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また、各画像に対する説明文は、画像の拡大時に同時に現れるようになっています。



 パブタイムの営業終了は23:00。私もそれまでには食べ終えるようにしました。パブタイムが終われば、その日のうちの食堂車の営業も終了となりますし、また夜も更けてきますから、じきに部屋(寝台)の外に繰り出す人も減り、列車内も静かになってゆくのでしょう。ただ、ロビーやサロンのある夜行列車では、時々、そういうところで、深夜まで歓談をする人たちがいますけど。

 「ロイヤルの室内はもう十分探索しつくしたかな」と思っていましたが、洗面台の鏡の両脇にある棚をまだ見ていないことに気がつきました。右側の棚のふたを開けると、そこにはバスタオルとフェイスタオルが入っていました。さすがロイヤルです、抜かりがありません。ロイヤルは補助ベッド料金を支払えば2人で利用できますから、それを見越してか、2組入っていました(これは寝具類等も同様)。

 一方、左側には、アメニティキットとミニ箱ティッシュ、コップが入っていました。アメニティキットの中には、シャンプーやコンディショナー、シャワーキャップなども入っています。
 しかし、残念ながら、ボディタオルはどこにもありませんでした。バスタオルを用意しておけるくらいなんですから、使い捨てでも使い捨てでなくても、ボディタオルを用意するということはできないんでしょうかね?

 「ロイヤルは補助ベッド料金を支払えば2人で利用できる」ということで、本ベッドの下に、引き出して使う補助ベッドが格納されています。試しに出してみましたが・・・、そうすると、ベッドが、「これが鉄道車両の個室寝台内にあるベッドなのか」と驚愕するほどの大きさになりました。ただ、1人で利用するのであれば、本ベッドだけでも大きさは十分です。
 補助ベッドを展開すると、床の空きスペースがほとんどなくなり、部屋の中がかなり狭くなるので、就寝時以外はしまっておいた方が良いでしょう。

 車窓に街灯りが見えるようになって、23:28に停車するのは仙台。今晩最後の停車駅です。仙台を出ると、次に停車するのは、北海道上陸後・6:35着の函館です。

 仙台で乗車した人たちが自分の寝台に入っていくと、いよいよ、車内の人の動きがなくなります。寝静まった街へ、寝静まった車内の北斗星号は北進を続け、北海道は刻一刻と迫ってくる・・・。























 深夜帯になり、「もうみんな自分の寝台に帰っていっただろう」と思ったため、ここでちょっと車内探検に出かけました。

 まず私が向かったのは、編成の最後尾にある1号車。下りの北斗星号の場合、青森〜函館間以外は、最後尾の車両から後面展望を楽しむことができます(上りの場合、基本的には電源車が最後尾なので、後面展望ができるのは函館〜青森間のみ)。
 ところが・・・、巻き上げた雪が窓にびっしりと付着していて、何も見ることができませんでした(笑) せっかく9号車から歩いてきたのに・・・。

 JR北海道の個室寝台車である3〜6号車の通路は、木目調で仕上げられているJR東日本の9号車・10号車と違い、ただの白色です。その代わり、照明は、普通の横長の白色蛍光灯を使用するJR東日本車に対し、天井からのスポットライトとなっていて、おしゃれな照らし方になっています。また、JR東日本車にはない、号車や時刻、室温、便所使用状況を示す情報表示機が、通路の終端に取り付けられています。

 6号車はB寝台個室ソロとロビー室の合造車。訪れたのは深夜1時も近いという頃で、さすがに誰もいませんでした。上野発車前に撮ることができなかったロビーの写真を、ここで存分に撮影しました。
 ロビー室の中の椅子は、ソファーと1人用の椅子×3。ソファーの座り心地はなかなかでした。照明はシャンデリアを意識したようなものでした。

 その照明は調光に対応したもので、しかも、調光用のつまみや照明のオン/オフのスイッチ(それだけでなく、壁灯のツイッチ、暖房のつまみやBGM/ビデオのスイッチまでも)が旅客の手の届くところにあるため、様々な明るさの状態を試すことができます。誰か他の利用者がいるときははばかられるかもしれませんが、1人のときは、調光用のつまみを動かして、自分の気分に最適な明るさを見つけ出してみてはいかがでしょうか?

 食堂車は完全に営業が終了した後で、テーブル上の照明は消され、また調理室との仕切り部分もシャッターが下ろされていました。深夜の無人の食堂車・・・、食堂車らしい華やかな雰囲気がありながらも、人の気配は全くせず、窓の外は闇、走行音だけが響く・・・。この独特の状態の食堂車の感じは、私としてはなかなか好きで、しばらく椅子に座ろうかと思いましたが、さすがにそれは自粛しました。

 鉄道車両の食堂車も、立派な飲食店の1つですから、きちんと営業許可書をもらう必要があるようです。ただ、「営業所の名称、屋号または商号」が、「グランシャリオ」ではなく「北斗星 スシ24-506」となっているのは面白かったですね。























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