●2月22日●
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 北海道の駅あるある。列車の本数が少ないため、発車標に上下や路線の区別がなく、その駅を発着する列車がひとつの発車標にまとめられること。いま、網走駅の発車標に残っているのは、22:09発の釧網本線・知床斜里行きのみです。この列車をもって網走駅を出る列車は終わり、石北本線の列車よりも釧網本線の列車の方が遅くまで走っています。

 網走駅が開駅して110年、石北本線が全通して90年。これを長いとみるか、短いとみるかは、人によって意見が分かれそうですが、もっと浅い歴史のまま消えていった路線(白糠線など、なんと1964年〜1983年だけの路線)もありますから、そう思えば十分に長い部類と言えます。

 地方の鉄道と都市の鉄道を比べたときに、意外にも地方の鉄道の方が勝っている例がままあるのが、みどりの窓口の営業時間。網走駅の窓口の営業時間は、5:20〜22:35(なぜか最終列車が出た後も開けている)とのことですが、例えば大阪駅のそれは、6:00〜22:00です。しかし、北海道でも最も抜きんでているのは、深川駅。みどりの窓口の営業時間は、驚異の5:30〜0:10!

 いよいよもって数を減らしてきたキハ40系も、北海道では安泰・・・かと思いきや、ここ最近のH100形の導入を見るにつけては、なかなかそうも言えないようです。今のところ、網走駅はH100形が来ないですが(石北本線側は旭川〜上川まで、釧網本線側は未導入)、いつまでもそうであるとは言えません。適当に撮ったキハ40系の写真が、いずれは何かしらの価値を持つ可能性があります。

 駅前にあるホテルしんばしは、2017年10月には廃業したらしいホテル。駅前にも店舗を持つルートインホテルが、2018年6月にその土地と建物を取得し、2021年度以降に新しいホテルを開業させると言っていたらしいのですが、実際にはご覧の通り(まあ、2018年6月〜2021年となると、色々と時期が悪かったのだろうということはたしかですが)。




           








 宿には金をかけない派の私は、安さを求めて(だからといってカプセルホテルや民泊で良いということはありませんが)、駅から少し離れたところにあるホテルを目指します。駅のすぐ近くのホテルは、やはりそれなりの値段もしますので。

 もはや賑わっているわけでもない時間帯の町にあっては、煌々と明るいコンビニの存在がいかにありがたいことでしょうか。網走はそこそこの町ですから、セブンイレブンとローソンもありますが(ファミリーマートはないらしい)、北海道のコンビニといえば、やはりセイコーマート。セイコーマートは24時間営業でない店舗も多いですが、これは24時間の看板が。

 煌々と明るいのがありがたい、といえば、自動販売機もそれに当たりますね。エスキモーに冷蔵庫を売ってこいの話ではないですが、北海道にあっては、冬の自動販売機における「つめた〜い」は、凍らない程度の温度に保つという意味で、むしろ加温されていると言えるかもしれません。
 こんな極寒でも証明写真機が稼働していますが、入口はカーテンが垂らされている程度。果たしてこれで大丈夫なのでしょうか(まあ、カーテンで風や寒さを凌げないような吹雪の日に証明写真を撮るのかよ、という話になりますが)。

 生命保険業界の雄、日本生命ほどの会社になれば、全国津々浦々に営業拠点がある模様。ちょっと調べてみたところ、全国には1,495もの営業所があるとのことで、通常、企業の公式サイトを見れば”拠点一覧”のようなページがあるはずですが、日本生命にはそれがありませんでした。記載するには数が多すぎるということか・・・。このような拠点は、相当小さな町にもあるのだと思います。




           








 今日のお宿は「オホーツク・イン」です。駅からは約1.5km離れたところにあり、どうしても近いとは言えませんが、お手ごろな価格には抗えませんでした。まあ、1.5kmならば、歩いても全く苦にはなりませんから、問題ではありません。なお、そのような位置にあるがゆえに、本当の最寄り駅は、網走駅ではなく桂台駅となっています。

 今回あてがわれた部屋はツインルームでしたが、殊にひとりで利用する場合は、ダブルベッドであれば利点がありますが、ツインベッドであることの利点は、ほぼないと言って良いでしょう。使わない方のベッドに荷物を載せてみたところで、たいして良いこともありませんからね・・・(それならば、そこにベッドがなくて床になっている方が、まだマシ)。

 このホテルは網走川の河口にあり、オホーツク海もほど近いところにあります。窓から外を見てみたときに、急に街明かりが途絶えてしまっているところこそが、大地と海の境目です。


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