まだ見ぬ九州の鉄道を求めて・・・
九州初上陸!夏の南国の地を駆け巡る旅


岡山駅から僅か1時間25分で小倉駅に到着、九州初上陸。
あっという間のことで、今ひとつ九州にきたという実感がわきませんが、ここは紛れもなく九州の地。

そして次に乗る列車は・・・。
小倉駅新幹線ホーム のぞみ53号の小倉駅到着は22時56分。

もうこの時間は既に最終の上り列車は出ており、博多行きの下り列車数本が残るのみということもあり、ホーム上は閑古鳥が鳴く状態。
小倉駅構内 ホームから降りて、構内を見てもこの通り。閑古鳥が鳴きます。
駅前も・・・。 駅前(北口)もこの通り。やはり時間帯が時間帯とだけあり、人の数はかなり少ないようでした。
南口 前の画像は北口に出て撮影したものですが、まだ時間に余裕があったので、南口にも回ってみました。

こちらは南口側から見る小倉駅。
南口側はホテルが入っていて駅舎が高くそびえ立っていることもあり、新幹線のホームがそのまま見える北口側とは雰囲気がだいぶ異なります。
見入ってしまう天井 小倉駅でしておくことは、コンビニで飲み物などを買っておくことだけで、それ以外は特になかったので、次の列車まではやや時間がありますが、JR九州の在来線改札口に向かいます。

ふと上を見上げると、特徴的な天井がそこにはありました。外観のデザインが優れた駅舎は数多くありますが、内観が優れている駅舎というのはそうそうないものだと思います。

ところで、画像では伝えられないのですが、持っている荷物がとにかく重く、まだ旅は始まったばかりだというのに異様な疲れが・・・。
ドリームにちりん! 改札口を通過して、発車標を見ます。次に乗車する列車は、23時52分発・宮崎空港行きの特急ドリームにちりん号。

夜行列車の削減は全国的に行われおり、とうとう北海道内のみを走る夜行列車も全廃されてしまいました。
ドリームにちりん号は九州内のみを走る夜行列車で、今もしぶとく生き残り、走り続けています。

ただ、今では本来の存在意義であるはずの「夜行移動」と同等か、それ以上に「大分への最終列車・通勤特急」の役割が大きくなってしまっているようです。
JR九州式駅名標 JR九州の駅名標。
新幹線ホームにあったJR西日本のものと比べると、まず横幅が小さいことが目に付きます。そしてデザインが全面的にちがいます。

右端に書かれた「九」は小倉駅が北九州市内の駅であることを示すもので、東京でいえば東京都区内を示す「区」にあたるものになるのでしょうか。
415系1500番代 隣のホームに停車していた415系1500番代を撮影。

同車はJR東日本では常磐線や水戸線で運用中で、帯色こそ違いますが、こうして九州で415系を見ると、「自分は茨城にいるのか福岡にいるのか、いったいどちらだ」と思ってしまいます。

やはり見慣れている分、九州に来てまでこの車両を見ると、「う〜ん」と呟いてしまうもの・・・。
813系 813系を撮影。
こちらは常磐線では見られないので、813系は「ああ、今、自分は九州にいるのだ」ということを感じさせます。
ステンレス&鋼 ふと、何気なく415系1500番代の後ろを見ると、何か変わった色の車両が見えたので近づいてみると、その正体は赤電の415系。

私は赤電の415系が常磐線をごく当たり前に走っていたころは、まだこの世に生を受けていませんでした。

しかし、常磐線交流電化40周年記念時に、この赤電415系が常磐線で一時的に復活したことは記憶にあるので、この小倉駅で見た赤電415系は、どこか懐かしさを感じさせてくれました。
薩摩芋 連結面だけでなく、正面の顔も見ておきます。

近年のリバイバルブームで、懐かしの列車や塗装が復活することが多いものですが、それらは一時的なものも多いように思います。
しかし、この赤電はいつまでもこのままでありつづけてほしいものです。

ところで、先頭から側面まで全てを綺麗に見ることができるこの視点で赤電の415系を見たとき、薩摩芋を連想した方、この画面を見ている方の中にもおられませんか?
日豊本線5097M ドリームにちりん号(783系)
小倉〜宮崎
夢にちりん そうこうしているうちに、ドリームにちりん号がやってきました。このドリームにちりん号に乗車して、今度は宮崎へと向かいます。

なお、ドリームにちりん号に限らず、日中のソニック号などにも当てはまることなのですが、鹿児島本線〜日豊本線と直通する列車は、小倉駅で進行方向が変わります。
四葉マーク 乗車するのは1号車A室のグリーン車。
寝るだけなら普通車で問題ないだろう、と考えていたので、本音は普通車指定席としたかったのですが、指定券を購入するときには、既に普通車指定席は満席でした。

自由席にすることも考えたのですが、お盆であり、もしも座れなかったら大変だと思い、割高ですが、確実に座るためにも、やむなく残席僅かとなっていたグリーン車を購入した次第です。
自分の座席に落ち着く 車内に入り、客室への仕切り扉を抜けると、そこにはグリーン車らしい落ち着いた空間が広がっていました。

券面に指定された4番A席に座れば、後は宮崎到着を待つだけ。移動しながら夜を明かせられる夜行列車は、やはり鉄道旅行には大変便利な存在なのですが・・・。

発車! 23時52分、小倉駅をゆっくりと発車。

2列+1列で配置された、グリーン車の大型のリクライニングシートは快適そのもので、更に4番席は後ろがないので、最大まで気兼ねなくリクライニングさせることができます。

これなら、宮崎駅まで終始快適に眠れるはず・・・か?

783系の夜行特急ドリームにちりん号に乗車して、一路宮崎を目指します。
車内は少し減灯されていて、これから一晩をかけて走る夜行列車であることをより感じさせてくれます。

夜行列車独特の気だるさにも包まれながら、列車は走りゆく・・・。
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