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 宣言通り、今度は海側の座席に座りました。赤瀬〜網田間で見える海の風景[①]も、肥後長浜〜住吉間で見える海の風景[②]も、どちらもばっちりと見られました。ただ、車両の窓が汚れていて、「くっきり」とはなりませんでしたが・・・。

 全区間に渡って空(す)いていた三角への行きの523Dと異なり、この熊本への帰りの528Dは、三角線内の時点で既にある程度の乗客があり、宇土から先の鹿児島本線内の駅から乗ってくる人も結構いました。

 どこの駅だったかは忘れてしまいました(川尻?)が、下り人吉行きのSL人吉号の通過に遭遇した駅がありました。ただ、その蒸気機関車の通過に興味を示す人がほとんどいなかったことは意外でしたね。別に鉄道が好きというわけではない、という人も、蒸気機関車が来れば、ついつい見てしまうものではないかと思うんですが(違うのか?)。
 まあ、SL人吉号は週末を中心として、結構な頻度で運転されていますから、地元の人たちは見慣れてしまっているのかもしれませんね。

 宇土から先の鹿児島本線内で見られる九州新幹線の高架橋は、2011年3月に開業した区間のもの。まだ建設からあまり年月が経っていないせいか、高架橋のコンクリートもかなり綺麗でした[③]

 9:58、終点の熊本に到着[④]。4日目を迎えた今回の九州旅行ですが、4日目はまだ始まったばかりです。





















 熊本駅の発車標には、次の三角線直通の列車として、10:36発の特急A列車で行こう1号が表示されていました[①]。もっとも、発車標では表示できる文字数の関係上、A列車1号と略されていましたが。A列車で行こう号は全車指定席で、熊本〜三角間の指定席特急料金は1100円。乗車時間は40分前後で、普通列車よりはたしかに速いですが、一般的には1100円も払って特急の指定席に乗るような距離や所要時間の区間ではありません。
 (新幹線⇔A列車で行こう号利用のときに乗継割引が適用されるなら特急料金が550円になりますが、九州新幹線に乗継割引は存在しません!)

 昨晩も今朝も、いわば駅の表側にあたる白川口から出入りしたので、今回は裏側にあたる新幹線口から出てみました。新幹線口の方は新しい団地か新興住宅地という感じで、まあ・・・、政令指定都市の代表駅の駅前という感じではありませんでしたね[②] [③]。しかし、何より衝撃的だったのは、一戸建ての住宅さえあったということ。普通、政令指定都市クラスの街の代表駅の駅前に、一戸建てなんて建てられないと思いますが・・・。

 新幹線口の駅舎は新幹線の乗り場と一体になっていて、その新幹線の乗り場の部分はガラス張りになっています。ちょうどこのときは、11番線に停車する800系の姿が見られました[④]。なお、この駅舎は「熊本城や雄大な自然をイメージしたもの」とのこと。

 昨晩、川内から乗車したさくら号から熊本駅に降り立ったときは、新幹線改札口前の人の少なさにちょっと驚いたものでしたが、今日はたくさんの人がいました[⑤]。スーツケースやカバンを携えた人がどんどんやってきて、自動改札機へと向かっていきます[⑥]。Uターンラッシュのピークは16日〜17日だったようですが、当然のことながら、18日だからといって混雑していないなんてことにはなりませんでしたね。

 私もこれから新幹線に乗ります。乗車するのは10:31発の新大阪行きのさくら550号[⑦]。これに乗って博多へ向かいます。発車標の3段目に表示されている10:55発のさくら598号は、8月16日〜18日に運転された臨時列車ですが、上り列車でありながら、姫路が行き先という珍しい列車です。姫路が行き先の新幹線の列車は、下りは東京20:50発ののぞみ135号がありますが、上りは定期列車では存在しません。

 11番線には、10:45発のさくら302号として走る800系が停車していました[⑧]。さくら302号は熊本発博多行きの列車です。しかしこの列車、既に車内に入れる状態になっているにも関わらず、乗客はほとんどいませんでした(記憶があやふやだが、1人もいなかったかもしれない)。

 一方、10:31発のさくら550号が発車する12番線は、自由席の乗車位置に人の列が[⑨]。さくら302号の状況とは実に対照的です。たしかにさくら550号の方が14分早く発車しますから、1本でも、少しでも早く発車する列車に乗りたいという人が多いということなんでしょうか。

 ただ、やはりそれ以上に行き先が原因かもしれませんね。さくら550号は山陽新幹線直通の新大阪行きですが、さくら302号は九州新幹線内のみ運転の博多行き。ほとんどの人が、久留米や博多ではなく、小倉や広島、岡山、新大阪などを志向しているということの表れだと思います。
















 さくら550号がやってきました。車両はJR西日本のN700系7000番代(S編成)です[①]。今回の旅で山陽・九州新幹線直通用のN700系に乗るのはこれが3度目ですが、過去2回はJR九州の8000番代(R編成)でした。もっとも、両車の間に相違点はほとんどなく、乗っていて分かる違いといえば、車内チャイムが異なることくらいです。

 まあ、こうなることはあらかじめ予想できていましたが・・・、自由席は既に満席で、通路に立つ羽目になりました[②]。幸いなことは、私が下車する駅が博多であり、36分しか乗らないということです。乗る列車を熊本10:45発のさくら302号にしておけば、たとえ自由席でも必ず座れましたが、ただそれだと、博多駅の滞在時間が短くなってしまうんですよね。

 11:07、博多に到着[③]。「ほとんどの人は山陽新幹線の駅まで乗るんだろうな」と思っていましたが、意外にも、私のように博多で下車するという人が少なからずいました。さくら550号を博多で降りた私が言えたことではありませんが、そういう人たちに対して私が1つ思ったのは、「博多で降りるなら、さくら550号でもみくちゃにされるよりも、がらがらなさくら302号に乗る方が良かったのでは?」。


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