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 オホーツク4号を旭川で下車しました。次に乗車する列車は、13:38発の岩見沢行きの普通列車です。これで深川へ向かいます。

 ・・・と書けば、当然、「オホーツクは深川にも停まるのに、なぜ、旭川〜深川は普通列車で移動するのか?」という疑問が湧くことでしょう。たしかに、留辺蘂〜深川だと、運賃計算キロが200キロを超えるので、特急料金とグリーン料金が高くなります。ただ、そういうお金に関することであれば、旭川〜深川では自由席に乗っていれば良いのであって、同区間を普通列車で移動する理由にはなりません。

 では、なぜわざわざ普通列車に乗り換えたのか? その理由は簡単です。「711系に乗車したかったから」。711系は2014年度末で引退する予定である、という話も聞いていて、また北海道という場所を走っているという都合上、「なくなるからちょっと乗りに行くか」と、気軽に乗りに行けるものでもありません。「せっかく北海道まで来たのだから、こういう乗れるときに」と思い、短い時間ですが、旭川〜深川で乗車することにしました。

 旭川から深川方面へ向かう普通列車は、もとより本数が非常に少なく、例えば平日の場合、11本しかありません。そのうち5本は、気動車による列車です。そんな中、特急オホーツク4号とうまい具合に接続している2220Mが、電車による運転=711系だったのは、願ってもない奇跡でした。欲を言えば、登場時の塗装に復刻された編成が来てくれれば更に良かったんですが、そうはいきませんでした。

 赤色に白帯という塗装を纏った711系は3両編成。国鉄型の電車でお馴染みの顔にデッキ付きの2扉、クロスシートを配置する(まあ、車端部はロングですが)という構成は、かつての急行型電車を髣髴とさせます。実際、かつては、急行「さちかぜ」「かむい」の定期運用を持っていました。

 お腹が減っていたので、旭川駅で幕の内弁当を購入しました。26分という短い乗車時間、そしてまともなテーブルがないという条件下でしたが、弁当箱を膝に乗せつつ、2220Mの車内で完食しました。

 深川には14:04に到着。2220Mをここで下車します。26分だけでしたが、「乗車経験のある車両のコレクション」に新しい形式が追加されました。



















 深川からは、特急スーパーカムイ26号に乗車します。711系に関しては、あくまでも「乗ること」が目的であって、「移動すること」が目的ではありません。「乗る」という目的を果たしたので、後は北海道フリーパスを最大限に活用するべく、とっとと特急に乗り換えます。

 この列車で向かうのは岩見沢。先ほど乗車した普通列車は滝川に14:24に到着し、14:39に発車します。一方、スーパーカムイ26号は、滝川に14:27に到着し、出発します。そのため、深川ではなく、滝川で乗り換えることも十分可能だった(そうすれば711系に乗る時間は長くなった)わけですが、特急にいくらでも乗れる切符で、特急に乗る時間を減らすのはもったいないので、乗り換え駅は深川です。

 2220Mを滝川で追い抜き、砂川、美唄と停車すると、下車駅の岩見沢です。14:54の到着です。















 岩見沢から乗るのは、追分経由の苫小牧行きの普通列車です。道内1日目となる1月27日に、岩見沢12:52発の普通列車で苫小牧へ向かっていますが、そのときに通ったところを、また通ることになります。もっとも、そのときとは違い、今から乗車する列車には、追分までしか乗りません。

 列車は1両編成でしたが、帰宅途中の学生がいたので、車内は比較的混んでいました。ちょっとでも混み合っているなと思ったときは、客室内に入らず、デッキでゆったりと立つのを好む(特急の場合は除く)人間なので、デッキでやり過ごします。

 初めて乗る路線であるというのならばともかく、岩見沢〜追分間は、道内1日目に既に通っているので、新鮮さがありません。志文、栗沢、栗丘・・・、いずれの駅も、何となく見た覚えのある光景しか広がりません。ただ、それでも、景色がきちんと見える昼間というだけ、まだましでしょうか。これが夜だと、1度通ったことがあるうえに真っ暗な闇しか見えないという状況になり、本当に退屈なだけになります。

 岩見沢駅周辺は晴れていましたが、進んでいくにつれて雪が強くなり、下車駅の追分駅周辺は、稀に見るまでの大雪になっていました。













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