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 豊後竹田行きの普通列車は、キハ200系でした[①]。これの1本前の列車である、13:45発の中判田行きの普通列車は1両でしたが、こちらは2両。乗客の多い少ないではなく、単に運用の都合なのかなと思っていましたが、車内はなかなか混み合っていて、2両で妥当だなと思いました。

 列車は、14:30の定刻に大分を発車しました。大分駅のほど近くは、さすがにマンションなどが立ち並び、街という感があります[③]。ほどなくして進行方向右側に分岐して分かれていく単線非電化の高架橋は、久留米へ向かう久大本線です[④]。こちらは豊肥本線の列車ですが、豊肥本線は、大分川を越えきるあたりまで、しばらく日豊本線に並行します。

 そして大分川を渡ります[⑤]。これを越えきると、日豊本線との2qほどの並行が終わり、日豊本線と別れます。

 すっかり”ローカル線”という雰囲気の漂う区間になってしまった豊肥本線。犬飼〜菅尾間では、徐行区間が存在するのか、徐行の臨時信号機がありました[⑥]。しかし、(私の記憶では)徐行とは思えない速さで徐行区間を駆け抜けていったような気がするんですが・・・。徐行は既に無効になっていたということなのでしょうか?気になってインターネットで調べても、犬飼〜菅尾間の徐行区間についてのろくな情報が出てこないんですが。

 15:07に到着するのは菅尾。列車交換ができる駅で、ここで大分行きの普通列車と列車交換を行いました[⑦]。菅尾を3分の停車で発車して、15:16に到着するのは三重町ですが・・・、なんですか、これは[⑧]。かかし?昼間だから何とも思いませんが、夜にふと窓越しにホームを見て、かかしがこっちを見て笑っていたら、きっと肝を冷やしますよ。

 そして、下車駅の緒方に15:28の定刻に到着しました[⑨]。緒方でも、大分行きの普通列車と列車交換を行いました。豊肥本線の大分口は、普通列車が毎時1本は必ず確保されていて、また毎時3本という時間帯もあるので、列車の本数はそこそこにあるんですね。




















 緒方駅にやってきました。・・・と言っても、特に何か目的をもってこの駅にやってきたというわけではないんですが。

 この後は人吉行きの九州横断特急5号に乗って、一気に人吉まで移動します。それなら大分から九州横断特急5号に乗っても良かったのでは、という声が聞かれそうですが、同列車の大分発車時刻は15:03。にちりん83号で大分に到着したのは13:20なので、そうすると、大分駅にいる時間が1時間43分にもなってしまい、あまりにも長くなってしまいます。

 そこで、大分14:30発の普通列車に乗って緒方まで来て、緒方から九州横断特急5号に乗るという選択をしました。こうすれば、大分駅にいる時間を短くできますからね。なお、緒方から九州横断特急号に乗る副次的な効果として、特急料金が少しだけ安くなりました。

 特急停車駅といっても、辺りは閑静そのもの。すぐ駅前を通っている道も、人はおろか、車もあまり通りません。そんな環境にある緒方駅の駅舎は小ぢんまりとしていて[④]、この静かな空間によく似合っています。

 さて、大分駅にいるときに既にご案内したことですが、豊肥本線は、2013年8月4日に大雨で不通になっていた区間が復旧し、晴れて全線で運転ができるようになりました[⑦]。九州横断特急号は、熊本〜大分間の豊肥本線を全線を通して走る列車ですが、不通区間があったときは、人吉〜宮地間と豊後竹田〜別府間の2か所でそれぞれ運転していました(ゆえに”横断”とは名ばかりだったわけです)。

 そろそろホームに向かいますかね。先ほど乗った豊後竹田行きの普通列車は緒方15:28着で、これから乗る九州横断特急5号は緒方15:52発[⑧]。良くも悪くも、その間は24分しかありません。もう少し時間があれば、駅の周辺をぶらつくこともできたんですが、24分ではちょっと短すぎます。

 九州横断特急5号が、3両編成のキハ185系でやってきました[⑨]。個人的には、キハ185系というと、やはり四国を走っている車両という印象があります。しかし、当のキハ185系は、真っ赤な塗装を施されたり、木を多用した内装に改められたりと、すっかり九州の色に染まっています。


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