土讃線41D 特急南風11号 (2000系)

伊野(15:57)〜窪川(16:49)
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列車が到着① |

この仕切り戸の向こうへ② |

カーペットくらいは・・・③ |

振り子発動中④ |

須崎に到着⑤ |

自動販売機が稼働している⑥ |

民家もまばら⑦ |

窪川で空っぽに⑧ |

土讃線の終点・窪川に到着⑨ |

列車は土佐くろしお鉄道へ⑩ |
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伊野からは特急南風11号に乗車し、土讃線の終点、窪川へと向かいます[①]。南風11号には先ほど乗車した南風7号と同様に、グリーン車が連結されているので、もちろんグリーン車に乗車します。「グリーン車」と書かれた仕切り戸を抜けるときには、「”特別車両”に乗車するんだな」と、何とも言えぬ緊張感を覚えます[②]。
指定された1号車4番C席の、その大きな座席を身を任せると列車は発車。ここ伊野からは窪川までの所要時間は52分と、1時間もありません。せっかくグリーン車連結列車に当たった(四国の特急はグリーン車不連結も多いんで)というのに、1時間すら乗れないのはちょっと残念・・・。
さて、バースデイきっぷを使って、追加料金なしでグリーン車に乗っている身分でこんなことを言うのはどうかと自分でも思いますが・・・、2000系のグリーン車はひどいですね。南風7号、11号とグリーン車に乗ってそう思いました。正直、正規料金を払って乗ろうとは全然思わない。
おしぼりの配布がなかったり、オーディオサービスがないのは結構ですが、カーペットすら敷いていないとは[④]。何か付帯設備はないかなと探しても、背もたれ上部に枕もなければ、読書灯ですらない。照明は普通車と全く同じ白色蛍光灯の直接照明。カーペットや付帯設備がないなら、せめて間接照明とかで高級感を演出してくれないかと思っても、そんなこともしてくれない。
結局、座席が2+1配列でゆったりしていることだけが取り柄だと思います。それだけが全てで、総体的には、ひどいグリーン車であるという評価を下さざるを得ません。私はバースデイきっぷで乗っているのでまぁいいんですが、普通に正規料金を払って乗ることは絶対にしませんね。JR東日本やJR九州のように、旅客JR6社共通の標準のグリーン料金より安い料金設定ならともかくとして・・・(JR四国は標準料金!)。
閑話休題。中村を目指して土讃線を突き進む南風11号は、曲線に入れば、自慢の振り子を惜しげもなく発動させ(車両が傾いているのがお分かり頂けるかと)[④]、車体を左右に傾けながら豪快に走ります。しかし、せっかく曲線で速く走っても、土讃線の高知以西はあまり一線スルー化が進んでいないらしく、減速→ノロノロと駅を通過ということが多かったのには萎えました(笑)
須崎には16:11に到着[⑤]。ここで折り返す普通列車も数多くあります(高知で乗った普通列車、枝川で乗った普通列車はともに須崎行きでしたね)。
用を足すために席を立ちあがり、デッキへ行くと、飲み物の自動販売機が稼働していました[⑥]。JR東日本の新幹線・特急の自動販売機は、2008年に稼働を停止・後に撤去されたので、このように特急の車内の自動販売機が稼働しているというのはうらやましいかも。
JR四国の特急は、基本的に車内販売はなく、あってもしおかぜ・南風のごく一部の列車のごく一部の限られた区間でしか行っていません。そのため、この自動販売機は、列車乗車中の飲み物の確保という点において、非常に重要な役割を担っています。
列車は更に西進。民家もまばらで、典型的な「田舎」の風景が広がります[⑦]。須崎、土佐久礼と停車すると、下車駅の窪川に到着しますが、ここ窪川で、私以外の唯一のグリーン車の乗客だった人も下車するらしく、窪川でグリーン車は空っぽになってしまいました[⑧]。これぞ空気輸送。
そして16:49、土讃線の終点駅・窪川に到着しました[⑨]。もっとも、土讃線の終点と言っても、線路は途切れず、この先は土佐くろしお鉄道中村線となって更に続いているので、土讃線を全線乗車したということの、具体的な実感はありません。まぁ、これは高徳線とかでも同じですけどね。
隣に停車しているのは、若井から予土線に入っていく宇和島行き普通列車。今、南風11号から下車しましたが、次はこの普通列車に乗って、若井〜北宇和島間の予土線を全線乗車して、宇和島へと向かいます。
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