●1月29日●
−17−

※各画像はクリックすると拡大します。
また、各画像に対する説明文は、画像の拡大時に同時に現れるようになっています。



 おはようございます。今日は1月29日、道内3日目です。これまでの旅では、どんなに長くとも、行きの夜行列車で1泊+現地(旅先)で2泊+帰りの夜行列車で1泊の計4泊5日が最長でした。では、今日発の夜行列車で帰るのか・・・、というと、違います。既に道内で2泊しましたが、今回の北海道旅行では、道内で更にあと3泊する予定となっています。

 冬の北海道(東の方)ということで、日の出は遅く、7時過ぎに起床しても、太陽はまだ昇りきっていませんでした。しかし、山の向こうの方では、隠し切れないばかりの陽光が、空を橙色に照らしていました。7時30分ごろになると、いよいよ太陽のその姿が現れてきましたが・・・、残念ながら、雲のせいで、昇りたてのころにその完全な姿を見ることはできませんでした。

 さて、今日の目的地は東根室です。まず富良野を出て新得へ、新得からはスーパーおおぞら号で釧路へ、釧路からは根室行きの普通列車で東根室へ、それぞれ向かっていきます。なぜ東根室?と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご存知のように、東根室駅は、日本で最も東にある駅です。これは素通りするのではなく、是非下車したいと思ったためです。

 で、東根室駅の雰囲気を味わったらいよいよ根室駅へ・・・、と言いたいところですが、なにせ、本数の少ない釧路(厚岸)〜根室間です。釧路から乗車する根室行きは、東根室に15:24に到着しますが、その次の根室行きは、東根室18:56発です。3時間30分も待てるわけがありません。そんなわけで、今日の宿は根室駅が最寄りのホテルですが、東根室駅からそのホテルまでは、徒歩で移動する予定となっています。

 ホテルのチェックアウト後、富良野駅にやってきて、まず最初に行ったことは、新得〜釧路間で乗車する、特急スーパーおおぞら3号の指定券の変更でした。この旅行の出発前に確保したスーパーおおぞら3号の指定券では、1号車2番A席が指定されていましたが、”端っこの車両”や”端っこの席”が嫌いなので、「なるべく中ほどの車両の、なるべく中ほどの席を」と思い、変更を申し出ました。

 まずは新得へ向かいますが、乗車するのは、9:14発の帯広行きの快速狩勝号です。昨日、新得〜滝川間で、(一応)速達列車である、快速狩勝号に乗車することができましたが、運が良いことに、また快速列車に乗ることができます(どうせ乗るなら、やっぱり、普通列車より快速列車ですよね)。

 9:14発の帯広行きの狩勝号は旭川始発で、富良野線経由で富良野までやってきます。もっとも、快速狩勝号として走るのは富良野〜帯広間のみで、旭川〜富良野間は、普通列車として走ります(富良野線内も通過駅はあるんですけどね・・・)。車両はキハ150形ですが、ここ富良野までは2両編成で走り、富良野からは1両編成となるようで、切り離された車両が、ぽつんと佇んでいました。

























 狩勝号は富良野9:14発で、下車駅である新得には10:41に到着します。乗車時間は約1時間30分です。利用しているきっぷは北海道フリーパスであり、道内の優等列車が乗り降り自由ですから、「別に快速じゃなくて、昔のように急行であってくれても構わないんだけど」などと思ってしまいます。もっとも、急行券が必要な急行列車と不要な快速列車、どちらの方がよりありがたがられるかというと、後者なわけですが。

 新得までの途中の停車駅は、山部、金山、幾寅、落合です。昨日新得〜滝川間で乗車した上りの狩勝号の、新得〜富良野間の停車駅は、幾寅、山部でしたから、それと比較すると、2つ停車駅が多くなっています。

 昨日、上りの狩勝号に乗車したときは、新得〜富良野間でも、ひどい吹雪になっている区間が多数ありましたが、今日の富良野〜新得間は、おおむね落ち着いた天気でした。北海道の地域としては雪があまり降らず、晴れる日が比較的多い道東地方へ向かうわけですし、今日の天気に関しては、心配する必要はあまりなさそうです。

 落合には10:02に到着し、10:03に発車します。その次が下車駅の新得ですが、落合〜新得の駅間距離は28.1km。それに加え、途中の広内信号場で列車交換をするということもあり、この帯広行きの狩勝号では、落合〜新得間は、1区間だけでありながら、38分もの所要時間がかかるという状態になっています。しかし、上には上がいるもので、石北本線の4626Dは、上白滝〜上川間34kmを、なんと1時間8分もかけて走ります。

 そして列車は下車駅の新得に到着。狩勝号が新得を出た14分後に、この後乗車する予定となっている、特急スーパーおおぞら3号が新得を発車しますが、狩勝号は、終点の帯広まで、スーパーおおぞら3号に抜かれることなく走り切ります。




















 新得駅です。狩勝号が発車していくと、待っていましたとばかりに、除雪作業員が次々とレール上の除雪作業を始めました。手押しで使う除雪装置すら使わない、スコップを用いた、本当の人力除雪です。次に1番線にやってくる、特急スーパーおおぞら3号(私が乗る列車ですね)が無事に発着できるようにするための準備が、こうして行われているというわけです。

 駅舎内にある石勝線の着発時刻表を見てみると、特急列車しか掲載されていないことに気がつきます。しかし、決して「”特急列車”着発時刻表」ではありません。普通列車はまた別の着発時刻表にまとめてある・・・というわけではなく、石勝線の全ての列車を掲載したその結果、特急列車しか載せられるものがなかったんです。

 その理由はもちろん、「石勝線の新夕張〜新得間は、特急列車しか走っていないから」。津軽線・海峡線の蟹田〜木古内間とともに、新夕張〜新得間は、普通列車の運転が一切なく、特急列車しか運転されていない、JRにもただ2つしか存在しない特殊な区間となっています。

 その結果、「新夕張方面から石勝線を通ってきた列車は全て特急列車」、「新夕張方面へ石勝線を通っていく列車は全て特急列車」となり、特急列車着発時刻表としているわけではないのに、特急列車しか掲載されていないという、珍しい時刻表が現れたというわけですね。

 新得からは10:58発の釧路行きの特急スーパーおおぞら3号に乗車します。今日は3つしか列車には乗車しませんが、スーパーおおぞら3号は、その2つ目にあたります。道内3日目の今日は、列車に乗っている合計時間がとても短いです。













                  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20
21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36


DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ