
牟岐線5071D 特急むろと1号 (キハ185系)

徳島(9:51)〜牟岐(10:59)
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徳島駅2番線に佇むキハ185系① |

指定席座席② |

足置きはない③ |

徳島発車④ |

本券にもスタンプを押す⑤ |

桜を横目に走る⑥ |

由岐駅到着⑦ |

日和佐駅の保守用車両⑧ |

前面展望ができる⑨ |

乗客なしの車内(牟岐・到着後)⑩ |

終点の牟岐駅に到着⑪ |

方向幕⑫ |
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特急むろと1号は阿波池田から来ている列車であり、徳島は途中の停車駅なのですが、9:47に到着で9:51の発車と、徳島では4分の停車時間が設けられています。そのため、①番の写真のように、停車しているキハ185系を、「ホームに入ってきているところを適当に・・・」といった感じではなく、余裕を持ってきちんと撮ることができます。ありがたいですね。
キハ185系の撮影を終えたら列車に乗り込みます。むろと1号では、先ほど乗車したうずしお3号と同様に、1両の中に指定席と自由席が混在していました[②]。私はむろと1号の徳島→牟岐の指定券を持っているので、座る先はもちろん指定席。青い座席カバーは指定席であることの証です。指定券で指定された13番A席に座り、発車を待ちます。なお、うずしお3号のN2000系には足置きがありましたが、むろと1号のキハ185系にはありません[③]。
そして9:51、列車は定刻で徳島を発車[④]。一路牟岐へと向けて走り出しました。牟岐線は徳島〜海部を結ぶ路線ですが、むろと1号が行くのは途中の牟岐駅まで。むろと1号に乗るだけでは牟岐線の全線乗車を果たすことは不可能で、終点の牟岐駅からは普通列車に乗り換えて、そして海部駅を目指す予定です。
検札が来たら、バースデイきっぷの本券と指定券の両方を渡しますが、このとき、スタンプはバースデイきっぷの本券にも押されるんですね[⑤]。右側のスタンプがむろと1号の検札で押されたものです。本券にも押すとなると、特急に乗った回数だけスタンプが押されるわけで、いつか押す場所がなくなりますから、てっきり指定券にだけ押すと思っていたんですけどね。
キハ185系は非振り子、最高速度110キロということで、うずしお号のN2000系ほどの豪快な走りはしませんが、それでも直線が続くところなど、線形が良いところでは、走行音を車内に響かせながら、なかなか力強い走りをしてくれます。沿線の桜は満開ではなかったものの、だいぶ花は咲いていて、それを横目に[⑥]列車は走ります。桜など、こういう季節感を感じさせるものが見られると、旅はより一層楽しいものになりますね。
日本らしい(?)田園風景の中を列車は走っていき、10:37、由岐駅に到着[⑦]。全ての列車が停車する牟岐線の主要駅ですが、高速1000円などの施策で厳しい経営状況が続いているという理由で、2010年9月1日から無人駅となりました。そして次の停車駅にして最後の途中停車駅、日和佐には10:45に到着します[⑧]。ここでは、なかなかごつい保守用車両の姿が見られました。
日和佐の次は終点の牟岐。日和佐〜牟岐間の所要時間は14分ですが、これはむろと1号(阿波池田〜牟岐)の各停車駅間の所要時間としては1番長いです。1番長い停車駅間の所要時間が14分というのには、正直なところ、私も驚きましたよ。それだけこまめに停車しているということなんでしょうが、裏を返せば特急らしくないということでもあります。
日和佐からは、列車は山の中を縫うようにして走ります。速度はあまり出さず、のんびり、ゆっくりと走って終点の牟岐を目指します。右も左も草木ということで、窓越しに車窓を見ていても仕方がないので、時々、無理やりに運転室越しに見える車窓を見ました。
実は、JR四国の特急型車両は全て、1番運転室寄りの席は、デッキを挟む形にはなりますが、前面展望が可能なんです[⑨]。もちろん、私が座っている13番席(1番運転室寄りは15番席)からは、まともには前面展望などできるはずもないのですが、前面展望が好きだという方は、JR四国の特急列車に乗るときは、先頭車の1番運転室寄りを選んではいかがでしょうか。
そうして10:59、列車は終点の牟岐駅に到着しました[⑪]。人口4768人の牟岐町の代表駅です。時間があればここで駅舎の外に出たりしましたが、接続している海部行きの普通列車は6分後の発車なので、今回は駅舎の外に出たりすることはできませんでした。
むろと1号を牟岐駅で降りた人のほとんどは、接続する普通列車に乗り込んでいきました。まぁ、かくいう私もその1人なんですが、目的地は牟岐よりも先という人が多いということが分かりますね。
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