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宮崎駅を出てから1時間もしないうちに、終点西都城駅の一つ手前の都城駅に到着。
都城駅は吉都線が接続しているため、駅名標の隣の駅も、日豊本線の「にしみやこのじょう」だけではなく、吉都線の「ひゅうがしょうない」が併記されています。
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ドリームにちりん号で下車した宮崎駅もそうでしたが、6871Mの終点である西都城駅も高架駅。一つ手前の都城駅を発車すると、ほどなくして高架を駆け上がってゆきます。
宮崎駅を発車してから1時間と1分。終点の西都城駅に到着です。
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8時1分、定刻通りに西都城駅に到着しました。
先程、宮崎駅に下車したときは、「夏の九州だというのに案外涼しい」と思っていましたが、西都城駅到着の8時過ぎは、もう陽も昇り、気温も上がってきていました。
蝉の鳴き声も周囲から聞こえ、今更ながらに夏だな〜と。
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西都城駅の駅名標。国鉄時代からのものを、JR九州移行後も取り替えることなくそのまま使用しています。
左の「いそいち」のしたに、何か文字の跡が見えますが、これは「いままち(今町)」。
今はもう廃線になっていて現存していませんが、かつて西都城駅からは、日南線の志布志駅へと至る志布志線が分岐していて、同線が廃線となった今も、志布志線の隣駅だった「いままち」が消えきらず、残っているのです。
ちなみに、志布志線の廃線は1987年の3月28日のことで、JR九州移行の僅か4日前でした。
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改札で途中下車の手続きをし、駅舎の外へと出ます。先ほども書いたように、西都城駅は高架駅で、駅舎は高架のホーム・線路と一体化されています。
都城市の中心部への最寄り駅は、隣の都城駅ではなく、ここ西都城駅なのですが、利用客は都城駅の方が多く、2007年度の乗車人員で約850人の差があります。
駅前の栄え方も都城駅の方が良く、都城駅は駅前にホテルや大規模な商店街があります。
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西都城駅の駅前。ここにも(当たり前と言われればそれまでですが)ヤシの木があり、その近くには蒸気機関車の車輪と思われるものもありました。
その車輪には近寄らなかったので、詳細は分からないのですが・・・。
まだ朝だからなのか、それとも西都城駅の付近がそもそもこういうものなのか、駅前に人影はほとんどなく、バス待ちの人が数人いるだけでした。
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駅構内。以前は売店としてキオスクがあり、土産物屋に駅弁屋などもあったそうなのですが、今はそれもなく、だだっ広い駅構内はベンチがあるだけで寂しいもの。
さらに駅前同様、人は少なく5〜6人程度しかおらず、自分が荷物を置いたりする音がいやに大きく聞こえたり、響いているように感じてしまいます。
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「駅構内に人が居ないならどうせ次のきりしま3号を使う人も・・・。」と思いつつ改札を通過してホームに上がりましたが、意外や意外。
ホームには次に来る特急きりしま3号待ちと思われるそれなりの数の人(画像右)が、自由席車両停車位置付近に集まっていました。
今回、私はきりしま3号の指定席を押さえておきましたが、指定席車両到着位置付近には、私のほかに女性1人がいただけ。 |
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次に乗車する特急きりしま3号の指定席車両は1号車。
・・・といっても、次のきりしま3号は短い3両編成で、3両編成に指定席車1両は供給過剰なようで、指定席は1号車の前側半分ということになっていて、後ろ側半分は自由席です。
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日豊本線6003M 特急きりしま3号(485系)

西都城〜鹿児島中央
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そして西都城駅8時22分発、特急きりしま3号鹿児島中央行きがやってきました。車両は、以前は特急ハウステンボス号で運用されていた485系で、青や緑も使用した奇抜なカラフルな塗装が印象的。
車体全体が赤一色な「レッドエクスプレス」と、複数の色を使用して多色になっている元「ハウステンボス車」、この辺りは好みが分かれそうです。
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西都城駅を発車すると、少しずつ高架を下って行き、地上に降ります。
昨晩、ドリームにちりん号に乗車中のとき、少し雨が降っているのを窓に付いた水滴で確認できましたが、8月14日の宮崎〜鹿児島は気持ちの良い青空が広がりました。
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線路に沿って周りができあがっていった、というよりも、周りに合わせて線路ができあがっていったいうところでしょうか。
草木の間を縫うように線路が敷設されていて、そこをきりしま3号は80キロ出すか、出さないかほどのスピードで抑え気味に走ります。
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もちろん、永遠に木々の間を縫いながら走るということはなく、田圃が見えるほどに景色が開けることもあります。
田圃の稲はだいぶ成長していたようで、後は黄金色になって、秋の収穫を待つばかりというところでしょうか。
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きりしま3号の停車駅、霧島神宮駅の一つ前、北永野田駅を通過。
この北永野田駅は、見る人によっては、いわゆる「秘境駅」にもなりえそうな存在であり、1日平均の乗車人員は2007年度は僅かに6人。
ただ、バスも通っているので、決して「ただあるだけ」というわけでもなさそうです。
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林を横目にしながら、のんびりと鹿児島中央駅へ向かうきりしま3号。
このときは夏だったので、ここにあった木々も緑でしたが、秋にもなれば紅葉するのでしょうか?
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