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※各画像はクリックすると拡大します。

徳    島    駅
Tokushima Station

N2000系にあったロゴ①

次はむろと1号牟岐行き②

なんたるネーミング③

436D専用?④

キハ47形到着⑤

 うずしお3号のN2000系が回送列車で発車するのを3番線で見届けたあと、次に乗車する列車である特急むろと1号が発車する[②]、2番線にやってきました。むろと号は徳島駅から出ている牟岐線を走る特急列車。次はこれに乗って、牟岐線の全線乗車を果たしてきます。

 徳島駅の2番線ホームには待合室がありますが、これには名前が付いています。しかし、その名前が「ホッとブレイク"2番線"」[③]とはいったい(もちろん意味は分かるけど)。しかも、ただの待合室だというのに「営業時間(5:30〜23:30)」があります。「利用可能時間」ではなく「営業時間」なんです。

 もっとも、私はこの待合室は利用しないでホームでむろと1号の到着を待っていましたが、ふと線路を見てみると、「436D」と書かれた停止位置目標?が線路上にありました[④]。両数ではなく、列車番号が書かれた停止位置目標というものは初めて見ました。436D専用の特別な停止位置目標ということなんでしょうかね。わざわざ専用の停止位置目標が置かれているということは、やはり特殊な編成だったりするのか・・・?

 それから待つこと数分、むろと1号がまもなく到着するという放送が流れましたが、むろと1号よりも少し先に、佐古方面からキハ47形の普通列車が3番線にやってきました[⑤]。塗装は白色とJR四国のコーポレートカラーである水色で、白い雲と青空を思わせる、なかなか爽やかな塗装です。この後、程なくしてむろと1号のキハ185系が2番線に到着。そして、このような並びを見ることができました。
 







牟岐線5071D 特急むろと1号 (キハ185系)
徳島(9:51)〜牟岐(10:59)

徳島駅2番線に佇むキハ185系①

指定席座席②

足置きはない③

徳島発車④

本券にもスタンプを押す⑤

桜を横目に走る⑥

由岐駅到着⑦

日和佐駅の保守用車両⑧

前面展望ができる⑨

乗客なしの車内(牟岐・到着後)⑩

終点の牟岐駅に到着⑪

方向幕⑫

 特急むろと1号は阿波池田から来ている列車であり、徳島は途中の停車駅なのですが、9:47に到着で9:51の発車と、徳島では4分の停車時間が設けられています。そのため、番の写真のように、停車しているキハ185系を、「ホームに入ってきているところを適当に・・・」といった感じではなく、余裕を持ってきちんと撮ることができます。ありがたいですね。

 キハ185系の撮影を終えたら列車に乗り込みます。むろと1号では、先ほど乗車したうずしお3号と同様に、1両の中に指定席と自由席が混在していました[②]。私はむろと1号の徳島→牟岐の指定券を持っているので、座る先はもちろん指定席。青い座席カバーは指定席であることの証です。指定券で指定された13番A席に座り、発車を待ちます。なお、うずしお3号のN2000系には足置きがありましたが、むろと1号のキハ185系にはありません[③]

 そして9:51、列車は定刻で徳島を発車[④]。一路牟岐へと向けて走り出しました。牟岐線は徳島〜海部を結ぶ路線ですが、むろと1号が行くのは途中の牟岐駅まで。むろと1号に乗るだけでは牟岐線の全線乗車を果たすことは不可能で、終点の牟岐駅からは普通列車に乗り換えて、そして海部駅を目指す予定です。

 検札が来たら、バースデイきっぷの本券と指定券の両方を渡しますが、このとき、スタンプはバースデイきっぷの本券にも押されるんですね[⑤]。右側のスタンプがむろと1号の検札で押されたものです。本券にも押すとなると、特急に乗った回数だけスタンプが押されるわけで、いつか押す場所がなくなりますから、てっきり指定券にだけ押すと思っていたんですけどね。

 キハ185系は非振り子、最高速度110キロということで、うずしお号のN2000系ほどの豪快な走りはしませんが、それでも直線が続くところなど、線形が良いところでは、走行音を車内に響かせながら、なかなか力強い走りをしてくれます。沿線の桜は満開ではなかったものの、だいぶ花は咲いていて、それを横目に[⑥]列車は走ります。桜など、こういう季節感を感じさせるものが見られると、旅はより一層楽しいものになりますね。

 日本らしい(?)田園風景の中を列車は走っていき、10:37、由岐駅に到着[⑦]。全ての列車が停車する牟岐線の主要駅ですが、高速1000円などの施策で厳しい経営状況が続いているという理由で、2010年9月1日から無人駅となりました。そして次の停車駅にして最後の途中停車駅、日和佐には10:45に到着します[⑧]。ここでは、なかなかごつい保守用車両の姿が見られました。

 日和佐の次は終点の牟岐。日和佐〜牟岐間の所要時間は14分ですが、これはむろと1号(阿波池田〜牟岐)の各停車駅間の所要時間としては1番長いです。1番長い停車駅間の所要時間が14分というのには、正直なところ、私も驚きましたよ。それだけこまめに停車しているということなんでしょうが、裏を返せば特急らしくないということでもあります。

 日和佐からは、列車は山の中を縫うようにして走ります。速度はあまり出さず、のんびり、ゆっくりと走って終点の牟岐を目指します。右も左も草木ということで、窓越しに車窓を見ていても仕方がないので、時々、無理やりに運転室越しに見える車窓を見ました。
 実は、JR四国の特急型車両は全て、1番運転室寄りの席は、デッキを挟む形にはなりますが、前面展望が可能なんです[⑨]。もちろん、私が座っている13番席(1番運転室寄りは15番席)からは、まともには前面展望などできるはずもないのですが、前面展望が好きだという方は、JR四国の特急列車に乗るときは、先頭車の1番運転室寄りを選んではいかがでしょうか。

 そうして10:59、列車は終点の牟岐駅に到着しました[⑪]。人口4768人の牟岐町の代表駅です。時間があればここで駅舎の外に出たりしましたが、接続している海部行きの普通列車は6分後の発車なので、今回は駅舎の外に出たりすることはできませんでした。
 むろと1号を牟岐駅で降りた人のほとんどは、接続する普通列車に乗り込んでいきました。まぁ、かくいう私もその1人なんですが、目的地は牟岐よりも先という人が多いということが分かりますね。








牟岐線4537D 海部行き(1500形)
牟岐(11:05)〜海部(11:19)

牟岐行きの1500形①

1500形とキハ185系②

車内の様子③

鯖瀬に到着④

阿波海南の時刻表⑤

終点海部に到着⑥

線路はまだ続く⑦

駅名標⑧

 接続している海部行きの普通列車は、隣の1番線で待機していました。ホームでは海部行きの1500形とむろと1号として牟岐に到着したキハ185系が並んでいました[②]。では、牟岐線の終点である海部駅を目指して、海部行きの普通列車に乗り込みましょう。

 一番後ろの扉から車内へ。車内を一通り見て、望みの席が空いていないか探してみましたが、なさそうだったので、結局立つことにしました。まぁ、たかだか14分しか乗らないので、立つと言っても、別にどうということもないのですが。1500形は全ての座席が青い転換クロスシートです[③]。列車に乗り込んでから1分もすると、乗降扉が閉まり、列車は海部へ向けて発車しました。

 牟岐を出てからの最初の停車駅は、隣の鯖瀬[④]。駅名標には、駅ナンバリングの記号である「M25」や「M24」がシールで貼られ、所在地は市町村合併などによる変更があったのか、これもシールで表記&修正されていて、更には「むぎ」の「ぎ」や「Akasawa」の「A」は修正液で書かれていました。修正液に駅名標の一部を書かせている駅はそうそうないだろうかと思いますが・・・。

 鯖瀬の次に浅川に停車し、そして早くも最後の途中停車駅、阿波海南に停車。時刻表を見る[⑤]と、そのほとんどがワンマン列車でした。もっとも、この今乗っている海部行きの普通列車もそのうちの1つで、駅に停車すると、整理券を取るように指示する自動放送が流れます。この放送を聞くと、あぁワンマン列車だな、と改めて思いますね。

 車窓を見ながら列車内で過ごすこと14分、11:19に終点の海部駅に到着しました[⑥]。JR四国の牟岐線はここ海部が終点で、他のJR線の接続もありませんが、阿佐海岸鉄道の阿佐東線が接続しているため、線路は途切れません[⑦]。ただ、これにて牟岐線は全線乗車を果たすことができました。

 終点海部では降りた乗客は二手に分かれ、9分の待ち合わせで接続する阿佐東線の甲浦行きに更に乗り継ぐために、向こう側のもう1つのホームへ行く人もいれば、海部で移動を終了する人もいました。私は阿佐東線の列車には乗り継がず、ここ海部で一旦移動を終了します。阿佐海岸鉄道はJR四国以上に経営が厳しいので、乗ってあげたいとは思っていましたが、時間の都合上、それはできないんです・・・。



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