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 ここは木次です。備後落合行きの奥出雲おろち号は、日曜日を中心に出雲市〜木次間で延長運転されることがありますが、戻りの便は常に木次行きとなり、出雲市行きになることはありません。よって木次で降ろされました。

 斐伊川沿いの堤防の道は、桜の名所として知られているようですが、さすがにもう花弁ほどの桜も残ってはいませんでした。その代わり、木々は瑞々しい緑を湛えており、これはこれで非常に良い眺めです。新緑ってこういうことなのかな・・・という。

 欄干がなく、いざというときには川中に消える橋を「沈下橋」と呼び、四国の四万十川にあるものが有名ですが、それはここ斐伊川にもありました。「願い橋」と名付けられたその沈下橋は、長さが約160mあり、渡りごたえも十分です。また、自動車が通行する橋にはなっていないので、歩いて通行するときの安全性も高いと言えます。

 新幹線&やくも早特3の特徴は、”片道単位で発売すること”にあります。この手の割引切符というのは、往々にして往復でセットになっていることが多いと思いますが、新幹線&やくも早特3は片道だけでも利用可能です。また、これまたありがちな”地方から都市へ往復するものしか設定がない”というものでもないため、こうして大阪⇒鳥取・島根の設定もあります。




                           















 木次〜宍道間を17:00発の普通列車で移動します。朝に松江まで直通する列車の設定がありますが、木次線の列車は、基本的には線内のみで完結しますし、また快速列車等の設定もありません。

 1両・単行での運転ですが、車内はガラガラと言うほかない程度の乗車率。各駅に停車していきますが、目立った乗降があるわけでもなく・・・。ただ、それでも、宍道〜木次間については、絶望的というほどの本数ではないので、なんとなくいちローカル線として機能している感も見られます。いかんともしがたいのは出雲横田〜備後落合間で、1日3往復しか走りません。

 加茂中では少々停車し、反対側の列車を待ちます。木次〜宍道の途中駅で列車交換が可能なのは、加茂中のみです。今回は40分も乗車しないので、ずっと乗りっぱなしでもさしたる問題はないと思いますが、普通列車に長時間の乗車となってしまうときは、途中駅における長めの停車時間は、息抜きタイムとして重要です。

 宍道駅にある方面を示す表示には、「広島」との文字も。広島〜米子間を芸備線と木次線を通じて走る”急行ちどり号”があったころの名残りでしょうか。もはや広島に乗り換えなしでは行けなくなっています。




           








 山陰本線の普通列車で松江に移動します。松江・出雲ミニぐるりんパスでは、特急列車の普通車自由席も乗り降り自由なので、当然、特急列車に乗って移動することを所望していましたが、どうにも宍道17:37着に接続する上りの特急列車はなく(17:29発のやくも28号はあるのですが・・・)、あえなく普通列車となりました。いや、別に損をしているわけではないのですが・・・。

 いよいよJR北海道でもキハ40系列の置き換えが始まりましたが、JR西日本ではそのような気配はありません。実のところ、JR九州もそうかもしれません(はやとの風仕様のキハ140系を今更のように別の観光列車に仕立て上げ、キハ40系列よりも先にキハ31形が全車両引退するくらい)。JR西日本におけるキハ40系の残存率は極めて高く、末永い活躍が見込まれます。

 列車からは宍道湖が見えていましたが、せっかくですから、その宍道湖をクルージングしましょう。ということで、列車を松江で降りた後、宍道湖観光遊覧船はくちょう号の乗り場へと向かいました。陽が沈むまでは観光をしたいというのが私の基本姿勢であり、また今の季節だと、ちょうど日没の時間帯に合う”サンセットクルーズ”便があるのです。


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