●2月22日●
Page:2

※各画像はクリックすると拡大します。



           








 飛行機から見る夜景は綺麗と言っても、上空の高いところを飛んでいるときや、街を離れたときは、眼下には何も見えません。鉄道とは異なり、レールの繋ぎ目が刻む音・・・といったものもないので、特に日没が早い季節というのは、夕方以降に飛行機に乗っても、乗っている間の楽しさという点では、期待がしづらいです。

 しかし、それでも、釧路市街地の上空を飛んでいるときには、釧路の街並みを空から見下ろすことができ、釧路川とそれに架かる3本の橋が、ここが釧路市であることをよく示しています(それにしても、鉄道で考えると、釧路〜女満別というのは、かなりの距離があるものと思ってしまいますが、飛行機的には、釧路の時点でだいぶ高度を下げるような”近いところ”というわけですね)。

 大阪にも東京にも、雪があるはずはありませんでしたが、ここは北海道。着陸した女満別空港には、当然のことながら、雪が積もっていました。ただし除雪は万全であり、飛行機の離着陸には影響なし。特に飛行機が好きというわけではありませんが、これまでに利用した空港の「コレクション」がまたひとつ増えるのは、ちょっと嬉しいことです。

 手荷物が出てきたら、空港連絡バスに乗り換えましょう。




                           















 宿は網走に取っているので、連絡バスで網走に向かう・・・と言いたいところでしたが、私が連絡バスを実際に降りたのは、「女満別十字街」というバス停。ここ、実は石北本線の女満別駅に最も近いバス停なのです。

 今回の旅の目的のひとつに、キハ183系への乗り納めがあります。女満別空港19:45発の連絡バスに乗って19:50に十字街で降りれば、女満別20:33発の特急大雪3号を捕まえられます。旅の期間は2月22日〜26日の合計5日間ですが、使用する切符は、7日間有効の北海道フリーパス。今日は”前乗り”の日ですが、本日から有効なもので買うことで、追加費用なしにキハ183系に乗れる機会を増やせたというわけです。
 (それどころか、連絡バスの乗車区間を短くすることができたわけですから、節約にさえ繋がりました)

 駅舎と呼ぶにはファンシーな気がする女満別駅は、町立図書館の建物に入居しています。特急列車の停車駅ですが、実はただの無人駅。ホームへ向かうにも、この時間帯になってしまうと、鎖錠された駅舎は通れないため、外から回って行くことになります。

 駅には4両の車掌車が保存されており、屋根もなく、また冬期にブルーシートをかけるわけでもない割には、比較的保存状態がよく、そこは褒められるべきところかもしれません。しかし、こうして車掌車を見ても、特に何も思うところがないのは、北海道には、これが現役の駅舎として使用されている(=中にも入れる)駅が相当数あるから、でしょうか。




                           















 旭川からの大雪3号が少しの遅れと共にやってきました。女満別〜網走間は、通常、乗車券・自由席特急券合計で760円がかかりますが、今回は北海道フリーパスなので、追加の持ち出しはありません。当初は、連絡バスで網走駅まで行き、明日から北海道フリーパスによる移動を始めようと思っていたのですが、連絡バスから大雪3号に間に合うことに気づいて良かったです。

 キハ183系の引退まで既に1か月を切っているので、多くのファンが押し寄せているのだろうと予想していましたが、いかに休前日といえども、ただの水曜日の大雪3号の末端区間ということもあってか、その心配は無用でした。むしろ「この乗車率でいいのか」と思ってしまう程度で・・・。

 網走到着後、「この編成に新国鉄色塗装の車両はいるだろうか」と思いながら遠軽方面に歩いてみると、遠軽方の先頭車両の塗装が、新国鉄色に復元されていました。キハ183系の引退を記念して、何両かの車両が新国鉄色に塗り戻されましたが、「運用はランダム」というのがポイントで、いつ、どの列車に充当されるのかは不明なのです。運よく見られて良かったですね。

 今日はもう折り返しの特急はないので、しばらくは新国鉄色を眺めることができるかなと思っていたら、大雪3号の編成は、あまり停車することなく引き上げて行ってしまいました。ただ、先にオチを言ってしまうと、この後の4日間で、キハ183系には何度も乗ることになるのですが、新国鉄色には二度と遭遇しなかったので、無理くり大雪3号に乗った価値は大きかったのです。

 キハ183系が引き上げると、網走駅は一気に静かになりました。それは音という意味でも、集ったファンが散り散りになっていくという意味でも。


TOP                    10  11  12

DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ