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 もはやJR北海道の路線も全て乗り尽くしてしまっている私は、いまさら乗り鉄だけをやっているわけにはいきません。より観光らしいことにも着手し、真の北海道観光をしなければなりません。そういうわけで、塘路からそのまま釧網本線を進むのではなく(もっとも、くしろ湿原ノロッコ2号に接続する列車はないのですが・・・)、ひとつ釧路川をカヌーで下ってみました。

 晴れていればそれに越したことはありませんが、しとしとと雨が降る中、喧騒から離れた釧路川の自然をカヌーで進んでいくというのは、これはこれでまた乙なもの。知っての通り、釧路湿原の中は、自動車で走り抜けることはできず、鉄道で進むか川下りをするかが基本になりますが、前者はなんだかんだ言っても”速い”もの。後者はのんびりと進みます。

 川の流れの速さ等に依存するところもあるとは思うのですが、この日は、実際の川下りの体験時間は、1時間30分ほどとなりました。1人の場合は11,000円と、複数人で体験する場合よりもどうしても割高にはなってきますが、私の基本信念は「楽しくて面白ければ、例え高かろうとも、それでいい」。それに、このご時世、旅好きの人間が旅をしてカネを落とさないでどうするというのです。経済は大切です。

 釧網本線も、単に駆け抜けるだけでは、いちローカル線に過ぎないので(優等列車は全く走らない)、夏場にこの辺りに行かれる方は、是非釧路湿原の自然もお楽しみください。




           








 釧路川下りのカヌーツアーは、塘路駅から・塘路駅までの送迎がついているため、最終的にはここに戻ってきます。片道の”川下り”ということで、帰路をどうするのかと心配してしまいそうになりますが、その必要はありません。

 このとき、雨脚はより一層強まっていて、荷物や靴はすっかり濡れ濡れになりました。冬場に雪で足先が濡れたときとかは、気動車の車内を巡る配管部分に足を置くと、そこが暖房のために温まっていることにより、それで靴下を乾かすという芸当も可能なのですが、夏場はそうはいかないでしょう。ホテルに着くまで、しばらく足下が不快なままになりそうです。

 塘路駅で発車を待っていたのは、くしろ湿原ノロッコ3号でした。これは先ほど乗車した2号の折り返しではありません。2号は速やかに1号として折り返し、その1号もまた釧路でほどなくして折り返し、4号として塘路までやってきます。よって、私が川下りをやっている間に、くしろ湿原ノロッコ号は、塘路〜釧路間を往復していたというわけです。




           








 私は網走行きの普通列車で先へ進みます。こちらは普通のキハ54形の単行列車で、くしろ湿原ノロッコ号のように面白い列車ではなく・・・。くしろ湿原ノロッコ号も、時折川湯温泉まで延長運転されますが、結局足を延ばしてもそこまでで、また川湯温泉から別の観光列車に接続するということもありません。なんとか釧路〜網走間を観光列車で繋げないものでしょうか。

 晴れならば爽やかな青空が広がるであろう景色も、厚い雲に覆われていては、全く面白くありません。降り続ける雨は見通しを悪くし、車窓を楽しみづらくします。釧網本線は、釧路湿原内(まあ、これも考えようでは正直地味ですが)と海沿いの区間は絶景ですが、そうではない区間・・・・おおむね標茶〜知床斜里間は、眺め的には取り立ててこれというものがありません。屈斜路湖と摩周湖も、列車からは見えません。

 さて、私はこの普通列車を網走まで乗り通さず、とある駅で下車しました。さあ、ここはどこでしょうか?


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