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 ホテルで休憩して朝食を食べ、再び網走駅へ。そしてもう一度釧網本線に乗ります。今日から件の6日間周遊パスを使用しているので、同じところを何度乗ったとしても、余計なお金はかかりません。そういうことが可能なのは、フリー切符の良いところです。

 以前は快速しれとこ号と名乗っていた快速列車は、現在快速しれとこ摩周号となっています。その停車駅は異常なまでに多く、釧路までに通過するのは細岡駅だけという衝撃的ともいえる設定。それなら「通過駅のある普通列車」としても何もおかしくはなく、わざわざ快速列車としている理由がよく分かりません。ご丁寧にヘッドマークまで用意して・・・。

 朝に通った区間をもう一度通過しているので、特に面白いところはありません。ただ、10時台の列車ということもあってか、車内はだいぶ混雑していて、私は座席にありつくことができませんでした。多くの人は、私と一緒で、6日間周遊パスを利用している人々でしょう。まあ、活気があるのはいいことです。正直誰もが外出を控えてガラガラである方が私は嫌です。

 再びの釧網本線でやってきたのは北浜駅です。さて、ここで何をしましょうか?




                     












 北浜にやってきました。ここは釧網本線の中でも特に海に近い駅であり、冬には流氷が押し寄せる駅でもありますが、夏は当然そのようなことはありません。それでも爽やかな空が広がっていれば良いのですが、この雨です。展望台に上がっても、見えるのは霧雨で見通しが悪くなった景色だけで、まるで面白くありません。自分の雨男ぶりが嫌になります。

 まるで梅雨であるかのようなスッキリとしない天気とあっては、北浜駅で潰す時間そのものが退屈なものになってしまいそうです。もちろん、できるだけ楽しみたいのが本心なのですが、とかく天気は大切です。雨が嬉しいのは屋久島くらいでしょう・・・。

 さて、北浜駅の特徴といえば、この名刺だらけの駅舎内部です。ここを訪れた旅人が自らの名刺を貼っていく・・・らしいのですが、私は、これを好きにはなれません。駅というのは公共物であり、私物である名刺を貼りまくって汚して良い存在ではないはずです。貼りこそすれども剥がしはしないということで、名刺はもはや天井にまで達していて、まあ、なんというか、その・・・。

 そういうわけで、私もスマホカバーに常時名刺を備えてはいますが、決して貼りはしません。公共物たる駅舎にそのような真似をするのは嫌ですし、個人情報を積極的に晒しに行く動機など何もないでしょう。




                       













 私が北浜駅にやってきた目的は、同駅舎で営業している食堂「停車場」を訪れるためです。要は飲食店であるわけですが、営業時間は11:00〜であり、先ほど原生花園駅を訪れた足でそのまま訪問しようものなら、まだ営業を始めていない時間帯に行ってしまうことになります。一度網走駅に戻ってホテルで時間を潰してから向かったのは、そのためです。

 窓側の席は、かつて鉄道車両で実際に使われていた座席を転用したものであり、駅舎で営業する飲食店という佇まいにふさわしいものです。私はひとりだったので、カウンター席に行きましたが、まあいいでしょう。昔ながらの喫茶店を思わせるような雰囲気があれば、例えカウンターであっても十分です。それにおいしい料理があれば、なおさら。

 昼食を食べるには少々時間的に早く、先ほどホテルで朝食を食べてきたということもあり、ここはケーキとアイスコーヒーに留めることにしました。今回、私はこの停車場で食事を摂ってみたく、この北浜駅を訪れたのですが、どうも私は2015年2月にもここを訪れていたらしいのです。北浜駅を訪れたのはハッキリと覚えているのですが(流氷の写真)、停車場を訪れた記憶はなく、自分の記憶力が恐ろしくなります。

 駅舎で営業している食堂でありながら、鉄道で訪れようとすると、あまりの本数の少なさに絶望してしまう(営業している時間のうちに北浜に停車する列車の少なさはもちろんのこと、食事終了後に北浜を脱出できる列車など・・・)のが玉に瑕ですが、釧網本線においては立派な観光資源のひとつでもあり、たとえ車で訪れるとしても立ち寄りたい店です。


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