◆4月25日◆
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 さて、日付は変わって今日は4月25日です。本日はまず朝の時間を使って松江城に行ってきてみたいと思います。松江駅まで移動し、バスに乗り換えて松江城を目指します。松江駅には、広告を掲示するためのフレームが常時用意されていますが、そこがスカスカなのを見ると、掲示すべきものがないのか、旅を促進するものを出してはいけないという”風潮”に負けているということなのか・・・。

 バスに揺られて目指したのは、「国宝松江城県庁前」です。ここは松江城への最寄り駅であるとともに、島根県庁への最寄り駅でもあります。今日は日曜日なので、県庁界隈は比較的ひっそりとしていますが、”現存12天守”のひとつでもある松江城は、天守閣の近くに寄らずとも、お堀の時点から威容が漂っています。




                           















 バス停からえっちらおっちらと歩き、松江城の天守に向かいました。どうにも知識がない私は、日本にある城というのは、みな当時の面影をきちんと保った価値あるものだと思っていたのですが、江戸時代以前に建築された天守の姿を残しているのは、松江城を含む12城しかなく、それ以外はいわば”現代建築でのパチモン”であると知りました。

 それゆえ、実際に立ち入っても、「まあこれが城というものですわな」という感想しかなかったのですが、後々に訪れた熊本城(無知な私が悪いことは承知の上で言えば、あれはハッキリ言ってがっかりスポット)などと比べると、いかにこれが価値あるものだったのかと気づかされます。熊本城って、結局は城の姿をした現代建築での博物館のようなもので・・・。

 日本史等に強い関心がない私は、松江城に来たといっても、最上階(展望台とでも言っておきましょうか)からの眺めに期待しているくらいでしかなかったのですが、なるほどたしかに最上階からの眺めは良いものです。松江市街と宍道湖を見通せる眺めは、都市の夜景や大自然の絶景に比肩するものではないかもしれませんが、たしかに素晴らしい景色です。

 今なら天守の最上階レベルの眺めなど、取り立てて珍しいものではないかもしれませんが、殊に松江にあっては、昨日見た山陰合同銀行のビルくらいしか高いところからの眺めを見られるものがないので、松江城の天守も、高所からの景色を見られるスポットとしての価値があります。国宝にも指定されている松江城、行ってみて損はないでしょう。




                           















 松江から乗るのは、下りのサンライズ出雲号です。松江・出雲ミニぐるりんパスは、普通車自由席への乗り降りが自由ということで、指定席以上しかないサンライズ出雲号は、乗車券部分のみが有効となります。松江〜出雲市間での乗車ということで、当然ノビノビ座席への乗車ですが、e5489に設定されているJ-WESTカード所持者限定の”eきっぷ”により、760円=普通車自由席と同じ値段でノビノビ座席の特急券が買えました。

 松江で降りる人がいることは当然として、「松江から乗るアホは自分だけだろう」と思っていたら、なんと私以外にもひとり、松江からノビノビ座席に乗った人がいました。なんと物好きな・・・と思わずにはいられません。

 ここまで来ると、サンライズ出雲号も夜行列車というよりかは半分観光列車と化していて、宍道湖に差し掛かったころには、「進行方向右手には・・・」という観光放送も入りました。まあ、出雲市9:58着というのは、”夜の間に移動して、朝に着く”と言い張るには、ちょっと遅いのはたしかです。東京の出発時刻を早めたとしても、9時前には着いておきたいところですよね。

 それにしても、日曜日に松江に着いているということは、このサンライズ出雲号は、土曜日に東京を発車したということになりますが、その割には乗車率が低いのが気がかりでした。もちろん、ここはノビノビ座席ですから、松江までに降りた人もそれなりにいるはずですが、掛け布団に使われた形跡がない区画が目立ちました。もしそこが使われているのなら、掛け布団は乱雑に置かれているはずで・・・。

 わずかに27分の乗車でしたが、サンライズ出雲号への乗車を楽しんで、列車は終点の出雲市に着きました。サンライズ瀬戸・出雲号には、もう相当な回数を乗車していますが、東京からの乗車でいうと、サンライズ出雲号は、まだ備中高梁までしか乗ったことがありません。そのうち東京〜出雲市間での通しの乗車もしたいと思ってはいますが、どうもこうブツ切りで乗ってしまいます。


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