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 やくも28号に乗ります。帰りの新幹線&やくも早特3も、米子〜新大阪間(4,500円)で購入しているので、松江・出雲市発着よりも500円安くなります。一方、今の私は松江・出雲ミニぐるりんパスを所持しています。というわけで、安来〜米子の1区間だけは松江・出雲ミニぐるりんパスにて自由席、次の米子からは新幹線&やくも早特3にて指定席となります。

 キハ126系は山陰地区にしかいない車両であるため、「その場所に来ている」ということを感じさせてくれる車両でしたが、もう間もなくお別れです。しかし、伯備線でも伯耆大山〜生山間には乗り入れているため、この先で会う可能性もまだゼロではありません。

 米子で自由席から指定席に移ります。が、3分の停車時間があるため、せっかくなので”ホーム伝いに”車両を移動してみることとしました。やくも28号は米子18:16で、岡山には20:25に着きますが、ここから東京まで行く最終ののぞみ64号に接続しています。同列車の岡山〜東京間の所要時間はたったの3時間9分で、「なんとなく3時間30分」のイメージを持っていた身からすると、まあ速いこと速いこと・・・。




                     











 夕暮れの大山の立ち姿は、それを遮る雲もなく、凛々しさと気品に満ち溢れています。今回はそれぞれの方向の景色を見ることができるように、往復のやくも号それぞれで”進行方向右側の席”を取りました。上りにおける進行方向右側の席は、本来は大山側ではありませんが、米子〜伯耆大山間で少しだけ大山が見られます。

 伯備線は全線電化されていますが、キハ126系による普通列車もあります。今回は根雨駅でこれに出会いました。新見以北の電車による普通列車は115系で、213系は新見以南において見られます。電化区間で気動車と聞くと、どうしてももったいないという思いが出てしまいますが、キハ126系と115系なら、動力性能は前者の勝ちかも・・・。

 感染症による運休が多発しているやくも号も、ゴールデンウィークを含む期間では、全列車が運転されることになりました。2022年現在においても、やくも号は全列車が381系で運転され、”本州で唯一の国鉄型車両による定期特急列車”の姿を約30分おきに拝むことができます。そして273系の導入が発表された今、381系の行く末が注目されます。

 やくも28号は満月の下を快調に走ります。振り子を作動させても飛ばせない区間も多いですが、線形が良い区間であれば、381系の持てる最高性能となる120km/hでの走りも見せてくれます。ここで驚くのは、その車内の静かさであり、中間電動車に乗っていても、「遠くでモーターが響いているような・・・」というくらいの音しかしないのです。

 さて、安来からは約2時間20分で岡山に着きました。後継の273系はくろしお号における事例などと違い、新開発の振り子機構を搭載することになったようですが、その所要時間はどうなるでしょうか(プレスリリースでは「乗り心地の向上」という言われ方をしているのがめちゃくちゃに気になりますが。頼むから速くなってくれと)。




                       













 岡山駅では少し時間があるので、諸々の写真を撮ってから新幹線に乗りに行きましょう。2番線に停車していたのは117系の快速サンライナー号ですが、この列車は2022年3月のダイヤ改正で廃止されました。もとはといえば新快速として使われるために生まれた117系、やはり最もよく似合う運用は、速達列車での運用でしょう。

 JR四国では8600系が登場しましたが、これはもともと「岡山〜宇和島間を通す2000系の列車を松山で系統分割する」際の岡山〜松山間分を2000系から置き換えるために登場した車両であり、8000系の置き換えを主目的としたものではありません(量産先行車1本は廃車されましたが)。そのため、8000系は、なんだかんだまだまだ元気です。

 なんだか見慣れない車両がいるなと思っていたら、それはキヤ141系でした。事業用の検測車両なので、当然その運行ダイヤは、誰もが知ることができる形では公開されていません。よって、ここで目撃することができたのは、完全に偶然です。一般人を乗せて走ることはない車両ですが、先頭部には後退角がつき、さながら前面展望に対応した車両であるかのよう。独特な窓配置や検測機器搬入口も特徴的です。

 では、そろそろ新幹線乗り場へ。やくも28号は岡山20:25着なので、新幹線&やくも早特3購入時の推奨では、20:36発ののぞみ64号が案内されます。20:32にさくら568号があるので、本当はこれが一番良かったのですが、e5489のシステムは、岡山で7分で新幹線に乗り換えることは認めておらず(時刻表での標準乗り換え時分は8分)、いくら頑張ってもさくら568号は予約できず。

 が、だからといって山陽新幹線内でのぞみ号に乗る意味はないので、21:03発のみずほ612号の指定席を確保しました。平日月曜日だからか、行きとは異なり、帰りはやくも号も新幹線も自由に選びたい放題でした。


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