全長676キロの「偉大なるローカル線」
日本最長路線・山陰本線を乗りつくす旅−11


鳥取駅/鳥取→益田
キハ126系のJR西日本のロゴマーク。少し色あせている気もしますが、まだ青色でしょうか。

もう少し色あせて水色になったら、JR四国へ転属です(笑)
倉吉駅から来た上りスーパーはくと号。

停車しようとして減速しているとき、各車両の車内を適当に見て、どのくらいの乗客が乗っているのか見てみましたが、これが驚くほどに少なく、ガラガラでした。

もちろん鳥取駅からは結構な数の人が乗車しましたが、倉吉駅から(まで)利用している人はあまりいないということなのかもしれませんねぇ。
だからこそ、一部に鳥取駅発着のスーパーはくと号があるということなのかな。
前面貫通扉上の方向幕は「青谷」を表示していますが、実際は回送列車のキハ40系(47形)。

回送列車として出発していくのかと思いきや、加速途中で非常ブレーキをかけたかのような急停止をいきなりしました。でも誰も気にしないということは、普段からよくしているのですかね。

ちなみにその加速途中の急停車、先ほど見たキハ126系もしていました。
と、ホームでいろいろ写真撮影をしていましたが、「あっちぃ耐えられん!」と、とうとう冷房が効いた待合室に逃げ込みました。

かいた汗が冷房で冷える瞬間、一気に生き返ったような気分になります。

「スーパーまつかぜ7号が来るまでは、もうずっと待合室にいよう」と荷物を全ておろして椅子に座ったその直後、「間もなく、4番線に、列車がまいります」

う〜ん、そういうアレは困る・・・(?)。
14時58分ごろ、鳥取駅4番線に益田行きのスーパーまつかぜ7号がやってきました。

キハ126系に負けず劣らず、見た目は安っぽい車両ですが、最高速度120キロ(500番代は130キロ)で振り子搭載、そして異常なまでの高加速を披露してくれるという、見た目に反してなかなか高性能な車両です。

キハ187系への乗車はこれが3回目です。以前の2回はスーパーいなば号でした。
4番線に停車するキハ187系・スーパーまつかぜ7号。
この列車に終点の益田まで乗車します。その所要時間は3時間48分。

それでも結構な乗車時間だな、と思いましたが、鳥取始発で益田駅から山口線を経由して新山口駅まで行くスーパーおき号の所要時間は5時間9分や15分と、5時間台になります。

今、在来線の昼行特急で他に5時間以上かけて走る列車と言えば、札幌〜網走間を走るオホーツク号、札幌〜稚内間を走るサロベツ号くらいではないでしょうか。
指定席を確保してあるので、1号車の指定席の客室内に入りましたが、他には誰1人として乗車していませんでした。

自由席は列車の入線前から結構な数の人が並んでいていて、乗降扉が開くと同時にどんどん吸い込まれていきましたが・・・。

「このガラガラの状態で発車するのか?」「それともただ、まだ乗ってきていないだけなのか?」と色々思いましたが、この後5分もしたら指定席にも乗客が乗り込んできました。

まぁ指定席とは「絶対に座れるので、入線前から並ばなくてもよい」というものですから、私のようにさっさと乗り込む必要はたしかにないですね。
キハ187系は普通車のみが製造され、グリーン車は製造されませんでした。

しかし、それこそ5時間以上も走る列車にも充当されるわけですから、グリーン車を製造しても良かったのでは?という気もします。

グリーン車の需要がない、というような気はしませんし。
車内の情報表示機は普通の3色LEDですが、上下の幅が小さく、かなり細いです。

走行中のこの情報表示機の動きを見ている限り、ニュースなどは流されず、停車駅の案内やトクトクきっぷの案内ばかりが流されていました。
キハ187系の大きな特徴は、この大きな窓だと思います。

JR東海の「(ワイドビュー)●●」に負けず劣らず大きい窓で、かつて「ビュー●●」と名乗っていたJR東日本の255系よりも圧倒的に大きい窓です。

車窓を眺めることがこの上なく好きな私には、本当にありがたいことです。
山陰本線2007D 特急スーパーまつかぜ7号(キハ187系)
鳥取(15:20)〜益田(19:08)
発車前はがらがらだった指定席も、発車数分前には7割方が埋まるほどになりました。
そして15時20分、列車は益田駅へ向けて、鳥取駅を発車しました。

この列車は、本日最後の列車。この列車で益田駅まで移動した後は、ホテルに宿泊して、翌日、また山陰本線を下る予定としています。

さすが日本最長距離路線というか、どう頑張っても、東京からは、1日で山陰本線を全線乗車することは不可能となっています。
またしても山側のD席が指定されていたのですが、初の途中停車駅、鳥取大学前駅を出ると、山側にもこのような車窓が見えました。

これは「湖山池(こやまいけ)」と呼ばれる池ですが、何でも「池」を名乗る湖沼としては、日本最大なのだとか。まぁ確かに池と言うには広すぎますね。。。
宝木駅。スーパーまつかぜ7号の停車駅ではありませんが、交換のために運転停車をします。

鳥取〜益田間の所要時間は3時間48分ですが、終点の益田駅に到着するまでに行う全ての運転停車をなくしたら、結構所要時間も短縮されそうです。

それはつまり複線化をするということで、無茶だというのは分かるのですが、机上で考えることにお金はかかりませんから(笑)
伯耆大山駅を通過する直前では、倉敷駅から来ている伯備線が合流します。

山陰本線は、城崎温泉駅からず〜っと非電化区間が続いてきましたが、ここ伯耆大山駅からまた電化区間が始まり、付近に車両基地(後藤総合車両所出雲支所)のある西出雲駅まで電化区間が続きます。

なお、スーパーまつかぜ7号は伯耆大山駅を通過しますが、一部は停車します。
米子駅到着前、境線で運用される「ねこ娘列車」と遭遇。

JR西日本では、地方を走る普通列車向けの車両を次々と単色化していっていますが、こういったラッピング車両などは対象外とされました。いやぁ〜、良かったですね。

しかし、単色化をすることが良いか悪いかは別としても、単色の車両は103系などで既に見慣れているはずなのに、なぜ抵抗を覚えてしまうのでしょうかね?

113系のような単色化されたことがない車両までそうなってしまうからか、それとも「基本的に全車両」という横暴だからか。私は後者かな、と思います。

米子駅着は16時24分。始発駅の鳥取駅を発車してから約1時間での到着です。
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