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宮崎空港駅にやってきました。特急にちりんシーガイア24号は宮崎空港17:19発ですが、さすがにこれに合わせて羽田から飛んでくると、1日の時間の使い方としてはあまりにももったいないので、実際には、羽田8:00発の便で宮崎入りし、宮崎のドライブを楽しんでからここに来ました。ちなみに、選んだ車種はスバルのレヴォーグでした。

 宮崎空港からは、それなりの頻度で列車が出ています。また、宮崎までであれば、乗車券のみで特急列車の普通車自由席に乗車することができるため、特急列車も空港アクセス列車として利用することができます。そのため、飛行機からの乗り継ぎでも、特別に列車の時刻を意識する必要はないと言えます(すべての列車が宮崎へ行くので、やってきたどの列車に乗っても大丈夫)。

 高鍋に延岡・・・と、「近所」の行先を示す普通列車に挟まれて、「博多」を誇らしげに表示するにちりんシーガイア24号。福岡⇔宮崎間の移動は、飛行機または新幹線+高速バスが主流であり、鉄路のみで行くというのは、一般的ではありません。よって、これを乗り通して福岡まで向かう人というのは、はっきり言って、だいぶ物好きだと思います。







































ホームへ行ったものの、まだ車内に立ち入ることはできなかったので、しばらくここでのんびりしましょう。今回乗るのは、1号車8番のグリーン個室で、これを6時間6分に渡って独り占めします。以前に小倉〜宮崎空港間で同じことをして、「787系のグリーン個室」に甚く感動したことで(そのときは5時間8分)、それ以来「いつかは6時間6分のにちりんシーガイア24号で」と思い続けていました。

 787系は、栄光の特急”つばめ”に運用する車両として開発されたこともあってか、JR九州としても気合を入れたのでしょう、整った外観スタイルにビュッフェ(当時)、グリーン個室、トップキャビン(現在のグリーン個室区画にあった、準個室的な向かい合わせのグリーン席)、セミコンパートメント(普通車)といった多彩な設備を備えて世に送り出されました。
 「なんか、まあ、その」と言いたくなるような車両が多くなってしまった今のJR九州にあっては、正統派な車両としてかえって目立ちます。

 17:07ごろ、車内整備が完了して扉が開きました。では、早速乗り込むことにしましょう。






































1号車に乗り込もうとすると、そこには木目調の装いで整えられた、重厚感のある空間が広がっていました。木目調に仕立てられた壁は、グリーン個室のところまで繋がっていて、1編成に1室しかない特別な、貴賓室に一層の存在感を与えています。787系のデッキは、元リレーつばめ向け編成が木目調、それ以外の編成が青色の宇宙的雰囲気となっています。

 787系のグリーン個室は、過去に2度、2015年8月2018年2月にも乗っていて、今回が3度目です。もうすっかりこのグリーン個室の虜になってしまいました。料金的には、乗車券に「乗車人数分の特急料金+”2人分の座席グリーン料金”」で利用できるため、実はそこまで高くはありません。今後も九州に行ってグリーン個室付きの787系に乗るときは、これを積極的に選ぶかもしれません。

 「4人用グリーン個室」を1人で占有する(3回連続・・・)というわけで、その空間的な余裕と”独り占め感”はかなりもの。個室の扉を開けたときに広がる、鉄道車両としては非常に広大な個室空間は、その瞬間に立ち会うたびに、思わず無言で頷きたくなります。そりゃあ、本来は4人で利用するべきものを1人で使うわけですから、ある種当然ではあるのですが。

 宮崎空港着の普通列車がやってきたら、にちりんシーガイア24号もいよいよ出発です。さあ、6時間6分の長旅の始まりです。




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