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 スーパーカムイ号が到着した6番線の隣の7番線には、約5分で接続する滝川行きの普通列車が停車していました。車両は711系で、しかも登場時の色に復元された国鉄色の編成でした。711系は2014年度末に引退すると言われていますが、何せそう簡単に来られるところではない北海道、ひょっとしたら、この旅行中に見たものが、最後の”目撃”になるかもしれません。よく目に焼き付けておきましょう。

 1つ意外だったのが、車掌が乗務していたこと。複線の電化区間である岩見沢〜滝川と言えども、普通列車の本数は1〜2時間に1本ですし、てっきり普通列車はワンマン運転をしている者だと思っていました。

 岩見沢駅の駅舎は、2009年3月に完成した(駅舎本体は2007年6月には完成)という新しいもので、駅舎正面は全面ガラス張りという未来的な形態。エスカレーターに乗って1階へ降りていく最中、ガラス越しに太陽の光がたくさん取り入れられているのを見て、前面ガラス張りという形態の、実用面における良い点が1つ分かった気がしました。

 岩見沢から乗車するのは、12:52発の苫小牧行き。と言っても、この列車は、札幌は経由しません。長万部〜岩見沢を結ぶ室蘭本線のうち、特急列車はおろか快速列車すらも走らず、1日の運転本数は10本未満というローカル区間、沼ノ端(苫小牧)〜追分〜岩見沢を走る列車です。




















 苫小牧行きの普通列車はキハ40形2両編成でした。もっとも、もともと(岩見沢発の苫小牧方面行きは)1日7本しかないという区間で、しかも平日の真昼間とあっては、この2両編成でも、輸送力としては過剰になってしまうほどです。

 発車数分前になると、それまで晴れていたのが一転、岩見沢に大雪が降ってきました。列車は、大雪の中 岩見沢を発ち、しばらくの間は複線・電化の函館本線の線路と平行しますが、やがて室蘭本線は築堤を駆け上がり、左側に進路を変え、函館本線の線路から離れていきます。

 室蘭本線は、長万部〜岩見沢間と、東室蘭〜室蘭間を結ぶ路線です。長万部〜苫小牧(沼ノ端)間については、皆さんもご存知のように、スーパー北斗号をはじめとする特急列車が行き交う区間で、寝台列車も走っています。一方、苫小牧(沼ノ端)〜岩見沢間は、同じ室蘭本線ではありますが、そのような”主要経路”からは外れた区間で、1日10本未満の普通列車のみが走るという、地味な区間となってしまっています。

 似たような状況となっているのは、函館本線の長万部〜小樽間です。函館〜長万部間は特急列車も走っていますが、この区間は、海側を経由する室蘭本線(海線)に対して、山側を経由しているために”山線”と呼ばれる区間で、やはり普通列車のみの運転で、その本数も少ないです。

 岩見沢を発車した時点から乗客はかなり少なく、また途中駅から乗ってくる人もいないという状況の中、三川(みかわ)という駅で、ついに、私以外の唯一の乗客としては最後まで残っていた男女2人組が下車し、晴れて、1468Dは私1人の貸切列車となってしまいました。あっちを見てもこっちを見ても誰もいないという貸切状態・・・、約3年ぶりのことです
 もっとも、三川の次は、石勝線と接続する主要駅・追分であり、ここから何人か乗ってきたので、貸切状態は1区間だけで終了しました。

 沼ノ端は千歳線と接続する駅で、その次は終点の苫小牧です。千歳線は沼ノ端〜白石を結ぶ路線なので、厳密には、千歳方面から苫小牧にやってくる列車は、”千歳線から室蘭本線に乗り入れる”わけなんですが、千歳線からの列車に沼ノ端止まりはなく、全てが苫小牧まで直通する上に、本数が、追分方面から苫小牧方面へやってくる室蘭本線の列車よりもはるかに多いので、まるで”室蘭本線から千歳線に乗り入れる”かのよう・・・。

 終点の苫小牧には14:15の定刻に到着。この列車に遅れは発生しませんでした。
























 苫小牧駅にやってきました。ここを通る路線は、厳密には室蘭本線と日高本線の2路線ですが、沼ノ端で接続する千歳線の列車も乗り入れてくるので、実質、千歳線も含めた3路線が集まる、道内でも指折りの交通の要衝です。

 苫小牧市は太平洋に面した場所に位置する街ということもあり、降雪量は、道内でもかなり少ない部類に入ります。駅前の様子を見てみても、たしかに、例えば除雪で雪が積み上がったようなところなどは見当たりませんでしたし、アスファルトが露出している部分も多く見られました。また、線路に関して言えば、バラストが露出しているところが散見されました。

 これは1つ、北海道の文化とも言うべきものなのではないかと思いますが、JR北海道では、札幌駅・新千歳空港駅を除き、有人駅では、列車別改札を行っています。列車の到着時刻が近づくまで改札を開放せず、旅客をホームに入れないというものですが、この習慣は、明らかに私には馴染みがないもの。「きっぷがあるのにどうして中に入っちゃいけないんだろうか」と(笑)

 そんなわけで、私も、次に乗る列車である、特急すずらん4号の改札が開始されるまで、改札口の前で改札の開始を待っていました。すずらん4号では普通車指定席に乗るので、4号車の乗車位置案内板を探していると・・・、北斗星号やカシオペア号の乗車位置案内板を目にしました。苫小牧駅は、これらの寝台列車も含めた全ての旅客列車が停車します。


















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