高徳線・徳島線・土讃線4079D 特急剣山9号 (キハ185系)

徳島(17:56)〜阿波池田(19:14)
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剣山9号が到着① |

白いカバーは自由席の証② |

空いているね③ |

徳島を後にし徳島線へ④ |

鴨島に到着⑤ |

鴨島駅のベンチ⑥ |

なぜここだけが?⑦ |

すっかり暗くなった⑧ |

足元の配管⑨ |

阿波池田に到着⑩ |
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剣山9号の到着が近づくにつれて、剣山9号の自由席乗車口には、だんだんと徳島から乗車する人が集まってきました。でも俺は指定席・・・、と言いたいところですが、実は剣山9号は全車自由席で、指定席の設定がありません。いくら指定券を無料で発券してもらえるバースデイきっぷの利用と言えど、そもそも指定席の設定がないのでは、嫌でも自由席に乗るしかありませんね。
そして17:53、剣山9号が徳島駅2番線に到着しました[①]。阿波池田行きの剣山9号は、牟岐線の海部からやってくる列車で、海部〜阿波池田間、153.3kmを走ります。徳島では多くの人が降りたため、徳島でそこそこの数の人が乗っても相殺といった具合で、車内はこんな感じでした[③]。
17:56、夕暮れが迫る徳島を発車。隣の佐古までは高徳線を走り、佐古を通過すると、いよいよ徳島線へと乗り入れます[④]。18:17に到着するのは鴨島[⑤]。ここでは列車交換を行うため、3分間停車します。その停車時間を利用して、外の空気を吸うためにホームへ降り立ちましたが、ホームにあるベンチには、地元の人が作ったと思われる座布団がありました[⑥]。心温まりますね。
ところで、徳島から乗ったときからずっと気になっていたことなんですが、この剣山9号の1号車・キハ185-18の8番席・9番席の窓だけが、なぜが両側とも曇っていました[⑦]。それ以外の窓には曇りはありませんでした。原因はいったいなんなんでしょうね・・・!?
その後、こまめに停車しながらも着実に阿波池田へと向かっていくうちに、太陽は沈み、すっかり夜の闇が辺りを支配してしまいました[⑧]。右を見ようが左を見ようが、窓越しに見えるのはただ1つ、暗闇。個室寝台なら、室内の照明を消して、夜の風景を楽しむこともできますが、まぁ普通の特急列車ではそんなことはできるわけありませんね。。。
しかし、辺りがすっかり暗くなって、今列車はどんなところを走っているのだろうかということが分からなくなってしまっても、この座席、この線路、この剣山9号に身を任せていれば、自分は何もしていなくても、とりあえず阿波池田には辿り着けます。当たり前のことながら、ちょっとありがたく思って、ちょっと神秘的に思って。・・・剣山9号に乗っているときに、ふと、頭をよぎったことです。
知らぬうちに徳島線と土讃線の接続駅・佃を通過して列車が土讃線内に入ると、間もなく終点阿波池田に到着するという放送が。佃駅は列車の終点の阿波池田駅の1つ隣にある小さな駅。一応、そこを通過した時点で、徳島の隣の佐古と佃を結ぶ徳島線は全線乗車したことになります。そのため、列車の終点で降りたと同時に全線乗車達成!という、”二重の達成感”は得られません。
で、19:14に定刻で終点の阿波池田駅に到着しました[⑩]。乗客が車内からもホームからもいなくなってしまって、運転士と共に寂しくホームにたたずむキハ185系は、前照灯消灯、2両という短い編成とも相まって、哀愁を漂わせていました。このキハ185系はこの後、徳島行きの特急剣山12号として折り返していきます。
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