いつもの旅日記なら、まずここで、その旅行をするに至った経緯が説明されますが・・・。
今回はあえてしません。というより、しようがない気がします。

この旅をしようと思った理由・・・、思い当たるとすれば、それはただひとつ。

「北の大地が、私を呼んでいる気がしたから」

北海道に行ったことは過去に2回ありますが、一人旅での北海道上陸は今回が初めて。
車中2泊、道内5泊の、壮絶なる真冬の北海道紀行の始まり始まり・・・。


●1月26日〜27日●
−1−

※各画像はクリックすると拡大します。
また、各画像に対する説明文は、画像の拡大時に同時に現れるようになっています。



 北海道ほどの遠いところを旅するときは、まず、北海道へ至るまでの移動も楽しみのひとつとなってきます。また、北海道へどうやっていくのか?ということを考えるときも楽しいものです。

 北海道へ行くための手段は様々。上野駅から北斗星号、カシオペア号に乗るというのはその1つ。上越新幹線で長岡まで行き、そこからトワイライトエクスプレス号に乗るというのもアリでしょう。新幹線で新青森・青森へ行き、はまなす号というものまたヨシ。道内入りの時刻こそ遅くなりますが、まずあけぼの号で青森へ行き、青函連絡特急である(スーパー)白鳥号に乗り継ぐという手段をとることも可能です。もっと言えば、羽田・成田空港から飛行機、大洗港からフェリーという選択肢さえあります。

 いくつもある”北海道への行き方”の中から、今回、私は北斗星号を選びました。変哲もない、最も普通な手段だと言われてしまえばそれまでですが、「上野発の夜行列車に乗り、気がついたらそこは北の大地・・・」なんてことを体験してみたいと思ったため、北斗星号にしました。カシオペア号は全車A寝台車で、また全個室が2人用なので、1人で利用するには敷居が高すぎました。

 北斗星号は上野駅の13番線から発車します。ステンレス製のフツーの電車が行き交う高架ホームとは違い、地上ホームは、「旅行」「旅立ち」「遠地」という言葉が浮かんでくる、独特の雰囲気に包まれています(もっとも、地上ホームから出る普通列車もあることにはあるんですが)。

 深い青色に包まれ、金色の帯を車体側面に走らせた24系は、鋼製であることも相俟って、重厚感たっぷり。そんな24系が使用される北斗星号は、上野駅の地上ホームから発車する客車列車の伝統的な入線方法である「推進回送」で、18時45分ごろに、13番線に入線してきます。上野駅13番線は、列車の入線前から独特の雰囲気に包まれていましたが、列車が入線してくると、いよいよ「旅立ち」の気分が高揚してきます。

 ちなみに、この日の寝台は9号車の寝台でしたが、発車前にロビー室と食堂車の車内の様子を撮影したいと思ったため、車内に入るときは、6号車から乗り込みました。ただ、ロビー室は発車前から中年のグループに占拠され、食堂車はディナータイムの準備でたけなわだったため、どちらの撮影も思い通りにはいきませんでした。
























 北斗星号の車内に入りました。出発前にロビー室を撮影したいと思ったため、6号車から乗車しましたが、私と同じように6号車から乗った中年のグループがロビー室をすぐに占拠してしまったため、ロビー室の撮影は断念しました。

 一方、「6号車からの乗車」は、「出発前の食堂車の撮影」も兼ねていました。そこで、ロビー室の撮影を諦めた後、食堂車へ向かいましたが、食堂車も食堂車で、ディナータイムの準備でたけなわでした。写真に写る範囲から人がいなくなりそうな気配が全くなく、また自分が立っているのは準備の邪魔なのではないかという思いがしてきたため、食堂車からも早々に撤退しました。

 食堂車から撤退した後は、足早に9号車へ向かいました。発車時刻も近づいていることですし、そろそろ、自分の個室の中で落ち着くことにしましょう。7号車食堂車の通路、8号車ツインデラックス車の通路を通り抜けて、私の部屋がある9号車へ。9号車はJR東日本所属の車両で、ロイヤルとソロの合造車です。

 「寝台券に記されているのは・・・、9号車1番。お、ここだな」。目の前にあるのは、「A個室 1」のプレート・・・!












                  10  11  12  13  14  15  16  17  18  19  20
21  22  23  24  25  26  27  28  29  30  31  32  33  34  35  36


DISCOVER どこかのトップへ

66.7‰のトップへ