さて、一方こちらは北口です。駅のすぐ近くに、多治見市役所の駅北庁舎があります[①]。「駅からこんなにも近いとは、なんて便利な市役所なんだ」と言いたいところですが、「駅北庁舎」というところを忘れてはなりません。多治見市役所は、本庁舎・笠原庁舎・駅北庁舎の3つに分散しているため、自分の用事がある部課が、必ずしも駅北庁舎にあるとは限らないわけです。
北口駅前は、現在、何やら整備が進行中の模様[②]。裏手にあたる北口側とはいえ、多治見駅が眼前に控える優等地ですが、これをどう活用していくつもりなのでしょうか。舗装なども進行しておらず、土が盛り上がっているという状況では、この先の様子を想像できません[③]。
と思ったら、この駅前の用地の未来図がありました[④]。言葉を使った詳説がありませんが、とりあえず、駅前に公園のようなものを整備するということで良いのでしょうか。こうした駅前の用地は、商業施設からすれば、喉から手が出てしまいそうなものですが、それを跳ね除けたのか、入札が全くなかったのか。いずれにせよ、「駅前に公園」という、なかなかお目にかかれないものが出来上がるようです。
一応、北口は裏口に当たる側なので、人通りや交通量は、南口と比べると少なめです[⑤] [⑥]。ただ、こちらにもタクシーやバスは乗り入れていますし、立体駐車場やマンションもあります。市域は北口側にも広がっていて、地方の中規模な駅にありがちな、「駅裏はもう山」、「すぐ後ろに川」といった状況ではありません。全体的には、南北両方ともそこそこ発展している、バランスのとれた状態だと思います。
北口に、「自動二輪(125cc)以上専用」の有料駐車場がありました[⑦]。世の中のライダーたちは、日本における二輪の駐車場の少なさに嘆いているとのことですが、二輪専用の駐車場というものがあるとは・・・。四輪や自転車が停められないことは言うまでもありませんが、ここのミソは、もしかしたら、125cc以上限定というところかもしれません。つまり、原付、50ccクラスの二輪は対象外というわけです。
ここからは名古屋を目指しますが、12:34発の特急しなの8号に乗車します[⑨]。多治見〜名古屋間は36.2kmで、快速で35分程度、普通列車で43分程度。特急に乗らなければならないような区間ではありませんし、多治見発名古屋方面の快速・普通列車は、日中でも毎時5本はありますが、まあ、「旅行中」ですからね。財布の紐は緩めです。それに、特急列車に飢えていますから・・・。
2番線に名古屋行きの快速列車が入ってきました[⑩] [⑪]。中津川始発の列車ですが、多治見でしなの8号を先行させます。しなの8号よりも3分遅く多治見を出て、12分遅く名古屋に着く。しなの8号の次は20分や30分も空く、というのであれば、ここで特急に乗る人も多いことでしょうが、3分後に快速が出るわけですからね。よほどのせっかちさんでない限りは、向こうの快速に乗ることでしょう。
5号車・自由席の乗車口で列車を待ちます[⑫]。多治見〜名古屋で特急に乗るといっても、27分程度の乗車時間で、指定席やグリーン車に乗ろうとは全く思いません。このような「別に特急に乗らなくてもいいじゃないか」という区間で特急に乗るときは、基本的に自由席を選択し、必要なお金を削減するようにしています。「余計なプチ贅沢をするのは結構だが、その中でコストダウンを図れ」ということです。
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