●2月22日●
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 大阪伊丹空港にやってきました。今日は2月22日、水曜日です。今回の北海道旅行は、2月23日(木・天皇誕生日)〜26日(日)で行ってきましたが、2月23日の朝に飛び立とうとすると、北海道入りが遅くなって時間効率が悪いこと、飛行機の値段が高いこと、そもそも伊丹を朝一に出る便に乗っても、その日一番の羽田〜女満別の便には間に合わないこともあり、22日(水)も会社を午後半休とし、北海道に前乗りすることにしました。
 (今晩のサンライズ瀬戸・出雲に乗って、羽田〜女満別の初便を目指すというウルトラCも考えましたが、乗り継ぎ時間が足りず断念・・・)。

 ひと頃は”欠航”で真っ赤だった出発案内にも、”×”の表示が見られるようになってきました。人混みは少ない方が良い・・・というのは、ある意味合成の誤謬のようなもので、自分は快適でも、それでは航空会社や観光業が持ちません。私は混んでいること・・・即ち賑わいに溢れているということは好きです。世の中なんて騒がしいぐらいで良いのですよ。

 大阪に住んでいてとかく不便に思うことは、飛行機の就航先と便数の少なさ。今回は女満別空港を目指すのですが、大阪伊丹〜女満別を結ぶ便はありません(夏季には臨時便あり。大阪〜新千歳以外で、大阪⇔北海道の定期便があるのは、大阪〜函館だけだと思います)。仕方がないのでまずは羽田空港を目指し、そこからの乗り継ぎで女満別へ行きます。

 特に混み合っているわけでもない(ただの平日なので当たり前ですかね)保安検査場を通過し、JAL124便へ。平日の昼間に”スーツ以外の格好で”飛行機に乗っても良いのだろうか、と、冴えないサラリーマンは感じました。




                           















 エアバスA380でまずは東京を目指します。飛行機であっても、鉄道であっても、とにかく席は窓側を取るに限ります。それはやはり外の景色を見たいからではありますが、このA380、さすがに最新鋭機ということもあってか、全ての座席にモニターが付いており、複数のカメラを切り替えながら機外の映像を見る機能があります。これなら中間席や通路側席になっても退屈しませんね。

 伊丹空港を離陸すると、最初は北に向かって飛び立ちますが、すぐに南方向に急旋回し、大阪のど真ん中を通過していきます。自分のオフィスを空から見て「今日は、みんなは普通に仕事をしているんだよな・・・」と思いつつ、”いけないことをしている”という背徳感が、旅の気持ちをより駆り立ててくれるのも、また事実です。

 大阪に転勤してきて強く思ったのが、「とにかく山が近いな」ということ。奈良方向・兵庫方向は、地上にいても山の近さを感じるものですが、空からだとそれが一層よく分かり、なるほど奈良と大阪の県境はこうやって山で遮られているわけか、と理解することができます。

 気が付くと、飛行機は雲よりも高いところまでやってきていました。こうなると、窓側だからといって、何か特に面白いことがあるわけでもありません。大阪〜東京だと、一番高いポイントまで飛行機が上がってきたかなと思ったその矢先、もう着陸態勢に入るというのが実際のところで、寛ぎながら空の旅を楽しむというほどの所要時間ではないです。

 富津に東京湾アクアラインと、ああ東京に戻ってきたよなと思わせる要素が視界に入ってきたら、羽田空港はもうすぐそこです。A380なら、着陸するまさにその瞬間も、座席についたモニターで観察することができます。以前(神奈川に住んでいたころ)なら、「これで旅は終わり」だった羽田空港ですが、今回は旅の中継点。次の飛行機に乗り継がねばなりません。




                   











 そういうわけで羽田空港にやってきました。2月はまだまだ陽が短く、外はもはや夕方の模様に。待合室に差し込んでくる太陽の光は強い橙色で、航空機の純白な機体もそれに合わせて染め上がります。

 羽田空港には、言うに及ばず、全国各地とを結ぶ航空路線が就航しています。福島、仙台のようなところには、さすがに定期便は飛んでいないようですが、あとはだいたいの空港に路線が開設されていると言っても良いでしょう。全国津々浦々の地名(空港名)が表示される出航案内表示から感じられる旅情は、鉄道の駅も顔負けです。

 次に乗る女満別行きは、17:45出発です。「網走」という街を知らない人はまずいないでしょうが、「女満別」を知らない人がいたとしても、私は驚きません。そう考えると、”女満別(網走)”とか、”女満別オホーツクあばしり空港”といった表示方法、あるいは空港愛称が付きそうな気もしますが、女満別はシンプルに「女満別」とだけ表されます。まあ、私はその方が好きですが。

 よりいっそう夜が近づく中、女満別行きのJL569便へ。今回の北海道旅行は、まだ始まってもいません。


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