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 峠下で列車交換を行いました。留萌本線の交換設備は縮減され、現在では、途中駅で交換が可能なのは峠下だけとなりました(他の駅は全て1面1線の棒線駅)。陽が長い季節ではありますが、それでも北海道は、日本の中では北東に位置するところであり、19:00も近づいてきて段々と辺りが暗くなってきました。今日は終日良い天気でしたね。

 北海道は車掌車を改造した駅舎を持つ駅の宝庫ではありますが、そのような駅というのは、往々にして”小さな駅”であり、利用客も少ないものです。近頃廃駅になった北海道の駅には、車掌車改造の駅舎を持っていた駅も少なくありません。現在の留萌本線の深川〜留萌間を見ると、恵比島・幌糠・大和田が車掌車改造の駅舎となっており、ここに来ればまだ3つの駅が残っています。

 列車は1時間ほどで終点の留萌に着きました。今日の移動はここまでとなります。いま、この旅日記は1年以上の歳月を経てから書いていますが、正直なところ、なぜ当時この日わざわざ留萌に向かったのか、自分でもよく分かっていません。留萌〜増毛間が廃線となり、残る区間も決して安泰ではないからと、乗れるときに乗っておけと思ったのがその理由ではないかと想像していますが・・・。




         







 留萌〜増毛間は、2016年12月をもって廃線となりました。あれからだいぶ年月が経ってしまったものです。私は最後のフィーバーには参加していませんが、2016年9月の北海道ドライブの折に、増毛駅の訪問と留萌〜舎熊間の乗車は行っています。あのときに見た光景は、全て過去帳入りしてしまいました。留萌から先の線路は物理的にも切断され、僅かに伸びる線路の先には車止めがあります。

 留萌市は夕陽が素晴らしい町として知られています。私もその夕陽を一度見てみたいということで、先の北海道ドライブでは留萌に宿泊したのですが、当時は雨で、結局何も見えず。そして今回はというと、もう今更沿岸部に繰り出すことはできませんが、留萌駅のホームから、雲と水平線の狭間に織り成す夕景が見られました。

 留萌は、留萌本線単独の駅としては最も大きな駅であり、有人駅でもありますが、17時〜翌8時は無人駅となります。1968年に完成した駅舎は立派な造りであり、2階の一角に地域のラジオ放送局が入居していることは分かりますが、残りの2階部分は何が入居しているのでしょうか(明かりは灯っていなかった)。1階の駅部分の明かりが煌々と灯っています。




       






 本日の宿は、駅から歩いて12分ほどのところにある「ビジネスホテルR-inn」です。特別に語るべきポイントはないと思いますが、浴室の水栓の温度がハンドルで調整できるのはありがたいです。一見新しくて綺麗に見えるホテルでも、冷水の栓と熱湯の栓を同時に開けて混合させるタイプがありますが、アレの面倒なこと・・・。

 今回の旅では、「少しでもお金を使って経済貢献すること」も掲げているので、晩御飯はコンビニ飯ではなく、留萌の夜の街に繰り出して飲み食いします。といっても、変なお店に行くのではなく、普通の飲食店に行くわけですが。本日お邪魔したのは「友禅」という店で、こちらはしゃぶしゃぶを中心に据えていて、おかみさんと仲良くなったので名刺交換もしておきました。


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