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◆現役時代の日本海号の思い出★




私が初めて日本海号に乗車したのは(といっても、全体でも2回しかないのですが・・・)、2011年12月のことでした。
翌朝の朝食として、大館駅で鶏めしを入手する(事前予約をすれば、列車の乗降口まで持ってきてくれる)ことにしていましたが、
上の写真に見える窓の様子からも分かるように、折からの荒天もあって、列車は大幅な遅れをもって運転していました。

普段なら、あらゆる不測の事態に備え、常に「軽食」をカバンに忍ばせているのですが、どうしたものか、このときは
いざというときのための食べ物を用意しておらず、大館(2時間弱ほどの遅れで9:10に到着)まで空腹に苦しみました。

そして2時間ほどの遅れで大館に到着し、乗降口で無事に鶏めしを引き渡してもらった私は、自分の区画に戻り、
寝台の壁から収納式のテーブルを展開して、遅ればせながらの朝食を始めることができました。

鶏めし自体は既に冷めていたものの、暖房がきちんと効いている暖かい車内で、1枚の窓を隔てた先に繰り広げられる
荒れた銀世界を見ながら鶏めしを食べていると、不思議と身も心も温かくなったような気がしたとともに、
一寸先の視界さえ怪しいような厳しい天気に見舞われても走り続ける日本海号に、大いなる安心感と頼もしさを抱きました。


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