●2月1日●
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 ・・・まだ、いるんですよ。ええ、まだいるんですよ、北海道に。道内4泊でも十分すぎるくらいに長い(これまではどんなに長くても現地は2泊)というのに、よもや1泊を追加して道内5泊になろうとは・・・。北海道の中をあれだけ縦横無尽に駆け巡って、4回もホテルで夜を明かしたというのに、まだ北海道にいるなんて、正直、信じられません。でも、それだけに、旅が終わったときには、1つの達成感を感じることでしょう。

 さて、そんな旅も、道内の移動は、今日が最終日です。今日発の上りの北斗星号で上野へ帰ります。今日は桑園〜新十津川間の札沼線と、函館本線の山線区間(小樽〜長万部)に乗車することを目標とします。では、今日も1日頑張りましょう。

 昨晩は札幌駅の北口からホテルへ向かったので、今日は南口から札幌駅へ入りました。南口の方が表側にあたり、全体的に見ても、南口の方が栄えています(まあ、札幌ですから、北口の方も十分に街ですが)。時計台や大通公園、さっぽろテレビ塔なども、南口から向かいます。今朝の札幌はすっきりと晴れていて、歩く人も走る車も、いずれも動きやすそうでした。

 本日最初の列車は、9:55発の札沼線直通の北海道医療大学行きです。1日の始めに乗る列車が9:55発とは、私としても、かなり遅いなと思いますが、まあ、今日新たに乗る区間は、札沼線と函館本線の山線だけですから。それに、札沼線の浦臼〜新十津川間は、知っての通り、本数が極めて少なく、1日3往復しかありません。札幌を発つ時刻は、新十津川まで至る列車の時刻によって大きく左右されます。

 9:55発の北海道医療大学行きは4番線から発車するということで、4番線に上がってみると、そこには、終点の札幌に到着した、下りのカシオペア号がいました。全ての寝台が2人用のA寝台個室というカシオペア号は、1人旅で利用するにはちょっと敷居が高すぎます。私の今の夢のうちのひとつは、「カシオペアデラックスを1人で贅沢に使うこと」・・・!

 しばらくすると、今度は3番線に、下りのトワイライトエクスプレス号がやってきました。1月27日に見たものはツアー客用の団体列車でしたが、今日のものは、一般向けに運転されたものでした。JR西日本の寝台客車の方向幕といえば、黒地のものという特徴がありましたが、トワイライトエクスプレス号用の24系の方向幕は、今も昔も白地のものです。これのロイヤルに乗ることも夢の1つです。

 3番線にカシオペア号が居座っている限り、北海道医療大学行きの列車も入ってこられないというわけですが、カシオペア号の回送列車の発車は遅れ気味で、9:57ごろに発車しました。その回送列車の発車を受けて、731系3両編成の普通列車が入線してきました。

 札沼線というと、「非電化の通勤路線」という印象をお持ちの方も多いかと思いますが、桑園〜北海道医療大学間は、2012年6月1日に、ついに電化されました。私は今回が札沼線への初乗車なので、全区間が非電化だったころの札沼線のことは全く知らないんですが、前述のような印象はあるので、「電車で札沼線に入る」ことに対する違和感は、何となくあります。




























 札沼線直通の普通列車に揺られながら、石狩当別へ向かいます。この列車の行き先は北海道医療大学で、石狩当別と北海道医療大学のどちらの駅であっても、新十津川行きの普通列車に乗り継ぐことができますが、ここでは、何となくですが、石狩当別を乗り換え駅に選択しました。

 札幌の次が桑園ですが、その桑園こそが、札沼線の真の起点駅です。札沼線の列車も、札幌〜桑園間では、函館本線を走ります。このために、札幌駅は、192万人以上の人口を誇る大都市の代表駅でありながら、路線数で見れば、函館本線の一路線しか通っていない駅となっています。

 桑園を出ると函館本線と分かれますが、札沼線の線路は、新琴似まではずっと高架です。高架区間は新琴似で終了しますが、八軒から始まる複線区間は、あいの里教育大まで続きます。高架区間と複線区間が重複している八軒、新川、新琴似は、複線高架という、とても先進的かつ近代的な駅となっています。あいの里教育大からは単線となり、また札幌近辺ほどの栄え方をしなくなるので、ローカル線色が強くなります。

 乗客層は様々(除雪作業員の添乗もあった)でしたが、大学生らしき人が多かったのを覚えています。札幌とは逆方向へ向かっているのに、そういう風に見えたということは、やはり、北海道医療大学の学生だったということなのでしょう。

 私は石狩当別で下車しましたが、列車は、隣の北海道医療大学が終点です。電化区間も同駅までとなっています。














 石狩当別駅は、札沼線における最も重要な駅のうちの1つです。札幌から来る列車の終着駅となる場合があり、また、浦臼・新十津川方面へ向かう全ての気動車の列車の始発駅となっています。また、札沼線の駅で、みどりの窓口が設置されている駅は、この石狩当別駅が最後であり、この駅より先の駅で、みどりの窓口を設置している駅はありません。

 3番線にキハ40形が停車していましたが、これこそが、次の新十津川行きとなる列車です。その先頭部付近では、作業員たちが、除雪作業に励んでいました。列車の発進に影響があるくらいの雪が積もっていたのでしょうか。

 石狩当別駅には、簡易自動改札機が設置されています。入場のときのみ切符投入口に切符を通し、出場のときは、集札箱(改札機と一体)に入れるだけという使い方をするタイプの自動改札機です。札沼線のKiataca利用可能範囲内の駅なので、ICカードの利用ができますが、ICカードの読み取りは、簡易自動改札機とは別に設置された、専用の読み取り装置で行います。

 当別町は札幌市と隣接していて、また札沼線の本数もそれなりにあるためか、札幌市のベッドタウンとしての一面があるようで、駅の周辺にも、何軒かマンションが見られます。駅舎は1995年完成の橋上駅舎で、南北の移動が駅舎を通して自由にできます。

 新十津川行きは11:15の発車です。新十津川まで至る列車は、1日に僅か3本しかありません。この列車は、その3本のうちのちょうど2本目にあたる列車で、この次の新十津川行きは、石狩当別17:29発と、約6時間空きます。

















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