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熊崎では815系の普通列車と出会いました。単線区間ということで、こちらの通過を待ってから発車するようです。そういえば、延岡〜佐伯間を越えてきたということもあって、普通列車を見かけるのは、久々であるような気がします。

 と、熊崎では向こうがこちらを待ってくれていましたが、幸崎ではにちりんシーガイア24号が先に運転停車し、下りの787系にちりん号の到着を待ちました。相手のにちりん25号は、幸崎では客扱いがあります。幸崎駅の1日平均の乗車人員は300人ほどしかありませんが(以下の情報は全て2021年3月改正時)、次の坂ノ市(約1,200人:特急停車0本)、大在(約2,200:特急停車1.5往復)より多くの特急が停まります。

 鶴崎では、415系鋼製車・・・通称白電を発見。かつて常磐線を走っていて、もう何度も乗った身からすると、例えいち若者としても「懐かしい」と感じられる対象です。幕板部分の青帯がなければ、なお「常磐線の415系」だったのですが。







































街明かりが増えてくると、まもなく大分に着きます。美しい自然の車窓を望めなくなる夜間は、煌びやかな街明かりこそが、車窓の大きな楽しみです。色とりどりの光は、窓に付いた水滴に色を付け、雨の日でもそれなりに楽しい眺めを作ってくれるようになります。大分市のような大きな街に入れば、景色はなおのこと面白くなってゆきます。

 にちりんシーガイア24号を歓迎するかのような煌々とした灯りに出迎えられると、列車は大分に着きます。特別確認しに行ってはいませんが、大分まで来れば、さすがにグリーン車にも他の乗客が現れていたのでしょうか?(大分からグリーン車に乗る人がゼロというのは考えづらいですよね)。個室はホームとは反対側であったため、窓越しに新たな乗客を確認することはできません。

 一方、窓の向こうには、大分止まりの883系ソニック号が停車していました。しばらく見ていると、883系は、回送表示に切り替えず、「特急ソニック 大分」のまま引き上げていきました。当初、「ソニックにちりん」として運行を始めた883系は、例外的に特急かもめ号に使われたこともありますが、九州の他の特急型車両と違い、日豊本線を離れることなく、ほぼソニックに専任で使われています。



































大分の次は別府ですが、大分〜別府間の大部分は別府湾に沿っていて、それでいてこの個室は海側であるため、昼間なら素敵な海景色が見られる区間も、夜は漆黒が広がる世界になります。幸いにして、道路もまた別府湾に沿っていて、そこを走る車たちの光が、車窓に少しばかりの色どりを添えてくれます(もっとも、昼間は逆に道路が邪魔になるわけですが)。

 車窓に僅かに別府タワーが見えると、ほどなくして別府に着きます。別府駅は1966年に高架化が完了していて、大分駅(2012年)よりも遥かに先に高架化が済んでいます。当時は電化もされていなかったので(別府駅を含む新田原〜幸崎間の電化は1967年9月)、もしかすると、「高架駅に蒸気機関車」というアンバランスな組み合わせが、現代ではなく、1966年当時に見られていたのかもしれません。




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