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 小坂小学校前を9:56に発車するバスに乗り、大館駅へ向かいます。このことからも分かるように、実は、大館駅〜小坂小学校間を直通で結ぶバス路線は存在します。ですから、昨晩のように、わざわざ花輪線で十和田南駅へ行き、そこからバスに乗り継ぐ必要性は必ずしもありません。昨日もその気になれば大館駅からバスに乗り、それで小坂小学校前まで行くことはできました。

 で、相変わらず誰も乗っていないバス車内[①]。平日なら学生が・・・という理屈は、小坂小学校前を9:56に出発する便というその時間帯では通用しないでしょう。ただ、幸い、途中の停留所から何人かの乗車があり、最も多い区間では、10人程度の人が乗車していました。まあ、それを多いと見るか少ないと見るかは何とも言えませんが・・・。

 2009年まで営業をしていた小坂鉄道は、その廃線跡が現在でも至る所に残っているようで、バスの車内からも、ところどころレールの残骸と思しきものが見られました[②]。それどころか、一部の区間は維持・整備され、「大館・小坂鉄道レールバイク」として、足漕ぎの軌道自転車(レールバイク)で走ることができる施設となっています。

 それにしても紅葉が美しいもので、バスに乗っていても、思わず見とれてしまいます[③]。山の斜面に植えられている樹木の種類も一様ではなく、燃えるように色づくものもあれば、緑色のまま変わらないものもあります。その対比もまた美しい。しかし、やはり黄色〜橙色に染まった紅葉こそが素晴らしく、窓越しにしか写せない(窓のせいで少し画質が落ちる)のが残念です[④]

 花輪線の線路を横断して・・・と言いたいところですが、一時停止もせずに進入することができ、踏み板部分以外の線路は草木の中に消えているというその踏切は、廃線となった小坂鉄道のものです[⑤]。私も、山田線の不通区間において、「休止中」となっている踏切を、一時停止をしないでそのまま通過した経験がありますが、これは「休止」どころか、完全に「用途廃止」。

 その後、イオンなどを経由しながら市内中心部へと入り、10:55に大館駅前に到着しました[⑦]。時刻表では10:46着となっているので、約10分遅れです。もっとも、次の列車への乗り換えには支障ありません。昨晩の十和田南とは異なり、今回はきちんと余裕があるので・・・。












 大館駅は貨物駅でもあるので、貨物を取り扱うための敷地も広がっています[①]。大型のトラック等が出入りするからか、出入り口に正門のようなものはないようです。荷役線のうちの1つには、今ちょうど貨物列車が停車していますが、これは積み込み中か、それとも荷卸し中か[②]。構内ではコンテナを刺したフォークリフトが動き回り、まさしく物流の現場といった様相です[③]

 ここからは鉄道に乗車します。次に乗るのは、11:35発の弘前行きの普通列車です[④]。一見、ただの変哲もない普通列車に思えますが、その列車番号は8651Mで、実は臨時列車です。ただ、時刻表等には「○月○日まで毎日運転」と記される、いわゆる毎日運転の臨時列車であり、その運転日を気にする必要はありませんでした。もしこれがなければ、次は13:31です。

 車両は701系で、これまた何の変哲もありません[⑤]。これで、通常は使用されるはずのない特別な車両があてがわれている、というのであれば、仮にも「臨時列車らしさ」があるのですが。それでも形式上「臨時列車」を貫くのには、何か意味があるのでしょうか(○月○日まで毎日運転、をずっと継続していれば、もはや「臨時列車だから」と通告もなしに廃止することはできないでしょうし)。

 その隣には、2両編成のキハ110形が停車していました[⑥]。11:50発の花輪線の列車ですが、盛岡までの直通列車ではなく、途中の鹿角花輪止まりとなっています[⑦]。十和田南でスイッチバックするのも面倒だろうから、いっそのこと十和田南行きでもいいのでは・・・などと考えてしまいますが、意外なことに、十和田南を始終着とする列車は全くありません。












 弘前行きの臨時列車に乗車して、終点の弘前を目指します。途中の津軽湯の沢は、山あいにある小さな駅で、普通列車でも一部は通過するようになっていますが、今乗車している弘前行きは営業停車をします[①]。もっとも、乗り降りなど誰もしませんでしたが。また、この列車は、全ての停車駅において、乗降扉はボタン式の半自動となっているため、無音で停車し、無音で発車することに。

 相変わらず沿線の山々の紅葉は素晴らしく、私にとっては幾分退屈になりがちな”普通列車タイム”でありながら、外を眺めていればだいたい美しく色づいた山々を目にすることができ、退屈しないで済むどころか、むしろ気の休まる時間がありませんでした[②] [③]。最初はロングシートに座っていたのですが、それでは車窓もよく見えないので、結局途中からは立ちっぱなしになりました。

 12:05に大鰐温泉に到着します[④]。弘南鉄道大鰐線と接続しており、向こうにはその車両が停車していました。この駅には、大館→大鰐温泉間で日本海号(立席)、青森→大鰐温泉間であけぼの号(指定席)にチョイ乗りしたときに降りたことがあります。大鰐線は、大鰐〜中央弘前間を結んでいるので、弘南鉄道で弘前を目指すという手もないわけではないですね。

 そして終点の弘前に到着[⑤]。特急列車が停車する駅で、かつ主要な駅なので、ホーム上にはつがる号の乗車位置案内がありましたが、その車両を表すアイコンは、どう見てもE653系(それも常磐線時代)[⑥]。まあ、E751系も形だけは似ていますけど・・・。


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