小倉駅にやってきました。小倉は、本州から西へ向かって新幹線に乗ったときに、九州内で最初に停車する駅です。九州新幹線が全通する前は、小倉を出る下りの新幹線は、全て博多を行き先として小倉を出発していきましたが、九州新幹線が全通した現在は、このさくら号のように、鹿児島中央を行き先として出発する列車もあるわけです[②]。
1分の停車で小倉を出発するさくら541号[③]。博多で在来線の特急に乗り換えることなく、これに乗ったままで、久留米や熊本、鹿児島へと行ける時代なんですね・・・。昔は、例えば北海道へ行くためには青森で青函連絡船に乗り換えなければならなかったり、四国へ行くためには宇野で宇高連絡船に乗り換えなければならなかったりと、ある場所へ行くために必ず経なければならない”儀式”のようなものがありました。今は、どちらも1本の列車で乗り換えなしで直通でき、ついに九州も、熊本や鹿児島へ行くときの、”博多駅での乗り換え”がなくなってしまいました。
「郷に入っては郷に従え」という言葉があります。「そういえばエスカレーターは、東日本は右が優先で、西日本は左が優先だったな」と思い、エスカレーターでは右側に立ちました[④]。しかし・・・、周りの人たちを見ていると、どうも左側に立っている人が多いようです。九州は西日本だから、左が優先だと思っていたんですが・・・、そうではないんですかね?(インターネットで調べてみたところ、九州は右が優先だそうです)私は茨城県民ですから、文字通りの関東人ですが、このときの私は、周りの人にはきっと関西人に見えたことでしょうね。
新幹線改札口内の発車標は、ちょっと面白いものでした。発車標というと、普通は左側に列車名や時刻が表示され、右側に行き先が表示されるものだと思いますが、この発車標は、左側に行き先を表示するというものでした[⑤]。このような表示の仕方をする発車標は、私は小倉駅以外では目にしたことがありません。
在来線改札口の前の屋根には、大きな丸穴が開けられていて、そこから太陽光が取り込まれるという構造になっています[⑦]。このため、写真ではちょっと分かりにくいですが、この丸穴の下は、小倉駅の駅舎の中でも、特に明るい場所になっています。
小倉城口側の駅舎は、ホテルを併設した立派なものになっています[⑧]。政令指定都市である北九州市を代表する駅にふさわしい立派さがあるというところですが、この駅舎の面白いところは、モノレールの線路がその内部に取り込まれているところですね。当然、モノレールの列車は、このように”駅舎の中へ突っ込んで”いくので[⑨]、見慣れない人にとっては、かなり珍しい光景に見えるのではないでしょうか(私もそのうちの1人)。
さて、そろそろ次の列車に乗り込みましょうか。次に乗るのは在来線の列車です。9:16発の門司港行きの普通列車[⑩]。この列車に乗って門司港へと向かい、まだ未乗車の、鹿児島本線の門司港〜小倉間を乗車してこようと思います。
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