◆7月24日◆
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 日付は変わって7月24日です。7月の北海道ともなれば、一日の始まりは早く、朝かなり早い時間帯から日中のような明るさになります。「網走刑務所で服役した受刑者が、二度と”横道に”逸れぬように」との願いを込めて”縦書きに”した駅名看板が旅行者を出迎えます。

 昨日、釧網本線で釧路から網走までやってきましたが、もう一度釧網本線に乗ります。6:41発の普通列車は釧路行きで、やたらと長い停車時間が設けられている駅はありませんが、それでも終点の釧路到着は10:00であり、3時間20分ほどの道のりとなります。これを普通列車1本で乗り通すのは、正直退屈という他ありませんので、そうならないように途中下車しながら行きたいものです。

 ポスターにもあったように、HOKKAIDO LOVE! 6日間周遊パスは、実質12,000円という破格値が何よりもの特徴。このときは、海の日とスポーツの日が絡む4連休で、7月23日〜はまさにこのパスが利用可能になる初日であったため、ここの連休でこのパスを使っていた人は、きっと大いにいたことでしょう。当然、私もその一人だったわけですが・・・。




       






 車両は昨夕に乗ったキハ54-507でした。水色の帯を巻いているとなると、JR四国のキハ54形のように見えてきますが、あちらはオールロングシートであり、JR北海道に所属しているキハ54形とはだいぶ指向が異なります。JR北海道所属車両は500番代に区分され、セミクロスシート配置となっているほか、急行型仕様として落成して急行列車に用いられた車両もありました。

 天候は相変わらずイマイチですが、空がダメなら陸を見よということで、その代わりに夏の北海道らしい豊かな緑が視界を彩ってくれます。これにリズミカルな走行音が加われば、もう旅情は十分です。そんな夏の北海道に来たならば、”夏だからこそできることを”ということで、夏季限定で開設される臨時駅、原生花園駅で列車を降りました。




                           















 原生花園駅は、小清水原生花園への最寄り駅であり、夏季限定(例年曜日配置等に関わらず5月1日〜10月31日)で開設される臨時駅です。昨日も触れたように、JR北海道の路線は全て乗り尽くしているので、「観光らしい観光をもっとやれ」ということを、今回はひとつ指針にしています。まだ7時過ぎの小清水原生花園は、人も少ないでしょうから、静けさの中で楽しめそうです。

 さて、この小清水原生花園ですが、正直に感想を述べるならば、些か地味かもしれません。たしかに夏に行けば、美しい花々が咲き誇ることは事実ですが、例えば一面のひまわり畑や菜の花畑のような”分かりやすさ”はなく、緑色の草が占める面積の方が圧倒的に広いわけです。花が好きというわけでもなければ、少なくとも「感動の絶景」とは言い難いところ。

 とはいえ、鉄道好きであれば、”夏季限定開設の臨時駅に降りることができる”という要素が付いてくるわけですし、釧網本線の観光地としては手堅い存在でしょうから、とりあえず降りてみるのは良いと思います。特に、このように朝早めの時間帯に来れば、まだ観光客が少ないという環境での散歩ができるということにもなりましょう。


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