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 夕張18:15発の追分行きの普通列車に乗車します。ただし、下車駅は新夕張で、追分までは行きません。それにしても・・・、新夕張行きならともかく、追分行きとなると、その隣は、千歳線と接続する南千歳駅です。もう1駅頑張って南千歳まで、もう2駅頑張って千歳まで足の延ばせないものかと、何となくむず痒くなってきます。追分でも室蘭本線と乗り換えができますが、利便性を考えると、千歳線に乗り換えられる南千歳の方が・・・。

 山と山に挟まれた狭隘な土地を走り、18:38、列車は新夕張に到着します。私の今日の最終目的地は札幌ですが、もし私と同じように札幌を目指す人がいたとすれば、やはり追分行きというのはちょっと不便そうです。せめて南千歳まで行ってくれれば、快速エアポート号にでも乗り換えて、安く速く札幌にたどり着くことができるはずですがね。















 新夕張駅は、石勝線の単独駅ですが、ここで本線と支線が分岐します。新夕張〜新得間では、普通列車が全く運転されていないため、同区間内の駅を相互に行き来する場合は、乗車券のみで特急列車の自由席に乗車できる制度があることは、鉄道ファンにはよく知られていることですね。

 駅前に設置されている街灯は橙色の光を放つもので、辺り一面が隙間なく雪で埋め尽くされているという夜の駅前の世界を、日中の「白色」とはまた違う「橙色」に変えていました。駅前には「もみじやま」と書かれた駅名標が立てられていますが、新夕張駅は、かつては紅葉山という駅名でした。1981年の石勝線の開業と同時に、新夕張に改められました。

 「インターネットで指定席がとれる JR北海道予約サービス」と書かれたポスターが駅構内に貼られていましたが、このJR北海道のインターネット予約サービスには、大きな特徴があります。それは、「北斗星号・カシオペア号の照会・予約が可能である」ということ。展望タイプのカシオペアスイートを除く全ての寝台の、照会・予約が可能です。

 今回、私はこれの世話になりました。道内の宿泊日数を1日増やすことを考え始め、「2月1日発の上り北斗星号のソロがあれば1泊延長する」という条件をまとめたとき、私は、このJR北海道のインターネット予約サービスを使って、北斗星号のソロの照会を繰り返しました。指定席の空席状況を調べられるサイトとしては、「サイバーステーション」が有名ですが、あれでは、ソロのような個室寝台は照会ができません。

 暇を見つけては各駅のみどりの窓口に通い詰める・・・、という方法は現実的ではありません(旅先でそんなことはできない)し、だからと言って、「空いているかどうかは分からないけど、この1回に賭ける」と決めてみどりの窓口に行けば、本当に空いているときを逃しかねません。今朝のインターネット予約サービスでの照会で、ソロに空きがあると分かったからこそ、知床斜里駅で、見事に、無駄なく、寝台券を購入できたというわけです。

 ここから乗車するのは19:16発の特急スーパーおおぞら10号。今日の最終目的地は札幌ということで、これが今日乗車する最後の列車です。追分にも停車しますが、北海道フリーパスを使っていますから、特急に乗る距離は、少しでも長くしなければもったいないもったいない!
























 スーパーおおぞら10号に乗車します。始発の釧路を16:17に出て、終点の札幌には20:19に到着するという列車です。2013年11月のダイヤ改正で実施された、最高速度を110km/hに下げる措置の影響で、釧路〜札幌間の所要時間が4時間台に延びています。新夕張の発車は19:16であり、所要時間で考えてみると、ほぼ3/4を消化した時点にあたります。

 乗車したのは自由席であり、窓側に座れるかどうかは微妙なところだなと思っていましたが、幸いにも、6号車に2列の両方の座席が空いているところがありました。この日のスーパーおおぞら10号の6号車は、自由席車両でありながら、通常は指定席で使われるはずの、uシート型の座席を装備した車両が入っていました。ちょっと得した気分?

 列車は、追分、南千歳、新札幌と停車しながら終点の札幌へ。南千歳は函館方面へ向かう人を中心に、新札幌は副都心として開発された新札幌駅周辺に住む人や、地下鉄東西線へ乗り換える人を中心に一定量の下車があります。














 今日の移動は札幌までです。札幌駅は、他の大都市圏と比較すると、最終列車の時刻が早い(各方面とも23:59発が最終)ですが、今はまだ20時台です。これくらいの時間帯はまだまだ賑わっていて、192万都市らしい活気にあふれています。

 6番線ホームに降り立って最初に目が付いたのは、5番線に向かって形成された長い列。次の5番線の列車は、20:25発の快速エアポート号です。特別料金不要で速達サービス(しかも絶対に特急に抜かれない)を提供してくれるエアポート号は、空港利用者のみならず、地元の人も数多く利用する、人気の列車です(関西で言う新快速のようなものなのか?)。

 しばらくホームに居続けてみると、20:25発の快速エアポート200号がやってきましたが、不運にも、車両は特急型の789系1000番代でした。旭川からのスーパーカムイ号として到着したようですが、特急型ゆえに、乗降口は1両当たり2つ(721系なら3つ)。札幌ほどの駅では、乗る人も降りる人もとにかく多い。一方、車内では、進行方向の変更に合わせ、座席を回転させる。そんなわけで、車内も乗降口もホームも、半ば混乱状態でした。

 明日は札幌〜小樽間で快速エアポート号に乗車する予定なので、ここで、その指定席券を購入しておきました。エアポート号は常時混雑する列車ですが、たった300円の指定席券さえ買っておけば、間違いなく座ることができます。また、小樽行きのエアポート号は全て721系ですが、指定席はリクライニングシート(自由席は転換式の座席)なので、ただ座れるだけでなく、より快適な座席を手に入れられます。

 この日の晩は札幌クレセントホテルというホテルに宿泊しましたが、1泊4500円(簡単な朝食付き)という低廉な料金でありながら、部屋の中にはマッサージ機があり、また、テレビは大きめの32型のものを置いていました。今回の旅は、1つのリュックを背負い、2つのかばんを持ちながら移動しなければならないという厳しいものであり、しかも日数が長いですから、疲労はかなり蓄積しています。マッサージ機は存分に使いました(笑)

 日数が長いと言えば・・・、旅行中に撮る写真の枚数は、旅の長さにほぼ比例します。皆さんも知っての通り、今回の旅は、道内5泊・車中2泊という、とても長いものです。そのため、カメラ用のSDカードは、通常使う8GBのもの以外に、4GBのもの、2GBほどの空きがある4GBのものという、2枚の予備を用意しておきました。しかし、それでも足りなくなったため、急遽、札幌のヨドバシカメラで、8GBのSDカードを購入しました。










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