ソニック号も多数運転される区間となりますが、さりとて787系の走りが特別に遅いということはありません。特急ソニック号は、883系または885系の振り子式車両で運転されますが、これは「振り子式でなくても十分だが、そこに振り子式を入れれば、更なる速達性を得られるのでは」という思想によって振り子式車両が導入されたものです。

 杵築は特急停車駅ということで、ここを始終着駅とする普通列車の設定があることはもちろんですが、その前の大神、次の中山香を始終着とする列車もあります。もっと言うと、大神のひとつ手前の日出発着という列車もあり、この付近は、4駅連続でその駅が始発・終着となる列車が存在しています。どこかに統一しても良い気はするのですが。




































杵築駅と宇佐駅は、どちらも特急停車駅であり、またその駅名は自治体名でもあるのですが(杵築市と宇佐市)、どちらも市街地から大きく離れた場所に立地しているという特徴があります。そして、その間の駅は、いずれも普通列車のみが停まる駅です。つまりどういうことかというと、杵築〜宇佐間は、街明かりも少なく、車窓がだいぶ地味ということで・・・。

 個室内にある座席の台座部分を見ると、「TSUBAME」のロゴが残っていました。「つばめ」といえば、それはもう伝統ある優等列車の名前であり、国鉄時代においては特急列車の代表格で、JR九州になってからその名を復活させるにあたっては、わざわざ他のJR各社に事前申請をかけたくらいでした。当初の787系は、「つばめ」を名乗るにふさわしい車両でした。が、それがなにゆえ九州新幹線の”各駅停車”に・・・。

 883系の濃い青色は、車窓に一瞬映っただけでも、その車両が何であるのかをよく示してくれます。登場時はステンレス地そのままの銀色の車体でしたが、現在では全身を青色に染めています。鉄道車両においては、”リニューアル”をすると、どうも微妙な方向に行ってしまうことが多い気もするのですが、883系の車体色は、今の青色の方が良いと思います。



































夜の787系グリーン個室は、いわば「走る書斎」がごとし。照明をできる限り落とし、室内に配置された座席に照明を当てれば、そこはマスターを出迎えるかのような優雅な空間となります。室内灯を完全に消せれば、寝台個室と同等の環境を手に入れられるのですが、あくまでも昼行列車の車両ということで、それはさせてくれません。

 柳ヶ浦は、1897年9月の開業時は”長洲”を名乗っていたとのこと。そして1898年3月に”宇佐”に、1909年10月に”柳ヶ浦”となりました。いま「長洲」と聞けば、誰もが鹿児島本線にある駅を想像し、「宇佐」は言うまでもなく日豊本線の駅ですが、それらの駅名は、かつては全く別の場所にある、現在の柳ヶ浦駅が名乗っていたのです。




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