Page:3

※各画像はクリックすると拡大します。
















小窓でこそありますが、787系のグリーン個室は2つの窓を備えており、それだけ広い視界で車窓を眺めることができます。これで間の柱がなく、1枚の大きな窓だったなら、いったいどれほどの眺望を得ることができたことでしょうか。2つの窓から見る景色を独り占めできることも、やはりこのグリーン個室ひとり利用の醍醐味のひとつであると言えます(優越感という意味で・・・)。

 壁面にはコントロールパネルがありますが、オーディオサービスはとっくに終了しており、また禁煙車両であるのも当たり前。便所の使用灯は灯らず、さらにこの車両が1号車以外になることもあり得ないので、わざわざLEDパネルで「1」と表示していますが、1以外の数字を表示する機会もありません。よって、いろいろとついてはいますが、まともに意味があるのは、左下の照明調節くらいかもしれません。

 時間帯によって停車駅にばらつきがある特急にちりん号ですが、高鍋は終日全ての列車が停車します。







































高鍋を出ると、太平洋にそそぐ小丸川を渡ります。地図で考えると分かるように、この辺りは、もろに”東側”の”海沿い”です。私は、かつて走っていたドリームにちりん号に乗ったことが1回だけあり、そのとき、ここらへんで夜明けを迎えました。よって、日の出はこの太平洋を舞台に展開され、とてつもない絶景であったことが思い出されます。

 とはいえ、日豊本線は、そこまでずっと海沿いを走っている路線というわけでもないので、少し海沿いを走ったら、ほどなくして内陸部に戻ってしまいます。787系のグリーン個室は、日豊本線基準で海側に置かれていますが、その位置が活かされる時間は少ないです。

 都農では、列車交換のために4分停車します。走行時間が6時間を超えるにちりんシーガイア24号においては、このような「外の空気を吸える時間」は貴重かつ重要な存在なのですが、4分以上の停車時間がある駅は、都農と門川の2つしかありません。







































都農を出るとほどなくして見えてくる苔に覆われた構造物・・・は、かつての宮崎リニア実験線です。現在はその大部分が太陽光発電所に転用され、多くの太陽光パネルが敷設されていることが分かります。この実験線は、日豊本線の線路と並行している区間も長く、車窓に見えている時間もそれなりにあります。

 耳川という川では、川霧が発生していました。気温と水温の差が8度以上になると発生しやすいとされていて、寒冷地では目撃することも多いようですが、まさか九州の宮崎で見ることになるとは。それも真夏の7月に・・・。それも、大雨直後の濁った水で・・・。川霧そのものは神秘的ですが、あまり”美しい景色”と言えないのがちょっと残念かも。

 日向市は高架化されていて、駅の造り自体は立派です。しかし、1面2線という構造もあり、「主要駅である」という雰囲気は薄いように思います。ここを始終着とする列車の設定もないようですしね。




TOP                    10  11  12 

DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ