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西諫早〜諫早間を走行中。
ここは、早岐駅から乗車したキハ66・67形の241D乗車時にも通りましたが、その時は寝ていて車窓は見ていないので、通るのは2度目でも、車窓を見るのは初めてということになります。
ところで、前のページには都合上書きませんでしたが、実は長崎駅で改札を通った後、切符を落としてしまいました。
それには全く気がつかずに写真撮影に没頭していたのですが、お婆さんが地面に落ちていた切符を拾って駅員に渡しているところを偶然目撃。そして財布の中を見ると、あるべきはずの切符がなかったので、これは間違いないと思い、改札口の窓口へ直行。
確認作業に少し時間がかかりましたが、何とか切符を取り戻すことができました。いやぁ、危ないところでした・・・。
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途中、列車交換のために運転停車をしたりしつつも、順調に博多駅へ向けて走るかもめ38号。
細い川と田圃、そして田圃に囲まれるようにポツポツと建っている民家。向こうの方に何となく靄がかかっていることもあり、どこか情趣を感じる風景です。
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18時22分、肥前鹿島駅に到着。
肥前鹿島駅は全ての旅客列車が停車するという駅で、かつて運行されていた寝台特急あかつき号・さくら号も停車していました。
「九州はずいぶん西側にあるわけだから、陽は長いだろう」と思っていましたが、まだ陽が長めの8月とはいえ、既に夏至をとっくに過ぎているということと、空が曇り始めてきたこともあり、ここ肥前鹿島駅到着の時点でだんだんと暗くなってきました。
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18時33分、肥前山口駅に停車。
この日8月14日の昼、長崎駅へ向かっている道中、鳥栖駅から乗車したハウステンボス11号では、ここでかもめ号の切り離しがあったため4分間停車しました。
しかし、今乗車しているかもめ38号は885系の単独運転で増解結などは一切しないので、1分も停車せずに発車します。
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そろそろ佐賀駅に着こうというところ。
このDISCOVER どこかに掲載している車窓の画像は、基本的にカメラの「プログラムAEモード(P)」で撮影しているため、周りが段々と暗くなってきても、ある程度の暗さなら、割と明るい画像が得られます。
画像は18時41分の佐賀駅到着前の車窓。
明るめに写っていますが、この明るさを確保するためにシャッタスピードは遅くなり、先程までは走行中の車窓を撮影してもほとんどブレなかったのですが、もうブレブレ。
「ああそうか、カメラも暗くなってきていることを分かっているのか・・・」と思ってしまいました。
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佐賀駅からは、指定席車両に自由席特急券の乗客も受け入れます。佐賀駅で指定席の乗客が降りても、そこにすぐに自由席特急券の乗客が座り、満席という状況は変わりません。
それだけ、佐賀駅や鳥栖駅から特急列車を利用する人が多いということなのでしょうね。
そして満席のまま博多駅へと走るかもめ38号。もうそろそろ博多駅、というところで、西日本鉄道の線路の下を潜ります。
偶然にも、線路を潜り抜けると同時に、西日本鉄道の列車が颯爽と向こうへと走り去ってゆきました・・・。
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マンションの光も、もう19時10分を過ぎて辺りが暗くなっていると、一筋の線となって流れます。
車内放送でもう間もなく終点の博多駅に到着することが告げられると、車内の乗客は荷物棚にしまっておいたお土産の袋などを取り出したりと、それぞれ下車の準備を始めます。
そして自動放送が終わると、JR九州の社歌である「浪漫鉄道」のカラオケ版が、車内に流れ始めます。
このことは事前に知っていたので、あまり驚きはしませんでしたが、それでも車内に音楽が乗客のヘッドホンからではなく、「車両のスピーカーから」流れてくると、そのことを事前に知っていても「えっ」と思ってしまいます。
乗客がそれぞれ下車の支度をする中、19時18分、かもめ38号は時刻どおり博多駅へと到着します。
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さて、次の画像はいきなり飛んで新幹線ホームへ移動中の画像になります。
なにせ、次に乗る列車との乗り換え時間は9分で、かもめ号から降りて在来線ホームで色々と駅名標や車両を撮影している暇がなかったので・・・。
新幹線ホームへ移動中、100系がピクトグラムとして使われているところを発見しました。 今では、300系や700系がピクトグラムとして使われている駅も多いので、こうして100系が使われているところも、以前と比べると減ったのではないかと思います。
本物の車両としての100系は、九州新幹線の全通と共に引退しようとしていますが、引退後もせめてピクトグラムとして生き残ってほしいと思っているのは、私だけではないと思います。
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新幹線改札口を抜けて、新幹線ホームにやってきました。
次ぐに乗車する列車は19時27分の757号・・・、いえ、博多南線の列車。
博多南線は新幹線車両が営業列車として走るものの、扱いとしては在来線という異色の路線。 このような例は、他にJR東日本の越後湯沢〜ガーラ湯沢間が、上越新幹線の車両を使用しつつも、扱い上は在来線の上越線の支線、というのがあるだけです。
発車標に757号としか出ていないのは、博多南線の列車には愛称が与えられていないため。
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山陽新幹線としての博多駅の駅名標。JR西日本様式。
ご存じのように、博多駅は新幹線がJR西日本、在来線がJR九州の管理下にあるため、同じ博多駅でも駅名標のデザインは新幹線ホームと在来線ホームとでは異なります。
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博多南線757A(100系)

博多〜博多南
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博多南線757号の車両は、4両編成の100系P編成でした。2008年11月までなら、まだ0系が現役だったため、0系に博多南線で乗車することもできましたが・・・。
今となっては叶わぬ話です。
博多南線の主力車両は100系ですが、一部の列車は8両編成の500系7000番代・700系7000番代で運転されます。 |
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発車時刻が近づいてきたので車内に乗り込みましたが、会社帰りのサラリーマンなどで混雑しているのかと思いきや、思いのほか空席が目立っていました。
757Aの発車は19時27分。会社帰りのサラリーマンが使うにしては少し時間的に早いのかもしれませんし、何より夏休みのお盆で会社が休みという方が多いのかもしれませんね。
さて、発車時刻が近いので、適当な座席に座ります。
ゆとりある2+2配列のシートに身を任せて、博多南駅までの約10分の新幹線・・・?在来線移動です。
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乗車した1号車は、私以外に乗客が10人居るか居ないか程度の乗車。
しかも仲間同士で隣り合わせで座っていても、疲れているのか会話が交わされることがないので、車内には走行音と機械音だけが軽く響き渡ります。
列車も博多の最中心部を抜けたのか、車窓に見える光も少なくなってきました。
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・・・と思っていたら、早いことに、もう終点の博多南駅に到着しました。
博多駅からの所要時間は僅か10分。新幹線車両に乗っての快適な移動だったためか、その10分も、普通列車に乗って移動する10分よりも短く感じました。
なるほど、どうりで「早いことに、もう終点の〜」と思ってしまうわけですね。
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改札口で博多→博多南の乗車券・特定特急券に使用済みの印を押してもらい、その切符は記念に持ち帰り。
やはり、「この地に来た、この列車に乗った、こういう旅をした」といったことを後々に思い返せるように、写真を撮影しておくだけでなく、切符も手元に残しておきたいものです。
そして改札口を抜けて、駅の外へ。
既に先程の757Aに乗車していた乗客は、駅から出てそれぞれが行くべき場所へ行ってしまったようで、駅舎の前には誰一人としていませんでした。
自分が歩く音だけが聞こえ、人の声はささやき声すら聞こえはしない。
普段、喧騒な空間にばかり居るので、一時的にでもそうした静かな環境に居られると、心が落ち着きます。
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