●2月23日●
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 降り立った2番線は、何か白い壁が迫っていましたが、駅名標も、屋根から吊り下げられているものとは別に、薄いシール状のものがありました。旧札幌駅1番線は、新幹線ホーム建設のために用地を明け渡し、2番線もまたその余波を受けて、幅員縮小等の措置がされています。

 JR北海道で最も素晴らしい列車といえば、特急列車ではなく、快速エアポート号であるかもしれません(指定席料金が310円だった時代は、まさに文句なくそうでした。今は・・・)。日中は毎時5本が札幌〜新千歳空港間を走り、うち2本が小樽まで足を延ばします。特別料金不要の快速列車ですが、特急に抜かれることはなく(むしろ抜くことがある)、小樽〜新千歳空港間に高速移動をもたらします。

 そのエアポート号に乗って手稲へ移動します。途中の停車駅は琴似のみです。札幌〜手稲間は、最速10分で結んでいますが、列車によっていくらかばらつきがあり、エアポート号に先行して近い時間帯を普通列車が走っているときには、14分かけるような便もあります。この189号は同区間を12分で走り、また1日のうちで小樽方面へ向かう最終のエアポート号です(これより後は全て普通列車)。

 札幌で多くの乗客が降りたので、札幌から乗る人もまた多しといえども、窓側の席に座りつつ隣にスーツケースを置くことは簡単でした。ここからは一方的に乗客が降りていくばかりなので、主要駅たる手稲に着くと、列車の乗客はさらに減ってしまいます。そして今日の私は、同じく手稲で下車します。




                         














 手稲でほしみ行きの普通列車を追い抜きましたが、この普通列車には、エアポート号用の編成が使われていました。ついては、指定席車両uシートが連結されているとともに、そのuシートは指定席料金を徴収することなく、無料開放されています。このようなとき、鉄道好きは当然この車両を選びますが、一般の人は特にそういうわけでもなく、uシート車両がやたらに混んでいるということはありませんでした。

 今では山線周りの優等列車はありませんが、時々「ニセコ号」として、札幌〜函館間を小樽経由で臨時特急列車が走ることがあり、そのときには、手稲駅が停車駅になります。昔はどうだったのかというと、特急列車が手稲に停まることはなく、急行列車でも通過するものの方が多かったようです。が、手稲が主要駅であることは、サッポロビールの広告が残されいることからも分かります(でも、網走や北見は・・・)。

 なぜ平日の前日に手稲に来たのか。多くの諸氏は既に見抜いていることかと思いますが、それは手稲〜札幌間のホームライナー号に乗るためです。以前に乗車したときは、券売機でライナー券を購入した記憶がありますが、食券販売機のような何かに変更されていました。また定員が設けられたようで、「売り切れ」のパターンがあるようです。

 手稲で折り返す便が相当数あるので、発車標は、札幌方面の方が充実しています。JR北海道においては、編成こそ短いですが、札幌近辺は列車本数がかなりあり、手稲〜札幌間は、毎時6〜7本があります。超個人的な意見では、自家用車ではなく公共交通機関を使えと申すからには、毎時6本=10分間隔は必要だろうと思っているので、これならば鉄道を使おうという気になります。

 除雪された雪がうず高く積み上がる光景は、まさに冬の北海道の象徴。ふと冷静に考えてみると、200万人弱の市民がいる大都市が、紛うことなき豪雪地帯であるというのは、とても不思議なことです(単純に住むだけであれば、当然もっと暮らしやすい場所などいくらでもあるわけで・・・)。




                         














 今日の宿は手稲ステーションホテルです。利用客が多い手稲駅(札幌駅に次いで2番目、年によっては新千歳空港に次ぐ3番目)ですが、観光やビジネスの街というわけでないので(だいたい手稲区は、札幌市の行政区です)、ホテル事情は良いわけではありません。まあ、近くに札幌駅があるわけですから、それで差支えはないのですが(札幌に泊まり、翌朝手稲に移動してホームライナー号に乗ることも十分可能)。

 一般的なビジネスホテルのようですが、室内がフローリングになっているというところは特徴駅です。ただ、玄関の概念はなく、靴を脱ぐことは要求されません(どうしてもフローリングにするなら、私は靴を脱ぐ方が好きですが)。私は入口付近で靴を脱ぎ、靴下で過ごしましたが、スーツケースが持ってきた雪解け水が室内の方に進んでくることもあり、快適性としては何とも。

 しかし、この宿には楽しみがひとつあります。手稲駅は札幌運転所に接続しているため、同運転所に出入りする列車が見られるのです。札幌止まりの特急列車として走ってきた車両が回送として入ることもあれば、手稲止まりの普通列車が入区することも。そして新型車両・・・、お、これは737系・・・。DF200形によって甲種回送されてきた737系を目撃することもできました。


















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